現代視覚文化研究会「げんしけん」

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かしまし~ガール・ミーツ・ガール~ 第10話 「小さな嵐」

2006年03月17日 00時10分57秒 | アニメ・映像全般
 【とまり】のちょっとした誤解と勘違いにより【やす菜】と築いた友情が壊れてしまう第10話。アニメ劇中内では【とまり】の疑心暗鬼による焦りが描かれていた。確かに【やす菜】との約束は重要だが、好きな人【はずむ】を取られてしまうかもしれないと思えば、【とまり】の【はずむ】に対する突然の告白は理解できると思います。【はずむ】が女の子っぽいと言ってくれた事に答えるように、髪を下ろし【はずむ】へ告白シーンでの【とまり】が今の好きな気持ちと想いを精一杯の行動に示した良いシーンだった。2人の唇を重ねる姿を見た【やす菜】の気持ちを思うと・・・切なくて心がアツくなります。
 夜、陸上部の合宿準備をする【とまり】。なぜか、嬉しいそうで楽しげに見える。祭りの時を思い出す。神社の裏でどちらかを選べずに苦しむ【はずむ】を見ていた【とまり】と【やす菜】。【やす菜】は【とまり】に話しかける。「これ以上、はずむ君を苦しめたくない・・・だから」と【とまり】は、微笑みながら「しばらくは、今の関係のままで、か・・・」とひとり言を言うように鼻歌まじりに呟く。明日からの合宿にも気合いが入るのだった。
 夏休み中の学校での【はずむ】と【やす菜】。【はずむ】が『シーサイドパーク』というテーマパークに【やす菜】を誘っている。【はずむ】の手にはオープン間もないテーマパークの招待券が4枚ある。【とまり】と【あゆき】も誘いたいと思っているようだ。【明日太】は人数に入っていない(笑)。【明日太】との友情よりも、期間限定配布のマスコットを貰う事の方が大切な様子。その3人の横を【とまり】が大きなバックを手に歩いている。【やす菜】が声をかける。丁度良いと【とまり】も誘うが、合宿への参加を理由に断られてしまう。【はずむ】はそれでも一緒に行きたいとわがままを言って、【とまり】を困らせてしまう。【はずむ】と【やす菜】は行く日を変更しようと話をするが、【とまり】も【はずむ】に気を遣い【あゆき】と3人でと言うが、その【あゆき】本人も法事の為に行けず、4人では行けなくなってしまうが【とまり】が「2人で行って来いよ」と言うのだった。校舎の外に出た【とまり】を追い駆けた【やす菜】は、本当に【はずむ】と2人きりで行って良いかと聞きに来た。【とまり】と【やす菜】は2人で交わした約束を守れるだけの信頼を築いていたが・・・その事が後々、大きな歪みを引き起こすとは・・・。合宿へ向う【とまり】の後ろ姿を見送る【やす菜】。【とまり】はお土産を期待しているようだ。
 見送る【やす菜】に話し掛ける【あゆき】。【あゆき】も3人の事を気にかけている。【やす菜】自身は、この選択の見えない結果よりも【とまり】との約束に関して前向きに捉え進んでいる事が良かったと考えているらしい。
 毎度【はずむ】の父親の暴走はとどまる事をしらない。一緒に『シーサイドパーク』に行って激写しようとは・・・まあ、母親に未然に防がれますが(笑)。その頃【はずむ】は自室で濡れた髪を拭いていた、どうやらお風呂の後らしい。その【はずむ】に【ジャン・プウ】が飛びついて来る。【宇宙】も一緒にベッドで寝ていた。【宇宙】と【ジャン・プウ】は、ある程度は観察結果がまとまったので本星に戻るらしい。【ジャン・プウ】は別れたくないらしく【はずむ】から離れたくないようだ。【宇宙】の言うには、2,3日で戻るらしいが、成果が上がらなければ戻れないかもしれないとも言っていた。【ジャン・プウ】は、巨大イカとマッコウクジラの対決が見たかったと言うが・・・。【はずむ】は見れないと汗ジトだった。
 またも夜、【とまり】の合宿先には『鹿縞高校陸上部様』の看板がある。【とまり】は窓際でラフな格好でいた。「2人きりか・・・」と【はずむ】と【やす菜】の事を考えている。すると【とまり】の耳に下級生部員たちの話が自然と聞こえて来る。どうやら、その部員の一人が付き合っているようで、キスの話題で盛り上がっていた。【とまり】は自然と【はずむ】と【やす菜】の教室でのキスシーンが思い浮かべ、【やす菜】を自分に置きかえて【はずむ】とのキスをする所を考えて恥しくなり、顔を赤くした。そこへ下級生部員たちが【とまり】に話し掛けて来る。慌てる【とまり】。【はずむ】とのキスを想像していた事に焦り、動揺する。【とまり】は冗談半分とからかいが入った下級生たちを怒るのだった。
 翌日、『シーサイドパーク』前で待ち合わせの2人。【やす菜】は【はずむ】を待っている。そこへ【はずむ】が手を振りながら走って来る。お目当てのマスコットも手に入れ喜ぶ【はずむ】。すると【やす菜】の手を引いて『シーサイドパーク』に入る。いきなり手を引かれた【やす菜】は少し照れていた。【やす菜】の感覚が面白い。【はずむ】は水槽のマグロを見て「マグロ~凄いね~」と言うが【やす菜】「本当、とっても美味しいそう・・・えっ!何かおかしかった?」と言う。【はずむ】も苦笑いを浮かべていた。そして【ジャン・プウ】の言っていた。巨大イカとマッコウクジラのショーが本当にあったりと【やす菜】と館内を見て回る2人。2人は『海ほたる』のコーナーに来た。暗闇を照らす無数の小さな光は、まるで夜空の星である。ロマンティックな雰囲気に【はずむ】と【やす菜】の周囲のカップルたちも・・・。【やす菜】も恥しさを抑えつつも【はずむ】の腕に手をまわす。【やす菜】の幸せそうな表情が印象的だった。すると【はずむ】の言葉で現実に引き戻された。この光景を【とまり】にも見せたいと・・・。その言葉で【とまり】と交わした約束を思い出し【やす菜】は自分の気持ちを抑えたのだった。
 おみやげ館。みんなにお土産を買う【はずむ】。【明日太】にはシーサイドパークのロゴマーク入りの孫の手が・・・。【やす菜】の何とも言えない表情が物語っていた。次に【とまり】へのお土産はかなり迷っている。可愛い・綺麗なものよりも、かわった・びっくりするものが【とまり】の好みらしい。それで【はずむ】と【やす菜】が選んだものは『びっくり!巨大ジンベイザメクッキー』だった。【やす菜】の提案で【とまり】の合宿先に届けて驚かそうとする。【やす菜】「喜んでくれるかな・・・とまり、さん・・・」と笑顔だった。
 夕方、合宿先の電話が鳴り【とまり】が出ていた。相手は【はずむ】である。驚く【とまり】。【はずむ】は【とまり】に駅まで迎えに来て欲しいらしい。【やす菜】は駅のベンチに座り【はずむ】を見ている。【とまり】は言葉とは裏腹に来てくれて嬉しいそうだ。【はずむ】は帰宅が遅くなる事を自宅に電話していた。
 その時だった。【やす菜】に駅員が親切で話し掛けて来るが・・・。【やす菜】が最も緊張をしてしまう場面でもあった。更に【やす菜】の態度に心配し、近づく駅員。【やす菜】は【はずむ】に助けを求めるが電話中で声が届かない。【はずむ】は【やす菜】の悲鳴で振り返り、急いで【やす菜】の元に駆け寄る。気を落ちつかせる為に抱きしめた【はずむ】。駅に近づく【とまり】。その駅の中に入った【とまり】が見た光景は【はずむ】と【やす菜】がベンチの上で抱き合い、キスをしているように見えた。そこに回送電車が入って来た、一瞬の出来事だった。
 誤解する【とまり】。決して【やす菜】は約束をやぶっていないのだが、信じる事ができない【とまり】。何も知らないふりをして2人を迎えるのだった。【とまり】の表情が切なく微笑んでいた。合宿先に着くと帰りの電車が無い事に気づき、今夜は、この合宿所で一緒に泊まる事になる。もちろん、【とまり】が陸上部顧問の先生に話をつけていた。
 合宿の浴室。髪を下ろしてお風呂に入る【とまり】。だが先に入っているのが【はずむ】だった。2人は驚きを隠せない感じ、【はずむ】の方は、普段のおさげをしていない【とまり】に驚いている様子。久しぶりに見た髪を下ろした【とまり】を「女の子っぽい」と言う。嬉しい気持ちと恥しい気持ちが一緒になり照れてしまう【とまり】。2人で湯船に浸かっていると【とまり】「今日は楽しかったか?・・・やす菜と2人で・・・」と何気なく聞く。【はずむ】の話す内容と楽しげな感じに【とまり】の表情は暗くなり、顔を背けてしまう。
 先ほどの駅での光景が頭から離れず寝れない【とまり】。起き出し外へ行く。【はずむ】も気づいて、心配し後を追って来る。声をかける【はずむ】に「ちょっと、付き合ってくれよ」と【とまり】。【やす菜】も目を覚ますと【はずむ】と【とまり】がいない・・・。【はずむ】の布団には置き手紙があった。内容は【とまり】と駅のほうまで散歩するといった感じ。
 駅の隣を流れる小川。無数の蛍が飛び交う。【とまり】は【はずむ】をじっと見ていた。【はずむ】はとても喜んでいる。しかし【とまり】の表情は・・・「はずむ・・・」と今にも消えそうな声を名を口し、自分の手を強く握った。【はずむ】も【とまり】の微妙な変化を感じ取る。すると【とまり】は自分の結わいた髪を下ろすのだった。「どうだ・・・本当に女の子らしいか・・・はずむが女の子になって・・・やす菜と3人でいるようになって・・・このままでいい・・・あたしとやす菜が友達になれば、うまくいく・・・そんな気がしてた・・・けど。やす菜ははずむへの気持ちを抑えられない程に好きで・・・あたしも・・・何度もあきらめようとしたさ・・・はずむを幸せにできるのはやす菜だけだって、清楚で、可憐で、女の子を絵に描いたようなやす菜だって、あたしは全然だめだもんな・・・そういうの・・・でもっ・・・やっぱり・・・負けたくない・・・」と【とまり】からの突然の切ない気持ちが沢山詰った告白をする。そして、2人は唇を重ねる為にお互いの距離を縮めて行った・・・。周囲の蛍の輝きがいっそう増した気がした。
 そのキスをする2人を見ていた【やす菜】。「とまりさん・・・どうして、約束したのに・・・信じていたのに・・・うそつきっ」と首からぶらさげていたマスコットを引きちぎり、【やす菜】は裏切られた気持ちでいっぱいだった。