ずっとお世話になっている個別塾で
ここ2年ほど受け持つ生徒の数が減っていました。
これはチャンスかも!!
英検に集中できるぞ!と喜んでいました。
英検1級にも無事合格した2月。
さてこれから自分の人生どうするか?
何がしたいのかと、考えるようになりました。
明確な答えは見つからないまま(まだ見つかってません)
4月を迎え、今年度の受け持ちの生徒の名簿を渡されました。
あれ? 少ない・・・。
明らかに減っていました。
そして、4月から新しい講師の顔をちらほら見かけるようになりました。
そうか、ここで私は求められていない。
必要とされていないのかもしれない。
思い返せば、もうここで英語を教えるようになり4年が過ぎた。
ベースアップも全く無ければ、集団授業に声をかけられたことも
褒められたこともほとんどない。
見えない天井を感じていました。
そろそろここを離れる準備をしよう。
この塾は現役大学生かそれなりのバックグラウンドを持った人材が欲しいのだ。
(私は仕事はきっちりやっていると自負してます。)
そして、何の仕事をしようか色々考え探してみました。
英語を使った興味深い仕事もいくつかありました。
ただ、フルタイム・・・。
日々の仕事に追われ、英語学習が出来なくなる。
自分の体のケアもできなくなる。
やっぱり昼間は家事や勉強や子供のこと、
そしてリハビリの自主トレも出来る
今の生活スタイルがしばらくはベストだという結論に至り
塾を新たに一つ増やすことにしました。
早速職安に行き、いくつか候補を見つけ
面接まで取り次いでもらった中で
一つだけOKをもらった塾がありました。
教科は英語で、
片手が少し不自由で階段も駆け上がったりは出来ません
と伝えてもらっていましたが、それでも面接にこぎつけることが出来ました。
そこは
集団授業。
新たな挑戦でした。
そして面接の日。
この歳でまたリクルートスーツに身を包み、
ドキドキともうこんなのイヤだ、との思いが交錯しました。
個人経営の進学塾でした。
塾長のプロフィールをHPで確認すると、
地元出身の人で某有名私立大卒。
大学受験に一度失敗。
それから猛勉強し、予備校の数学の模試で
全国2位になったことなどが書かれていました。
大学時代、モーニングショーの
羽鳥真一さんと同じクラスだったそうです
話を戻して
気合を入れるのだけは得意な私は心に決めていました。
障害のことは素直に全て話そう。
履歴書ももちろんですが
正直に書きました。
英検1級ももちろん
←ここだけマーカーしたかった 笑
(5年前の個別塾面接のときは、怖くて障害のことは言えなかったんです。)
これで採用してくれなかったら障害のせいかもしれない。
というか、もう塾じゃなくて他の仕事を探しなさいということだろうと
そんな背水の陣のような気持ちでした。
「集団授業は私にとって初めてですが、
今まで個別講師をやってきて、ステップアップしたいと思っています。」
「塾講師としての経験もあるのでできると思っています!」
採用してもらうため、かなり大きな事を言ってしまいました
障害のことも詳しく話しました。
ドキドキして返事を待ちました。
・・・一週間後、個別の授業を終え車に乗り
携帯を見ると、塾長さんから不在着信がありました。
心臓ばくばくでしたが平静を装い電話しました。
「採用しますので研修に来てください。」
はぁ・・・
全身の力が抜け、そして
受け入れてもらえた。
そんな喜びと責任感が湧き上がってきました。
あれから約半年。
毎週火曜日、中1の英語と社会を受け持たせてもらってます。
授業が終わると塾長は、まるで私の授業内容をモニターで観察していたかのように
ダメだしをしてくれました。
頭がよい人はやはり考えがすっきりしていて本当に勉強になります。
初めは「私なりに一生懸命やってるのに何よっ!!」
と反発心もありましたが、筋の通ったアドバイスをくれるし
わざわざ、言ってくれるのです。
何と貴重なことか
だんだんこのダメだしタイムが楽しみになってきました
今ようやく、「マシになってきたな。」
「みんな変わってきたな。」
とほめてもらえる様になりました。
私を受け入れてくれた。
それだけでも有難い。
もっと成長しよう。
そして
この人を採用してよかった。
そう思ってもらえるように、日々精進あるのみです。