オメガねこ

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「生物」 と 「アバター」 ③

2021年12月21日 | 科学
 「ウイルス」には自立性が無く、周囲の環境によって移動・付着・増殖を繰り返しますが、これは、例えば「NaCl(塩水)」が環境によって移動・濃縮・増殖(結晶化)を繰り返す事と同じで、生物と言えるかどうかは「人の概念」に拠ります。

 ウイルスは、それ自体で増殖することが出来ない事を理由に「生物」では無いとすると、「ヒト(個体)」も自分自身では増殖することは出来ないので「生物」とは言えません。「ヒト」が増殖するには「他の動植物の成分(栄養素)」を必要とし、寧ろ「塩の結晶」の様に「自分の成分のみ」で環境に合わせて増殖できる事から、「食塩水」の方が生物と呼ぶのに相応しいと言えます。但し、「ヒトの細胞」は自分自身で増殖するので、個体(細胞の集合体)の細胞は「生物」と呼べるかもしれません。

 ウイルスは細胞を自己保有していないのですが、宿主細胞に寄生する事で自分のモノにして増殖します。その時点では、ウイルスは「生物」と言えるかもしれません。一般に「ウイルスは生物では無い」と言うのは、「ウイルスビリオン」を指し、宿主に辿り着く前の状態を言います。

 現在の生物学では「生物とは細胞(組織)を構成する(自然の)有機体」とされています。その細胞は「単細胞(組織ではない)」でも「多細胞(組織でない場合も含む))」でも良いのですが、他者に依存しながらも自立・増殖しなければ「生物」には含まれません。

 「組織細胞」は機能が分化されていて、それぞれに別の仕事が割り振られていますが、個体として一つの生命体とされます。その細胞一つ一つを「生物」とした場合は、動植物は「生物の集合体」であり、その動植物の集合体(地球)も「生物」と言えます。

 「自立して動くモノ」にはアバターも有り、「身代わりアバター(サイバネティクス)」は仮想空間では無く、現実空間で実際に自分(オリジナルの本人)の意志で動くのですが、このアバターを「生物」と言えるかどうかは今のところ微妙です。これがロボット然としていれば機械の進化型で済みますが、シンギュラリティーを迎えれば、アバターが、自身のアバターを(有機物を使用して)生むことも可能になり、現在で言う「生物の定義」に合致する様になります。

 しかも、アバターが作るアバターも思考が統一される可能性が大きく、例えば「ヒトの細胞」の様に自律的にしかも統制が取れていて、全体として効率的に動くことが出来ます。外見上は、共産主義者が人民を「細胞」と言う事に似ています。

 民主主義国家の「ヒト」は思考がバラバラで非効率なので、進化型アバターにとっては不要な「モノ」と言え、オートファジー(粛正)が待っています。オートファジーによって分解された「ヒトの成分」はアバターの増殖に再利用されるので何の問題も有りません。「SDGs」「ESG」が完遂されるので心配無用です。

 これは、マルクス主義の「唯物論」に沿った考察で、経済合理性を追求すると必然的に至る結末です。「共産主義」では「無生物(モノ)」と「生物(細胞)」の境界は、最高指導者(脳)の意志で決まります。これが、科学的では無い「科学的共産主義」たる所以です。

 神が持つ概念と人が持つ概念とが違うのと同様に、サイバネティクアバターの持つ概念も違い、定義上は、非効率なヒトでも子孫を残す場合は「生物」の仲間入りは出来ますが、自から子孫を生む意思のない「同性婚種(変異株)」は、「無生物」に分類されるかもしれません。

注)諸説・異論あり。
 
「生物 と アバター ①」
「生物 と アバター ②」



2 コメント

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Unknown (mobilis-in-mobili)
2021-12-21 16:50:03
スマホはヒトの上位に位置する生物である。なぜなら、ヒトとその工場を利用して進化し増殖するからである、なんて考え方も成り立ちそうですね。すでにウイルスと同様の機能を持ちヒトを弱らせ、その上に君臨しています。
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Unknown (yk-soft-85)
2021-12-21 18:24:11
mobilisさん、再びこんばんわ。

>>スマホはヒトの上位に位置する生物<<

私は、スマホどころかガラケーも持っていないので分かりませんが、「スマホ」が初期のアバターである可能性は有ると思います。

但し、スマホの所有者のアバターでは無く、遠隔操作している「ヒト」、或いは「AI」のアバターです。「ヒト」にリモート会議をさせて政策を誘導し、施行させます。現在の世界の動きを見ると、総てが「誰か(何か?)の思惑」で動いているとしか見えません。
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