障害と英語と夢と

16歳で障害者になった40代主婦。
苦しみ続けた日々と人生を変えた独学英語について

オンライン講師の実情

2021-06-23 08:02:08 | オンライン英会話
こうして未完成、発展途上の自分のまま、オンライン講師としての日々が始まりました。
どこかにパートに行くとか、会社に就職するという意思は全くなかったからです。

何故か?
英語に触れる時間と余裕が圧倒的になくなり
進歩もモチベーションもなくなる。

健常者と行動を共にすることで常に劣等感が襲ってくる。

これらの理由から私は単独行動、または限られたコミュニティの中で
生きることを選ぶようになってしまいました。

さて、お給料事情です。
(こんなことを暴露していいのかわかりませんが。削除の可能性あり?!

私のスクールは1レッスン25分
レッスンタイプには大まかに2通りあります。

sudden レッスン
これは講師がランダムにクラスを開けたり、事前に予約が入っていない時に行うレッスンです。
生徒側は待機講師を見つけたら早い者勝ちでレッスン可能。

予約レッスン
通常、講師は事前に自分のレッスンスケジュールをオープンにしており、
生徒側は予約することで確実にレッスンを受けることができます。
生徒側には予約レッスン料発生

①の報酬は約300円
②の報酬は約800円
(ドル支払いなので円換算はおおよそになります)

余程人気講師にならない限り、予約レッスンが入ることは難しく
ほとんどの日本人講師はスタート300円未満の報酬です。
時給に換算しても700円未満で最低賃金の基準以下です😆 

皆さんが驚くほど低賃金です。
でも私は、報酬をもらいながら人生修行をさせてもらえると思うと
納得の金額であり、ある意味 "TAKE IT EASY" 精神で臨めました。

逆に高い報酬であったなら、それに見合う質の高いものを提供しなければ、
というプレッシャーで挑戦できていなかったと思います。

どんな分野においてもPros&Consがあります。

まずオンライン講師はビデオをオンで顔出し、自分の年齢も基本的に公開しなればなりません。これは con ですね😆 

しかしこれを省けば自宅からいつでも自分の都合に合わせて仕事ができます。
上半身のみ小ぎれいにしておけば、下半身はスウェットでも何でもOK!
通勤なし、トイレも冷蔵庫も何でもあり
慣れてしまえば天国のような環境です。

あとは人生修行という点においては、英語力以外にも、臨機応変の対応力、察知能力、瞬発力、コミュニケーション能力などが要求され、私は自分を鍛えていける現場だと思っています。

次回はこれまで出会ってきた人たちについて語りたいと思います😊 
いつもありがとうございます。

オンライン講師デビュー物語 ②

2021-06-18 07:46:58 | オンライン英会話
さて腹をくくったら早速apply!!

まずは試験を受ける必要がありました。
40問の文法選択問題。
制限時間は20分。
TOEICのPART5のような感じでした。

40問を終えると途端、画面に
successful!!(だったと思います😅
結果が出ました。あと正答率も。
(不合格だとFailed!何回でも挑戦可能、のはず)

ふう。一安心。
そして次はデモレッスン😱 
生徒役のフィリピン人講師に模擬授業です。
幸いTutorial Videos が用意されていて、事前にビデオで
授業の進め方を参考に出来ました。
もうこの時から心臓バクバクでした(笑)

その次は給料受け取りの決済アカウントを開設したり
(給料はドル支払い)
すべて英語の就業規則を読んだり不安だらけのスタートでした😰 

そして忘れもしない2019年11月26日、初めてのレッスン開始の日でした。
これまでの人生の中で一番と言っていいほど心臓がバクバクしました。
はじめて個別塾に就職したとき、集団塾の教壇に立った時、
英会話スクールで教室を受け持った時、
色んなバクバクを経験してきましたが、

この時が最高潮のバクバクでした。

そして意を決して「OPEN」をクリックするとスタンバイモードに😨 
3秒ほどして「ピンポーン!!」と最初の生徒さんが訪問してくれました。
必死で正気を取り戻し
"Hello~!!Welcome to my class!!"
と始めました。

その方が選んだ教材は"Free conversation"
講師デビューをして、初めてのレッスンであることなどを話しました。
幸いとても親切な40代くらいの女性の方で
"I'm honored to be your first student."なんて言ってくださったり
英語もなかなか流暢で素晴らしいお人柄の方でした。

神が君臨したとほーっ、と胸をなでおろし
初日は3コマほどやったでしょうか。
こうして私のオンライン講師生活が始まりました。



オンライン講師デビュー物語 ①

2021-06-16 07:18:51 | 英語学習
英検1級、TOEIC900点越えからの発音矯正。
いつまでたっても自分の英語に自信が持てない😓 
思い描いていた境地には程遠い。

私には何ができるのだろうか?
一体いつまでこうしてくすぶり続けているのかと
そんな日々でした。

英検1級取得後、スピーキング力向上のために再開していた
オンラインレッスンを毎日受講するのは日課でした。

どんな分野の質問にも英語で返答できるようになることが目標でした。

再開当初は、フィリピンや東ヨーロッパの講師がメインでした。
ところがしばらくするとそのスクールは日本人講師を募集し始めました。

そしてちらほら日本人講師が待機しているのを見かけるようになり、
彼、彼女らの英語力、バックグラウンドに興味津々だった私は、
日本人講師を見つけては受講するようになりました。

帰国子女、英文科卒業、バイリンガル、留学経験あり、バックパッカー。
そんな肩書はもちろん珍しいものではありません。
でも中には純ジャパ学習者、生徒から一大決心して講師になった方も
見つけるようになりました。

次第に😆 

「私もこうしてオンラインで講師になれたなー」
「いやいや、無理無理。何の肩書もなく独学一筋で
何の説得力もない私なんか到底無理っ😣

そんな思いが交錯する中で数か月が過ぎました。
それでもあきらめきれない私は、日本人講師を見つけるたび、
「講師の仕事どうですか?」
「変な人来ますか?」
「どんなレベルの生徒さんが来ますか?」
そんなことばかり聞くようになっていました。

そしていつもの自問自答 笑)
「オンライン上では不特定多数の人が生徒になる。」
「誰が来るかわからない。」
「ペラペラの人が来たらけちょんけちょん
やられるのは目に見えている」

挑戦したい気持ちの反面、不安と恐怖心も高まるばかり。

ある日バイリンガルの日本人講師をを捕まえて 笑)
思い切って聞いてみました。
すでに何回かフリートークしていた講師でした。

「実は私も講師になりたいなー、なんて思っているのですが
英語力に自信もないし、どんな方たちが来るのかも不安で😣

その方はあっけらかんとした口調で
大丈夫、だいじょうぶ~
特に平日の昼間なんか、専業主婦たちのゴールデンタイムよ。
夫の悪口、姑の悪口、聞いてもらいたいだけなの。
英語力なんて気にしなくて平気
彼女たちの愚痴に付き合ってあげるだけでいいよ。
平日の昼間から始めてみたらー?」

ははーっ!!
これが本当なら私にも出来るかもしれない。
専業主婦のゴールデンタイム😋 
単純な私はこの言葉を鵜吞みにし
終に1歩を踏み出す決意が出来ました(続く)

英検1級後の転落 ②

2021-06-14 17:46:56 | 英語学習
こうして振り出し地点に突き落とされた私は、
閉め続けていた蓋も全開身にまとっていた衣服もはぎ取られ
全裸で人目にさらされているような感覚に苛まれました😰 

さてどうするべきか?自問自答しました。
一からフォニックス?
いやいや、私はこれまでさんざん勉強勉強、と他のことを犠牲にし、
仕事もセーブし、さていよいよ次なる境地へと思っていた矢先。
またゼロに戻ってフォニックスからの発音特訓???

これ以上英語以外のことをおざなりにしている余裕はない😥 
どんどん時間は過ぎていく。年齢的にも待ったなし。
仕事をもっと増やしそろそろ経済基盤も確立するなど
そっち方面にシフトしていかなければならない段階。

とはいっても丸裸でいるわけにはいかない。

結局、講師を続けながら発音の強化を目指すことを決意し、
オーナーの教室で、私のレッスンの合間に、私自身が発音コースを受講することを決めました。

しかし、あまりにもひどい自分のレベルを晒すことは、
自分を落胆させみじめにするだけでした。
そして、発音の分野もボキャビルや読解力同様、
一気にその能力、技術を突き上げることはできないことを悟り、
少しづつ自分なりに向き合っていく決意に至りました😓 

やっと難しい英文も読めるようになり、ある程度の英語も聴けるようになったのに、
また初級?とやりきれなさを抱えながら、

 
こんな本に挑戦してみたり、




発音特訓のスクールで発音特訓を受けたりしました。
(オンラインコース)

そして通えそうな発音道場を探し、通ったりもしました。

さらに、当時から継続していたオンライン英会話でも
「実践発音」のテキストを集中的に選択しました。

発音改善には体の使い方から変えなければいけないことを知ると
腹式呼吸、腹圧呼吸などなどにも挑戦しました。

でも、どれをやってもモヤモヤするばかり。
楽しめない。気持ちも乗らない。
英語学習でこんな風に感じたのは初めてでした😔 

合間に発音特訓のことを忘れて、オンライン英会話で
他愛のないことを話したり、ディスカッションをすることで
何とかモチベーションをつなぎました。

結局2年ほどのスパンで上記のものは全て辞め
自分なりに発音を考慮しながら学習をしていくことに決めました。

発音矯正にかける時間と労力、そしてその費用。
全てがフラストレーションになって行きました。(次回最終回)

英検1級後の転落 ①

2021-06-13 17:45:36 | 講師の仕事
6年前、何とかぎりぎりで英検1級に合格しました。
1年がかりでもぎ取った資格でした。

当時の私は個別学習塾、そして集団クラス学習塾とかけもちで働いておりました。生徒は中学1~3年生。

仕事にも慣れ、1級にも合格し気付かぬうちに天狗になっていました。

そんな時、転機が訪れます😳 

ひょんなことがきっかけで「私と一緒に働きませんか?」と
英会話教室を経営されている方から声がかかりました。

ちょうど英検1級をパスし、個別塾での仕事もマンネリ状態。
そろそろcomfortable zone から抜け出さねばと感じていた矢先でした。

塾での経験もありこの分野において自信もあった私は、
この降って湧いたチャンスに飛びつきました。

ところが、この教室は私が想像していたものとは全く異なる
世界でした😲 
重きを置いていたのは英語発音指導、人材育成、人間教育でした。

オーナーは発音指導の専門家であり、彼女の発する英語と声は
本当に美しく聞きほれるものでした。
一方で私と言えば、発音なんかどうでもいい、とにかく資格試験に合格できて通じればいいんだと、
発音の分野は放置してきました。
その結果、一番苦手分野となってしまい、臭い物に蓋をし続けてきました。

そんな状態にもかかわらず、新たな教室で新たなクラスを受け持つことになり、
彼女が奏でる英語を耳にしながら、私も隣の部屋でレッスンをスタートしました。

生徒は小学生のグループ。
中学生に受験英語を教えてきた私には未経験の分野でした😲 
この子たちの真っ白なキャンバスに私が色をつけていくのか。
迫りくる責任感。発音も然り😖 

自分が英語を発する度、あまりにもかけ離れたオーナーとの音色に自己嫌悪に陥りました。
そして今まで積み上げてきたものは何だったのだろう。
英検1級の資格も全く役に立たず、振り出し地点まで突き落とされ、
天狗になっていた鼻もへし折られ、終には英語を発することに恥じらいと恐怖さえ感じるようになりました😭 
自信もすっかり失い、これからどうするべきか、悶々と葛藤する日々が始まりました。(続く)