テレビとうさん

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「信義に信頼して」 と 「笠に着て」

2022年05月11日 | 法律
 日本国憲法 前文
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日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。
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 この「信義に信頼して」の「に」の使い方が、文法上の間違いであると云う話が保守界隈で根付いているようです。文法上も間違いでは無いうえに、「に」と「を」ではその意味が大きく異なると
「信義に信頼 と 信義を信頼」にも書いたのですが、ここでは「昭和憲法」が世界最古の現行憲法である事を鑑みて、「諸国民の公正と信義に信頼して」を慣用句として考察します。

 慣用句である「親の権威を笠に着て」の「に」の使い方が文法上の間違いであると云う話は聞いた事が有りません。この場合は「親の権威を、笠を着けるように利用する」と云う意味であり、着けて威張るのは当人で、笠は比喩です。

 これを「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」に当て嵌めると、「平和を愛する諸国民」が目的語であり、信頼して決意するのは「日本国民」になり、「公正と信義」は「笠」に相当する比喩部分です。

 これを踏まえ、上記の前文の抜粋を「現在日本語」に翻訳すると、

 占領統治法(通称、昭和憲法) 前文
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米国に占領統治されている「統治下の日本人(Occupied-Japanese)」は、連合国の人民が崇高な理念を持っていると自覚し、平和を愛する諸国民「に」信頼を寄せ、憲法信者として生き長らえる事を決意した。
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と、なります。

 占領期間(1945年9月2日~1952年4月28日)に、憲法を含む占領地の法律を変える事は国際法に違反するので、崇高な理念を持っているGHQが「日本帝国憲法」を変える筈はないと思います。

 つまり、現在「日本国憲法」と詐称されている「占領統治法」は、既に無効であり日本国民は従う必要は無いのですが、多くの下位法が「昭和憲法(統治終了後の占領統治法)」の下で成立してしまったので、「憲法廃棄」するしかありません。

 但し、「憲法破棄」は出来ません。




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