今日は一日、雨が降ったり止んだり・・・。雨雲レーダーを見ていると、雲が抜けそうなタイミングもあります。「南岳新道に救急箱を運ぼうかな」と、背負子にいったんは荷物をセットしたのですが、レーダーや降水確率とは裏腹に、出かけようとすると雨脚が強まります。午後、小屋から無理なく往復できるタイムリミットのギリギリまで空を見上げていたのですが、今回は仕切り直しとしました。山小屋の仕事にもいろいろありますが、登山道整備などの外出時に一番大切なのは、やはり”無理なく”行えるかどうかです。「せっかく休みをとったから・・・」、「もうここまで登っちゃったから・・・」と、悪天候の登山道に突っ込んでゆくのとは正反対の判断基準です。梅雨明けしていない北アルプスにはまだまだ危険がたくさんあります。あせる気持ちに気付いたら、「無理なくやれるかな?」ともう一度、冷静に登山計画を見直して下さい。