ガンダムマイスター ガンダムだ・・・俺が、ガンダムだ・・・。

　西暦2307年。エネルギーの枯渇から生まれた3基の軌道エレベーターと太陽光発電システム。ユニオン。人類革新連盟。AEU。己の威信と繁栄の為に・・・。２４世紀になっても人類は一つになれなかった。そこに、現れたのが私設武装組織「ソレスタルビーイング」。民俗・国家・宗教を超越した存在。それは、変革なのだから・・・。平和の為の武力行使への矛盾とも気づかずに・・・。
　全ての人類への宣戦布告が流れる東京。自分の利益にならないのに・・・。3大超大国話題の中心にいるのが、モビルスーツ・ガンダム。世界の警察にもなれるのか・・・。誰かが、彼らを裁けるのか・・・。【王 留美】からセカンドミッションが告げられる。そして、ここにガンダムの魅力にとりつかれた男が一人いる。あの光・・・特殊な粒子。好意を抱く存在だった・・・グラハム・エーカー。
　プトレマイオ。ガンダムへの見極め。その強さは・・・若さかもしれない。【アレルヤ・ハプティズム】は「ガンダムキュリオス」で。【ティエリア・アーデ】は「ガンダムヴァーチェ」で・・・地上を目指す。【刹那】も、【ロックオン・ストラトス】も搭乗し出撃をする。GN粒子が散布される・・・。ガンダム・・・あれこそが、ソレスタルビーイングの理念を発言する機体。そのGN粒子を最大に散布すれば、単独でも大気圏を越えられる。目標は、インド南部・セイロン島。ガンダム４機は海上で合流しファーストフェイズへ入る。２０世紀から続く・・・３００年も続く・・・無政府状態の民族紛争に介入する。
　戦争の平和的解決。人革連の介入する目的は、東部の海底に眠る太陽エネルギーの安全確保。【グラハム・エーカー】は進路を変えた。ユニオンフラッグを・・・。
　それなりの戦果・・・。徹底的に・・・。【刹那】は忘れない・・・幼き記憶を。民族紛争・・・内戦。あの光景を・・・美しい光を放つものを・・・。【刹那】は、特別な想いを胸に紛争を根絶する。その強さに圧倒される。「エクシア」の後には、爆音しか残らないから・・・。基地爆破・・・殺人者になった。目標の排除。
　イオリア・シュヘンベルグ。２００年以上前に死んだ人物がここにいる。双方への攻撃は、ただの感情の悪化をさせるだけ・・・。一度の軍事介入では終わらない・・・そんな事はわかっている・・・何度でも。紛争が終わるまで・・・憎しみが私たちに向けられるまで・・・。それが、ソレスタルビーイング・・・私たちは、物事を変える時につきまとう痛みなのだから・・・。
　先に帰等し【刹那】はいない。帰等するガンダム３機に「ユニオン」の輸送機が近づく。ガンダムに心を奪われ、魅せられた【グラハム】と「ユニオンフラッグ」が立ちはだかるのだった。