「ネオ・保守」 と 「シン・保守」

　「ネオ・」は、その対象が古くからあり解釈を多少変えて「新しく復活する」と云う意味を持つ接頭辞だそうです。一方「ニュー・」は、これまでに無かった（と思われる）モノに対して使用するようです。

　最近流行っている「シン・」は、よくは分からないのですが、「真」「新」「神」等の複数の意味が含まれると言われています。カタカナで書いているので英語の意味も考慮すれば「sin：罪」「thin：薄い」も含んでいるかも知れませんww

　「保守」にも様々な保守が有って、中には革新した体制を保守する「戦後ホシュ」を自認する、たしか自由民主党と名乗る政党もあった・・・もとい、あるようです。その場合は「シン・保守」に該当すると私は思うのですが、「シン・」の意味は御想像に任せますww

　他にも「保守」には守るべき対象が、過去の「時代背景・伝統」や、個人的な「家系・家訓」などもあり様々で、統一性は有りません。一方「革新」は、過去を否定するだけなので簡単で、取り敢えずは習合しやすく流行病のように一気に政権を奪取する可能性が有ります。

　但し、革新勢力が与党になると、「革新」の定義から自らの出自をも否定する事になるので、「江戸⇒明治」は維新と言ったり、「戦前⇒戦後」のように「（シン・）保守」などと、その（過去を否定し）実態を隠します。

　「日本保守党」の理念・綱領などが公開されたようです。

　　【結党宣言】（概略）

・古代の漢籍では「日本人は盗みをしない。争いは少ない」と、幕末から明治にかけて訪れた欧米人らも「日本人の誠実、勤勉、善良さ」を記している。

・刀伊の入寇、元寇、幕末などの国難には、先人は勇敢に戦って国を守った。

・第二次世界大戦後、世界最貧国の一つにまで落ちぶれたが、そこから世界第二の経済大国へと成長し、世界の平和に貢献し、多くの途上国を援助してきた。

・野放図な移民政策やＬＧＢＴ理解増進法にみられる祖国への無理解によって、日本の文化や国柄、ナショナル・アイデンティティが内側から壊されかかっている。

・失われた３０年で、若い人たちが将来に希望を見い出せないでいる。

・早急に経済を成長軌道に載せていく必要があり、日本を守るための新たな政治勢力が必要。

・（結語）結成したばかりの私たちの党は、巨象のような与党の前では「蟷螂の斧」のごとき小さな存在でしかありません。しかし、「日本を守る」という堅い意志を持つ国民が一人、また一人と集えば、必ずや大きな力になると信じています。

私の残りの人生を、この党とともに歩むことをお誓いします。
　　　　　　　　　　　　　令和五年十月吉日　百田 尚樹

【綱領】

・日本の国体を守り、伝統文化を継承しながら、日本独自の叡智を現代に活かして協和社会をつくる。

・日本国を守るに相応の国防力の保持、必要な強化、それを達するための日本国憲法改正を含む法整備を図る。

・減税と行政の適正サイズ化によって国民の負担を軽減させ、可処分所得を増やすべく、税と国家財政のあり方の大改革を企図する。

・政治家は、最高の公僕であるという信念に基づき、議員報酬等の処遇を国民の所得水準、国際標準に鑑みて不断に見直す。

・本邦内での農林水産業、鉱工業における増産、先端分野への挑戦と投資を促進させ、国民所得の増大を図る。

・価値観外交を強力に推進、進化させることで国益の最大化を図り、世界の平和に貢献する。

　既成政党も「綱領」だけは立派なので、『日本保守党』が「シン・保守」に成ってしまうのか、「ネオ・保守」に生るのかは分からないのですが、是非とも頑張って貰いたいと思います。