北アルプス 2013 7,8,9日目 高天原山荘から上高地
8月3日、7日目、晴。今日も良い天気だ。水晶岳は雲一つない。
船窪ルートか奥穂ルートに行くか迷ったが奥穂を選択し、岩苔乗越、黒部源流、三俣蓮華、双六小屋まで7時間25分の行程だ。5時40分出発。岩苔乗越まで3時間半の登りだ。朝霞のかかる高天原と朝日のあたる薬師岳が対照的だ。
2時間も登ると沢沿いの道となる。沢音が心地よい。
8時25分に岩苔乗越に着く。今登ってきた北斜面にはまだ雪が残っている。
これから登る双六岳、三俣蓮華岳は青空の下だ。
ここから黒部源流まで下りだ。黒部源流に9時5分に着く。
8月1日の大雨の時ここを渡らなかったのは正解だ。おそらく増水していただろうからロープ一本では心もとない。
ここには源流標があるので辺りを歩き回る。源流を渡渉して雲ノ平側や鷲羽岳からの枝沢にも行ってみる。
30分ほど探したが見当たらないので諦め三俣山荘への道を進むと、なんと道脇に「黒部川水源地標」と刻まれた石柱があるではないか。
ガイド本の黒部源流標か。川の流れが始まる沢の頭にあるものと思い込んでいた。
三俣山荘への登りからは、乗越から下った源流に続く沢が眼下に見える。10時10分三俣山荘に着く。
三俣蓮華への道は東側へ視界が開けて、槍ヶ岳や大天井岳を眺めながらの登りだ。
11時20分三俣蓮華岳の山頂に着く。その名の通り富山、長野、岐阜の県境で大展望だ。
西に黒部五郎、北ノ俣。
北に薬師、水晶・鷲羽。
東に大天井、
槍ヶ岳と雲の中に穂高連峰。
南にはこれから登る丸山、双六。
12時45分双六岳に着く。
双六岳は山頂から続く長い台地が特徴だ。
砂浴びをしている雷鳥親子を驚かさないようにゆっくり歩く。
双六岳の下りからは、水晶、鷲羽、野口五郎と、
今夜の宿の双六小屋と樅沢岳が目の前に見える。
14時10分双六小屋に着く。夏の土曜日だけあって人が溢れている、夜が恐ろしい。
予想通り2組の布団に3人だ。夜中に真ん中の人が耐えられず逃出した。夕食は天婦羅。
今日の行程、
高天原山荘5:40-6:30水晶池-8:20岩苔乗越-9:05黒部源流9:40-10:10三俣山荘-11:20三俣蓮華岳-12:45双六岳-14:10双六小屋
8月4日、8日目、小雨。
今日は西鎌尾根から槍ヶ岳、南岳小屋まで9時間15分だ。5時25分に出発。小屋からすぐに樅沢岳の登りだ。
千丈沢乗越までは小さなアップダウンの繰り返しだ。立ち込める雲と小雨で昨日の様な景色は期待できない。
赤茶けた硫黄尾根が何とか確認できる。
ただひたすら歩き、槍岳山荘に9時40分に着く。義務的に槍ヶ岳を往復し南岳小屋を目指す。
飛騨乗越から同じく南岳小屋へ向かう人と同行する。南岳小屋まで、3000m超の特徴のない大喰岳、
中岳、
南岳
を通る稜線を歩き、13時5分に南岳小屋に着く。
小屋は満員だが布団1枚に1人で寝られるので御の字だ。同行した人と明日天気が回復したら大キレットから奥穂のルートを行こうと相談-小屋の主人曰く、このルートは晴れても滑落する人がいるからね。
今日の行程、
双六小屋5:30-6:00樅沢岳-8:30千丈沢乗越-9:40槍岳山荘-10:05槍ヶ岳-槍岳山荘10:55-11:20大喰岳-11:50中岳-12:55南岳-13:05南岳小屋
8月5日、9日目、雨。
奥穂へのルートは断念して、上高地へ下ることにする。上高地まで7時間20分。
6時15分出発。南岳まで登り天狗原に下り、槍沢の天狗原分岐に8時5分に着く。
徳沢園に着いたところでやっとカッパが脱げる。横尾から上高地までは平坦だが3時間近くの歩きにはウンザリする。松本に14時35分に着く。松本16時の名古屋行き高速バスに乗れば、九州への夜行バスに間に合う。コンビニで夜行バスを確認すれば空きは2席ある。すぐに予約し、名古屋へのバスも予約する。乗継時間は同じバスターミナル内だが約20分、電車とは違い渋滞などあれば綱渡りだ。案の定名古屋が近づくと渋滞が。途中の休憩所で運転手に20分の乗継時間を伝えてある。間に合わぬようだったら、バスの中からキャンセルしなければならぬ。が何とか定刻の20分前に着く。運転手が次ぎの乗り場を親切に教えてくれた。風呂で汗は流してないが着替えはしたので、冷房が効いた、フルリクライニングのシートは山小屋よりはるかに心地よく寝られる。2013年の16日間のアルプス山行を終える。
今日の行程、
南岳小屋6:15-6:25南岳-6:35天狗原分岐-8:05天狗原分岐-9:10槍沢ロッジ-10:15横尾-12:25上高地12:40=14:35松本16:00=19:19名古屋19:40=翌朝九州
次は何処の山行を書こうかな。
8月3日、7日目、晴。今日も良い天気だ。水晶岳は雲一つない。
船窪ルートか奥穂ルートに行くか迷ったが奥穂を選択し、岩苔乗越、黒部源流、三俣蓮華、双六小屋まで7時間25分の行程だ。5時40分出発。岩苔乗越まで3時間半の登りだ。朝霞のかかる高天原と朝日のあたる薬師岳が対照的だ。
2時間も登ると沢沿いの道となる。沢音が心地よい。
8時25分に岩苔乗越に着く。今登ってきた北斜面にはまだ雪が残っている。
これから登る双六岳、三俣蓮華岳は青空の下だ。
ここから黒部源流まで下りだ。黒部源流に9時5分に着く。
8月1日の大雨の時ここを渡らなかったのは正解だ。おそらく増水していただろうからロープ一本では心もとない。
ここには源流標があるので辺りを歩き回る。源流を渡渉して雲ノ平側や鷲羽岳からの枝沢にも行ってみる。
30分ほど探したが見当たらないので諦め三俣山荘への道を進むと、なんと道脇に「黒部川水源地標」と刻まれた石柱があるではないか。
ガイド本の黒部源流標か。川の流れが始まる沢の頭にあるものと思い込んでいた。
三俣山荘への登りからは、乗越から下った源流に続く沢が眼下に見える。10時10分三俣山荘に着く。
三俣蓮華への道は東側へ視界が開けて、槍ヶ岳や大天井岳を眺めながらの登りだ。
11時20分三俣蓮華岳の山頂に着く。その名の通り富山、長野、岐阜の県境で大展望だ。
西に黒部五郎、北ノ俣。
北に薬師、水晶・鷲羽。
東に大天井、
槍ヶ岳と雲の中に穂高連峰。
南にはこれから登る丸山、双六。
12時45分双六岳に着く。
双六岳は山頂から続く長い台地が特徴だ。
砂浴びをしている雷鳥親子を驚かさないようにゆっくり歩く。
双六岳の下りからは、水晶、鷲羽、野口五郎と、
今夜の宿の双六小屋と樅沢岳が目の前に見える。
14時10分双六小屋に着く。夏の土曜日だけあって人が溢れている、夜が恐ろしい。
予想通り2組の布団に3人だ。夜中に真ん中の人が耐えられず逃出した。夕食は天婦羅。
今日の行程、
高天原山荘5:40-6:30水晶池-8:20岩苔乗越-9:05黒部源流9:40-10:10三俣山荘-11:20三俣蓮華岳-12:45双六岳-14:10双六小屋
8月4日、8日目、小雨。
今日は西鎌尾根から槍ヶ岳、南岳小屋まで9時間15分だ。5時25分に出発。小屋からすぐに樅沢岳の登りだ。
千丈沢乗越までは小さなアップダウンの繰り返しだ。立ち込める雲と小雨で昨日の様な景色は期待できない。
赤茶けた硫黄尾根が何とか確認できる。
ただひたすら歩き、槍岳山荘に9時40分に着く。義務的に槍ヶ岳を往復し南岳小屋を目指す。
飛騨乗越から同じく南岳小屋へ向かう人と同行する。南岳小屋まで、3000m超の特徴のない大喰岳、
中岳、
南岳
を通る稜線を歩き、13時5分に南岳小屋に着く。
小屋は満員だが布団1枚に1人で寝られるので御の字だ。同行した人と明日天気が回復したら大キレットから奥穂のルートを行こうと相談-小屋の主人曰く、このルートは晴れても滑落する人がいるからね。
今日の行程、
双六小屋5:30-6:00樅沢岳-8:30千丈沢乗越-9:40槍岳山荘-10:05槍ヶ岳-槍岳山荘10:55-11:20大喰岳-11:50中岳-12:55南岳-13:05南岳小屋
8月5日、9日目、雨。
奥穂へのルートは断念して、上高地へ下ることにする。上高地まで7時間20分。
6時15分出発。南岳まで登り天狗原に下り、槍沢の天狗原分岐に8時5分に着く。
徳沢園に着いたところでやっとカッパが脱げる。横尾から上高地までは平坦だが3時間近くの歩きにはウンザリする。松本に14時35分に着く。松本16時の名古屋行き高速バスに乗れば、九州への夜行バスに間に合う。コンビニで夜行バスを確認すれば空きは2席ある。すぐに予約し、名古屋へのバスも予約する。乗継時間は同じバスターミナル内だが約20分、電車とは違い渋滞などあれば綱渡りだ。案の定名古屋が近づくと渋滞が。途中の休憩所で運転手に20分の乗継時間を伝えてある。間に合わぬようだったら、バスの中からキャンセルしなければならぬ。が何とか定刻の20分前に着く。運転手が次ぎの乗り場を親切に教えてくれた。風呂で汗は流してないが着替えはしたので、冷房が効いた、フルリクライニングのシートは山小屋よりはるかに心地よく寝られる。2013年の16日間のアルプス山行を終える。
今日の行程、
南岳小屋6:15-6:25南岳-6:35天狗原分岐-8:05天狗原分岐-9:10槍沢ロッジ-10:15横尾-12:25上高地12:40=14:35松本16:00=19:19名古屋19:40=翌朝九州
次は何処の山行を書こうかな。