今日の出来事。

今日は音楽の時間、ある出来事がありました。

あ、とその前にちょっと説明しておきますね。
私の所属する部署は小学校高学年から中学生までの男の子12人がいるところ。
その中でもグループが3つに分かれていて私も一つ担当させてもらってます。
アイルランドから来ている男の子。
アメリカ国内から来ている男の子2人。
中国から来ている男の子。
…の合計4人。

アイルランドの子は今では一番普通児に近いのではないかなと思うけど昔は相当程度が悪かったらしい。この子のおかげで何人の教職員が辞めたことか…と今では笑い話になってるほど。今では挨拶もきちんとできるし会話もできる。生活に関しては結構何でもできる子で相当いたずら好き。しかも人に「あれやれ、これやれ」ってやらすから意地が悪い（＾＾；）…憎たらしいけど憎めません（笑）

アメリカから来てる1人の子は食べ方がとっても綺麗。きちんとナイフとフォークを使って残さず食べることができる。でもちっちゃい時は好き嫌いが激しくて大変だったそう。そういう背景を聞くと、一つ一つ成長してきてるんだなぁと感動する。当たり前にできることなんて一つもなくて、すべて本人が努力して勝ち取ってきたものなんだと思う。
話が少しずれちゃったんですが、この子は普段会話となると厳しい感じです。決まりきった挨拶とか、イエスかノーの質問とかには答えられるけど、それ以上はまだこれからという感じ。音楽の時間もいつも口が動いてないし、雰囲気に合わせて楽しむ程度だと私は捉えていました…しかし、今日は音楽の先生が、なんとこの子をマイクの前まで連れて行ったんです。普段は話せる子、もちろん歌がへたくそでも（＾＾；）歌える子、などなど口が発達してる子を選んでたので、まさかこの子が選ばれるとは思ってもいませんでした。


でも…




なんと、この男の子、ちゃんとマイクの前で歌ってるではないですかー！！！

私はマイクから聞こえるこの男の子の声に感動して、仕事中にも関わらず泣いてしまいました（；；）
だってだってー！！
これはきっとだれでも感動するはずよ！！！

すごいな、1人の可能性って絶対に決められない！！

みんな平等に可能性はあるんだってすごく感じた瞬間でした。

自閉症って、不思議です。
他の障害もそうなのかもしれないけど、
努力は裏切らないんだってすごく感じます。
もしかすると人より時間がかかるかもしれない。
でも諦めなければ、できるようになるんですよね。
1人の人間の無限の可能性をとにかく信じて、情熱を持って教育してきた先輩先生方があっての今の子どもたち。
子どもたちの希望あふれる未来のために私も微力ですが頑張ります。

早く一人前になりたい☆