現代視覚文化研究会「げんしけん」

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桜蘭高校ホスト部 第13話『不思議の国のハルヒ』

2006年06月28日 19時51分47秒 | アニメ・映像全般
 『桜蘭高校ホスト部』のアニメは、シリアスさとコミカルさのバランスが良い。今回は「不思議の国のアリス」の童話を元にして、このアニメらしく仕上げたと思います。【ハルヒ】をはじめとして各キャラクターたちもいつもの雰囲気で、個性で表現されていた。黒髪のセーラー服の【ハルヒ】もかなり可愛いですよね(笑)。アニメ劇中内で描きたかったのは【ハルヒ】の母親に対する想いだと感じ取れる。この事は作品内で所々に描かれていた。あえて、もう1つ言えるなら「学生の本分とは・・・」の描きだと思う。【ハルヒ】は「桜蘭高校」に勉学の為に入学する。果たして、それだけで良いのか?一度しかない学生生活をどう生きるかとの問いも同時に描いた。ラストの夢の中ではあるが【ハルヒ】の母との再会と目覚める【ハルヒ】の涙が印象深く、このアニメ作品の巧みさを感じた。

 黒髪でセーラー服を着た女生徒が「桜蘭高校」の門を父親とくぐる。特待生との優秀さの女生徒は【藤岡 ハルヒ】。春休みの校内を見学する。時間は午後3時。おやつの時間。廊下を歩く【ハルヒ】。すると「第三音楽室」と書かれた扉が開いている。間から見えるのは・・・ウサギの耳。手招きをしているかのようにも見えた。不思議そうに近づく【ハルヒ】。中ではバナナを食べているウサギの人形。そこで強力モーターが発動する(笑)。床にバナナの皮がある。コケル【ハルヒ】は穴の底へ落ちて行く。不思議の世界の入り口が開くのだった。
 絶叫と共に落ちると【ハルヒ】は「ルネの花瓶」にお尻がはまってしまう。何とか助かるが抜けない壺に脱力の【ハルヒ】。その前に【ネズミ】が現れる。バナナを食べて小さくなり、小さな扉の向こうへ。【ハルヒ】が扉を覗くとまたもウサギの人形が居た。出口はこの扉のみ【ハルヒ】もバナナを食べて小さくなる。扉内は、電球が支配する通路だった。再びバナナの皮に滑り穴の底へ・・・そこはプールだった。プールから上がろうとする【ハルヒ】に秘密のファイルを持った【芋虫】(鳳 鏡夜)が話しかける。『沢山泣いたな・・・このプールの水は、全部あんたが、今まで流してきた心の涙だよ。つらい事や寂しい事を、実はいっぱい我慢して来たんだな』と言う。そのプールには、人が操作したワニロボットが居たり、【芋虫】が売るキノコを【猫澤 梅人】と【霧美】が買いに来て、キノコを食べた2人が、【梅人】は赤ちゃんに【霧美】がお姉さんになったりとそんな面白さも描かれている。
 赤ちゃんになった【梅人】を追う【ハルヒ】。またもバナナの皮でコケル。部屋には【公爵夫人】(れんげ)と【チェシャ猫】が居た。猫は【常陸院】の双子たち。【料理女】は不平不満を言い、逃げた出した(笑)。ここでは【ハルヒ】の『お母さんが見つかって良かったね・・・本当に良かった・・・』と言う所が印象深い。【公爵夫人】に抱かれた赤ちゃんと一緒に居る事を素直に喜んでいた。先を行く【ハルヒ】。道を双子の【チェシャ猫】の双子に聞く。会話の中で「女王陛下」の存在を知る。さらに歩くとダイニングで【帽子屋】(須王 環)【三月兎】(ハニー先輩)【眠りネズミ】(モリ先輩)と出会う。広く椅子もたくさんあるが『席はない』と言う【帽子屋】。しかし【ハルヒ】はそれを無視して行こうとする。必死で止めようとする【帽子屋】と【三月兎】が笑える。【三月兎】は大きなケーキを食べていた。【ハルヒ】はなぜか?初対面なのに虫歯の事を知っていた。【眠りネズミ】は『ちゃんと歯磨きするんだぞ・・・』と言い、また眠る。真面目な【ハルヒ】には【アリス】役は不向きだったかもしれないですね(笑)。その【ハルヒ】に【帽子屋】が『入学してどうする?・・・桜蘭に入学してどうする?』と質問する。【ハルヒ】は勉強と答える。『勉強だけか?・・・なぜ?』とさらに質問を続ける。【ハルヒ】には叶えたい夢がある。『しかし、学生生活は勉強だけが、全てではないだろう・・・他にもあるだろう楽しい事が・・・』と言う。【ハルヒ】も呟く『楽しい事・・・』と。
 裁判が開廷される。【公爵夫人】が死刑にされると聴き走る【ハルヒ】だった。罪状は「音楽祭へ行った事」。子供に寂しい想いをさせたから・・・との事。【ハルヒ】は弁護士として【ハートの王】と【女王】の前に出る。【ハルヒ】は以前に割った「ルネの花瓶」の記憶が甦る。そこで【帽子屋】が勉強だけの日々で楽しむ事を忘れ、学生生活の認識の間違いだと指摘する。【公爵夫人】の罪状は忘れられていた(笑)。【ハルヒ】は【帽子屋】の名前を知る。双子の猫の事。ファイルを持つ【芋虫】の事。虫歯の事も・・・例え、夢の中であろうと桜蘭高校ホスト部のみんなの事は夢の中に出て来るほどに、大切な存在になっていた。【ハルヒ】は再認識する。自分の周囲には良き友達がたくさん居る事を・・・。
 そして【ハートの王】が父親ならば、【女王】は母親であった。『大きくなったわね・・・ごめんね、苦労かけちゃって・・・その分、今は、夢のような学生生活を楽しんでね・・・』と夢の中の母は泣いていた。【ハルヒ】も泣いていた・・・。『母さん・・・』と抱き合う・・・。しかし、現実に戻る時が来た。居眠りをする【ハルヒ】。【環】が声をかける。【ハルヒ】が見ると夢の中での衣装を着ているみんなの姿。若干の違いは原作との差でしょうか?

 『夢のような学生生活か・・・確かに、これじゃ寝ても覚めても、あまり変わらないな』と笑顔の【ハルヒ】だった。

灼眼のシャナ Ⅴ

2006年06月28日 12時23分52秒 | アニメDVD野郎!
 本日は『灼眼のシャナ』の第5巻を観させて頂きました。収録されているのは「第13話 校舎裏の宣戦布告」「第14話 偉大なる者」「第15話 炎の生まれた日」です。
 自在法『揺りかごの園(クレイドル・ガーデン)』を操る愛染他【ティリエル】と宝具の大剣『吸血鬼』を操る愛染自【ソラト】との愛憎の兄妹と【シャナ】との激闘。それに見え隠れする「紅世の徒」最大級の組織『仮装舞踏会』の影。一番は【マージョリー】ですね。【田中 栄太】と【佐藤 啓作】の子分たちの存在。守る存在。憎しみで戦う事ではなく「守る」為に【マージョーリー】は再び立ち上がる。その力は真の姿を現した「千変」【シュドナイ】も退いた。【シャナ】は【ティリエル】と【ソラト】の「口づけ」を違うと否定する。【シャナ】は思う。互いが弱く、寄り添う存在ではなく。お互いを認め合い、信じ合う事だと感じていた。【シャナ】に取り「口づけ」は「誓い」であり、とてもお互いの存在を知る大切な行為なのだ。【シャナ】は【ティリエル】と【ソラト】に『贄殿遮那』を奪われ、ピンチに陥っても【坂井 悠二】を信じていた。【シャナ】が【ティリエル】たちを倒す時、何か寂しさを感じました。異常な愛ゆえなのか・・・無邪気さなのか・・・。物語では【シャナ】のご褒美シーンも良かった。【悠二】が【シャナ】とキスをするかと思ってしまった(笑)。あの雰囲気はね。でも「メロンパン」だった。【吉田 一美】と【シャナ】の【悠二】の事を巡る2人の今後の行方も楽しみである。
 もう1つは【シャナ】がフレイムヘイズとなる誕生秘話として描かれた所ですね。【シャナ】の「メロンパン」へのこだわりはここから始まったと言っても過言ではないでしょう。場所は『天道宮』。「紅世」から見えない隔離された空間。そこに名もなき少女が居た。そこに居たのは【アラスール】。少女の教育係【ヴィルヘルミナ・カルメル】(フレイムヘイズ)。【シロ】、少女の体術の練習相手。アニメ劇中では【ヴィルヘルミナ】が良かった。メイド服姿ではあるが、料理は不得意らしく「レトルト食品」が多い所が笑えた。その天然な彼女も「フレイムヘイズ」である。少女に先入観を与えない為に、その事を隠していた。しかし、その鍛錬と平穏な日々は奪われる。『天道宮』を狙う「紅世の徒」たち。逆理の裁者【ベルペオル】の影。そして『天道宮』から虹が登り、その存在は知られる。もう時間がなくなるのだった。殺戮のミステス「天目一個」も現れ斬りまくる。その少女はその最強のミステスの前に立ち問う。そして、その少女は「天目一個」を従え【アラスール】の元へ急ぐ。器を破壊する・・・世界のバランスを保つ使命への疑問・・・炎髪灼眼の少女【シャナ】の誕生し、その時、炎が生まれたのだった。