※ 槍平小屋と南岳小屋を結ぶ南岳新道ですが、標高2100m付近から標高2700mの南沢カール内のトラバース箇所にかけて、藪こぎの必要、木製ハシゴの老朽化、落石による鎖場の破断(二箇所)があり、特に標高2700m付近のトラバース開始箇所(西尾根取り付きの鉄ハシゴ付近)の鎖場の破断箇所では今後も大規模な落石の恐れがあります。悪天候時、稜線からのエスケープルートとして利用されることもある南岳新道ですが、現状では悪天候時に下山ルートとして使用することはお勧めが出来ません。このルートでこれまでに起きている重大事故(死亡事故含む)は、すべて下山時のものです。稜線で悪天候に見舞われた場合は無理に下山を急ぐのではなく、南岳小屋で天候回復を待つ選択肢も加えて下さい。
現状では、お子様や高齢者、極端に荷物量が多い方、登山経験が少ない方などには登り、下りの双方について通行はお勧めいたしません。また、通行される場合はあくまでも槍平小屋から南岳方面への登りルートとして選択して頂くよう、慎重にルート設定して下さい。
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(現在、南岳新道の通行に残雪の影響はありません)
2019年8月7日時点の南岳新道の状況についてお知らせします。こちらは標高2100m付近、南沢(下部)の雪渓の様子です。現在は登山道に影響する雪渓はありません。対岸の登山道取り付き点にある標識をしっかり確認し、赤い✕印が付いている雪渓方向へ間違って登らないように注意して下さい。
標高2300m付近の鎖場。画像で見るよりも急傾斜な場所です。落石被害で鎖が破断しています。
反対方向(南岳側)から見たところ。
鎖を岩に固定するボルトが折れています。この場所は一枚岩が上部まで続いており、落石に注意が必要です。
補修工事も昨年から行われていますが、複数箇所で木製ハシゴの老朽化が進んでいます。使用出来ないものもありますので、いきなり全体重をかけるような使用方法はしないで下さい。
標高2600m付近。救急箱の設置箇所を過ぎると、岩稜帯の急な登りとなります。
標高2700m付近。西尾根から再び南沢へ鉄ハシゴを下って、沢内の登山道をトラバースする始点では、落石による鎖場の破断があります(2019年07月23日現在)。