槍平小屋ニュース 

槍ヶ岳・飛騨側登山ルートの要衝、槍平小屋から日々の出来事や最新登山道情報をお届けします。

槍平小屋ニュース 20200518

2020年05月17日 | 日記

※ ヤマップさん(YAMAP)の”山小屋支援プロジェクト”に参加させて頂きました。

  山小屋支援プロジェクト

※ 山と渓谷社さんの”山小屋エイド基金”に参加させて頂きました。

  山小屋エイド基金


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(ブログ記事を引用・抜粋される方へのお願い・・・このブログ全文が確認出来るよう、槍平小屋ニュースのアドレスを表示した上での引用・抜粋のみを許可させて頂きます)


本日現在も8都道府県にお住まいの皆様におかれましては、未だ緊急事態宣言下の不自由な生活の中にいらっしゃると思います。そして、医療従事者の皆様、我々が日常生活を営む上で欠かせない業務を日々遂行して頂いている複数の業種の皆様に心より感謝いたします。

岐阜県在住の私更新担当も緊急事態宣言以降、県境をまたぐ移動は行わず、不要不急の外出は控えていました(基本的に現在も)。そんな日々ではありますが、健康を維持するための運動は感染予防に留意して行っています。自宅から徒歩10分ほどの場所に神社があり、その裏山から続く遊歩道を早朝1時間ほど歩いたり走ったりするのが日課となりました(マスク着用の上)。先月末のこと、いつも通るコース脇の茂みの中にいたカモシカと目が合ったのですが、数日前に今度は遊歩道上でバッタリ再会しました。「あら!この前おうたっちゃないと?元気にしとったね!」と、10メートルほど手前から話しかけつつ近づいたのですが、逃げることもなく、私達は普通に、2メートルほどのソーシャル、というか、ナチュラル?ディスタンスを開けてすれ違いました。博多弁でいきなり話しかけられて、戸惑って固まっただけかもしれませんが・・・。

新型コロナウイルスは2020年の今年だけではなく、今後の世界を大きく変えてしまうことは間違いないと思います。当然、山小屋もその変化から逃れることは出来ません。「お客様に安心してお越し頂けるようになるだろうか?そのためにはどのような体制で、何をどれだけ準備すればよいのだろうか・・・。」答えがすぐには出せず、不安も、もどかしさも感じているのが正直な気持ちです。このブログを読んで下さる皆様の中にも、日々の生活やお仕事の上で、深刻な問題を抱えざるを得なくなった方もいらっしゃると想像いたします。何もかもが一気に解決することを期待するのは現実的ではないとしても、「よし、久々に山に登るか!」という気持ちの余裕を持って頂けたとき、気楽に登って来て頂ける環境が整うことを願い、小屋としても最大限努力せねばと強く感じています。今までのように、どこへでも自由に登山が出来る状態となるには、もう少し時間が必要です。けれど、登山者の気配が消えた山の中で、もしかしたら今、動物たちは生まれて初めての開放感を味わっているのかもしれません。「それは良かった!」と素直に喜べない現実が人間側にはそのままあるのですが、今は彼らにいったん主役の座を譲り、次にまたその空間に、そっとお邪魔させてもらえる日を、可能な限りココロを波立たせることなく(難しいですが)、いま出来ることをすべて行いながら待ちたいと思います。皆様におかれましても、まずはご自身、そして周りの大切な方々の健康を守り、山への熱い思いを大切に、どうぞ元気にお過ごし下さい。

 


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