ウイルスがいなくなった訳ではないが、新型コロナは私達の歴史に刻まれていく。
感染症は歴史の中でどのように、とらえていたかと思いこの本を手に取った。
2020年9月20日に発行されたこの本は、まさにコロナ最中に発行されたことに驚く。
新型コロナでは、医者、ウイルス学者などが連日TVなどで取り上げられていたが、歴史家の発言は珍しい。
伝染病はどの様に人類の歴史に刻まれたのだろうか。
感染症の大流行・パンデミックは新たな時代・社会変化と共に訪れることが多い。
著者によると
「牧畜」で人と動物との接触が増え、「農業」の開始によって「定住化」が進んで、「都市」ができると結核、コレラ、天然痘、マラリア、ペスト、インフルエンザなどの感染病が頻繁に起こるようになる。
人間の社会変化による感染症広がる。
例えば、スペイン風邪は第一次世界大戦という軍隊組織と共に広がった。
それは軍隊という集団生活による感染症の大流行。
ちなみに、スペイン風邪と言うが、スペインから広まった訳ではない。
第一次世界大戦中ゆえ、戦争当事国はこの感染症の大流行を公表せず、中立国であったスペインの名で世界中に認識が広がった。
中国武漢から始まった新型コロナも、中国の経済発展によって中国との関係が変わった現れ。
当初中国は発症の不名誉をアメリカに擦り付けようとしようとさえしていた。
しかしスペイン風邪の発症は皮肉な事にアメリカの様だ。
医学が発達もまだだった時代。
伝染病の恐怖とは、どれほどのものだったのだろうかと思っていたら、今回のコロナは現代人も同じ立場にすぎいと認識させられた。
さて生き残ったことに感謝を込めて
しかし、忘れず私たちの歴史として刻んでいこう。
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