現代視覚文化研究会「げんしけん」

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Fate/stay night  第9話 「月下流麗」

2006年03月08日 21時41分20秒 | アニメ・映像全般
 【士郎】と【セイバー】との新たなる決意。【セイバー】と【アサシン】との剣と刀との激闘が描かれた第9話を観させて頂きました。ついに対峙した【セイバー】と【アサシン】とのお互いの剣技のぶつかり合いでの戦闘シーンは、かなり良かった。【セイバー】【凛】【桜】【イリア】との女の子との絡みのある描きも良いですが、真剣なバトルもまた面白い。
 アニメ劇中では、胸に痛みを覚えた【士郎】は目を覚まし、嫌な感覚を感じ取り【セイバー】を探すが家の中には居ないようだ。まさに、それは【セイバー】が柳洞寺に向った証であった。両者の戦いを尻目にかけ、柳洞寺の境内に侵入する【ライダー】。その侵入者に【キャスター】と化け物の群れが迫る。一方【アサシン】は【セイバー】の『見えぬ剣』を見切り出していた。まだ【セイバー】が本当の力を出していない事も悟っていた。そして【アサシン】の秘剣『燕返し』が【セイバー】に放たれるが、柳洞寺の石段が幸いし捉え切れなかった。【ライダー】も【キャスター】と交戦中。少々【キャスター】の方に分があるようだ。【士郎】もようやく柳洞寺にやって来た。【アサシン】の力量を見極めた【セイバー】も己の『見えぬ剣』にて本当の力の一端を見せるのだった。強力な閃光を放つ【セイバー】の剣。その轟く光は、天空を翔け、大地を走り、周囲の生きるもの全てに対して威圧しているかのように感じられた。物凄く吹き荒れる風の中を進む【士郎】が何者か気配を感じ取る・・・どうやら【ランサー】のようだ。
 【セイバー】の『見えぬ剣』の威力と自身の身体に来た限界。2人のサーヴァント同士の戦いを邪魔する諜報者。【アサシン】は背を向けるが【セイバー】はやる気のようだが・・・。全ては【アサシン】の思い描いた通りになる。【セイバー】の魔力も限界のようで、柳洞寺の石段で崩れ落ちるように倒れ込み【士郎】に支えられるように身体を預けるのだった。
 何とか【セイバー】をおぶって自宅に戻る【士郎】。【セイバー】の寝顔に安堵するのだった。その【セイバー】を部屋に運ぼうとしていた所を【凛】に見られてしまい、やましい事をしていないと説明し焦ってしまう【士郎】。もちろん【凛】は【セイバー】と【士郎】が何をして来たのかを分かっているが、どこか【士郎】の事をからかっているようにも見えた。【凛】は【セイバー】に肩を貸し部屋に運び【士郎】にお茶を入れるように頼むのだった。【凛】も【セイバー】と【士郎】の2人の身に起こった状況に興味がある様子。ティーセットは持参しているらしい(笑)。【士郎】が慣れない手つきで紅茶を入れていると【凛】と【セイバー】が部屋に入って来る。【セイバー】自身、身体の一方的に機能を停止した短い眠りのようだ。【士郎】は【セイバー】に「どうして、こんな事をしたんだ?」と若干、怒っているようにも見えた。【士郎】がかなり心配していたことを窺い知る事ができる場面。その【士郎】の問い掛けに【セイバー】は顔を下に向ける。そして、逆に「聖杯戦争に生き残る気があるのか?」と【士郎】に問うのだった。更に、武人である【セイバー】を女扱いし熱くさせてしまう。2人の言い合いを見ている【凛】。ゆったりと紅茶を口に運びながら言う。サーヴァントを侮っている訳ではない事、純粋に【セイバー】が傷付くのが嫌な事だと、そして続ける。【士郎】は決してサーヴァントに勝てない事を自覚している事も・・・それでも向って行く。【凛】の言う事は全て図星。言い返す言葉もない【士郎】。自分の事よりも他者に対して優しく、身を犠牲にして行動できる事を・・・。
 そんな【士郎】に【セイバー】は戦う事を認めるが、その代り【士郎】に【セイバー】自ら時間の許す限り、剣を教えると言う。これは、【セイバー】からの交換条件であり、最大の譲歩でもあった。【凛】は異論を唱えるが【セイバー】は本気らしい。【士郎】も承諾する・・・いや、しなければならなかった。【士郎】の決意。そして【セイバー】の決意。2人の決意が交錯する。

 『お前に、戦わせる位なら、俺が自分で戦う・・・』と【士郎】の言葉が【セイバー】の胸に響いているのだった。