2023年7月17日、月曜日、晴。4時起床、星空。今日は坊ガツルから三俣山南峰へ登り、三俣山5座を登るつもりだ。前日の天気予報では昼前から天気が下り坂のようなので天候によっては北峰をパスの予定だ。
5時52分長者原を出発。眺める三俣山と黒岩山・泉水。
指山分岐でオオヤマレンゲの実を初めて見た。
雨ヶ池への登りを終えると、長者原と涌蓋山が望めるように伐採されたところが出て来た。こんな粋なサービスは一息つける癒しの窓で有難い。
7時6分雨ヶ池越に着く。雨が続いた割には池が出来ていない。
展望所から大船山・坊ガツルを望む。色とりどりのテントが数十張り見える。坊ガツルにも夏が来た。
7時44分坊ガツルの入口に着く。
法華院への道をベンチまで歩いて、一服後右の踏み跡に入る、7時55分。
本日のメインの登りだ。ガレの左側を登るのだ。
最初の30分程は土留めのある坂道をひたすら登る。土留めが崩れた所は木に掴まりしながら登る。8時45分ロープの張られた岩場を登り上がると、
視界が広がる。登って来たなと感じるが急登はこれからだ。
岩場を過ぎると勾配はさらにきつくなり、土留の道から岩が目立つ道になる。
標高を上げるに従い、見える景色も広がる。坊ガツルを流れる川の蛇行。
昨日の登った山がほぼ見えるようになる。
段差のある岩を乗越えるのも、もうキツイと感じるようになった、9時24分、ようやく登り傾斜が緩くなり、坊ガツル全体と、大船山(右)から平治岳まで見渡せるようになる。山頂は近いぞ!
9時34分ようやく山頂に着く。本当に、本当にきつかった。風がないのと、照りつける強い日差し、前日より水を飲む回数も格段に増えた。その分景色は云うことなし。絵のような青空。
昨日登った久住山、白口岳、中岳・・・。
遠くには由布岳。
目の前に三俣山本峰。先客は2名と静かなのもいい。
10分ほど休んで、9時47分予定通り次の北峰へ。せっかく登ったのに標高差150m下るのだ。ところで天気予報では昼近くから崩れるはずだが、この空模様は崩れそうもない。後ろにずれているようだ。
2,3分下った所で北峰への案内を見て右を取る。
下る途中、右下に坊ガツル。
朽ちかけた道標の所で道を外す。50mほど進んで道が無くなる。同行者がナビしてくれ、戻り正規の道を進む。
10時27分展望岩に着く。小生はこの岩の上には怖くて立てない。よく見るとこの岩カバに似ていませんか。カエルかな。後方北峰。
南峰の登りから思うと、北峰への登りは短いのでそれほど苦にもならず、10時40分北峰に着き昼食。北峰から眺める南峰(左)と本峰。本峰への登りは急そうですね。
それに涌蓋山。
11時1分本峰に向け北峰を下る。出足道が分からず少しまごつく。下り始めると大鍋が左手に見える。鍋底には鞍部から下りて行ける。
本峰への登りは荒れた急坂だが15分ほどで登り上がり、
11時27分三俣山本峰に着く。先客一組2名。此方も静かだ。
次はⅣ峰への登り返し200mだ本日最難関だ。いやいや移動距離が200mなのですぐそこだ。
11時35分Ⅳ峰に着く。こんな頂きが大好きだ。三俣山は5座あるのに何故Ⅳ峰。本峰から見て、西、南、北があって、東でないから4番目と云うことでⅣ?
Ⅳ峰から次の5座目西峰を眺める。12時頃に着けるだろうかと思いながら下りだす。
鞍部まで下り登り返しが始まるが、今までの登りに比べれば、なんてことはない。
12時2分西峰に着く。ここからは下るだけだ。
北千里浜が見下ろせるところまで下ると、3人ほど歩いている。長閑でいいね。
12時35分スガモリ越に下りて、
硫黄道へとゴーロを下る。足が疲れているから浮石に乗らぬよう注意だ。
硫黄道から近道に入り下の方まで下ると、三角錐の北峰(左)が見えてくる。秋の北峰は紅葉が鮮やかなのだ。
沢を横切る所でいつもは素通りだが、今日は命の水で火照った顔や襟を冷やそう。手拭いを濡らしてこすると痛い。日差しが強いので土や岩の所は照り返しで顔が熱かったのだから焼けているだろう。
途中からタデ原への道に入ると、花の写真を撮っている方が、親切に花の名を教えてくれた。これはノギラン
こっちはカキラン
これはショウマの一種かもと。
なかなかポツンと一株あっても小生には気付かない。14時13分長者原に下山。今日は暑さとの戦いで夏山本番でした。同行者なくしては途中で挫けたかもしれない、お陰様で2日間完歩できました。
下山後、泉水の露天風呂に入り汗を流して、同行者を見送ったとたん、長者原は雷雨が来た。断続的に21時まで続いた。この好天は同行者へのご褒美だったのだろうが、下山後の雨は焼けた地面を冷やしてくれて小生へのご褒美でもあった。溜めたブログがやっと書けました。