テレビとうさん

知識は人をバカにする。
智識はバカを人にする。
信じるか信じないかは、自分次第です。

「確率」 と 「バクチ」 ③

2020年12月28日 | 科学
 バクチ好きの人の為の「マスクの効用」についての3回目の投稿です。②では計算ミスが有ったので訂正しました。

 計算式

Σ【k=m~n】A・R^(k-1)=A[R^n-R^(m-1)]/(R-1) ・・・(但し、|R|<1)

で、捕獲率が90%の場合は、以下の結果になりました。

S(20) ・・クシャミを20回した時のマスクに付着するウイルスの数。
m=2 ・・・・最初に装着するマスクは新品なので「初項」を削除。
n=21 ・・・クシャミを20回した時のn値。
A=100 ・・1回のクシャミで喉から放出されるウイルスの数。
R=0.9 ・・1回のクシャミでマスクが飛沫を捕獲する割合。

で、S(20)≒790 となり、21回目のクシャミでその10%である79ヶがマスクから引き剥がされ、当該クシャミから放出された100ヶのウイルスの内10%の10ヶが透過するので、合計89ヶのウイルスが飛散すると計算されます。

 つまり、21回目のクシャミでは「マスク無し」よりも「11ヶ(11%)」安全性が高まった事になります。但し、21回の総放出数「2,100ヶ」の内の総飛散数は「1,299ヶ」なので38%の防御効果があります。

 「マスク」の種類によって、「飛沫に含まれるウイルス」の防御率には差が有る様なので、ここでは
「不織布マスク(良品)80%」「アベノマスク(布マスク)70%」「ウレタンマスク50%」「フェイスシールド20%」「マウスシールド10%」を比較します。

 R  S(20)
0.9  790
0.8  395
0.7  233
0.5  100
0.2   25
0.1   11

 いま流行の「ウレタンマスク」は防御率50%で、20回クシャミをすると100ヶのウイルスが付着し、21回目のクシャミで、50ヶが引き離され、そのクシャで新規に透過する50ヶが加わり、合計100ヶのウイルスを飛散させるので「マスク効果」は無くなります。と、言うより5回目のクシャミで既に98ヶのウイルスをばら撒くので、S(5)でも既に2%の防御効果しかありません。

 2%と言っても日本全体では250万人になるので、人によっては「有意な効果」と言うかもしれません。ならば、マウスシールドは如何でしょうか?

 最初のクシャミで100ヶの内の10ヶを捕獲できますが、(計算上は)2回目以降のクシャミで99ヶのウイルスを散布します。マスクやシールドを装着した場合は、飛沫を遠くまで飛ばさない効果はありますが、移動しながらクシャミをすると、結果として広範囲にウイルスを拡げる事になります。




コメントを投稿