「皇統」とは、任意の天皇の父系を辿ると神武天皇に辿り着く家系の事です。その時の天皇が女性でも、その「父系」を辿ると必ず神武天皇に辿り着きます。
「宮家」とは、将来天皇になる可能性のある皇族男子に与えられた「宮号」をもつ家系の事です。現行法上は「秋篠宮家」しかありませんが、定義上は科学的に言うと多くの宮家が存在します。 これは、非科学的で政治的な法律を重んじるか、科学的な伝統を重んじて法律を変えるかの差です。
「女系・男系・母系・父系」の定義の違いがはっきりしないので、ここでは・・・
父系・母系: 自分から先祖の方向に辿る家系の見方。父母の何れかに注目するので、傍系を考慮しないで始祖に辿り着くことが出来る。
男系・女系: 始祖から子孫の方向に辿る家系の見方。男系は男子のみ、女系は女子のみを辿り、傍系を配慮しなければ注目する人の立ち位置が判らない。
双系: 父系・母系のどちらにも属する。最も先祖の血統が濃い血筋。
両系: 男女問わず、家系図上での総ての親戚・遠戚関係。遺伝子科学的には他人も含む。
・・・と、定義します。
「男系(女系)継承」を考えると、家長を継承するのは「男子(女子)」と言えますが、誤解を生じる事も有ります。それは、科学的に血のつながりのない場合でも「男子(女子)ならば家長に成れる」かも知れないと云う事です。これは「女系」と「男系」で説明していますが、「養子縁組」を含めて家系図上では可能です。 これを防ぐ為に、「男系=【Y遺伝子】の継承」と定義すれば、「伝統」は科学的な保障を得ることが出来ます。
「父系」の場合は、注目する男子のY遺伝子情報を提供した父親は代々ただ一人しかいないので、間違いなく始祖に辿り着くことが出来ます。女子の場合は父親のX遺伝子を確実に受け継ぐ「父系女子」は一代限りで、その女子の受け継いだX遺伝子を、運よく次に受け渡せても、自分は母親なので家系図上では「父系」が途切れることになり、ここから「母系」の始祖を造っても、「X遺伝子の特性」から幾何級数的に「始祖のX遺伝子継承確率」は減少し、0%に収束します。
過去に8人10代の「女性天皇」がいて、「女系天皇」は一人いますが、「二代以上続く母系天皇」はいません。
女性天皇から皇位継承をした母系男子の天皇である天智天皇(38代)は、母親である斉明天皇(37代)から皇位を継承しましたが、父親は舒明天皇(34代)なので、父系を遡ると間違いなく神武天皇に辿り着き、双系の天皇と言えます。
同じく女性天皇から皇位継承をした(外見上)女系天皇である元正天皇(44代)は、母親である元明天皇(43代)から皇位を継承しましたが、父親は草壁皇子(くさかべのおうじ)で天武天皇(40代)と持統天皇(41代)の子です。 つまり、母系・女系である元正天皇の「父系」を遡ると「父の父は天皇」なので、神武天皇に辿り着き、双系天皇と言えます。
ここでの「男系・女系」「父系・母系」の定義では、父親から男子が継承した場合は「男系」で、女子が継承した場合は「父系女子」になります。また、母親から女子が継承した場合は「女系」で、男子が継承した場合は「母系男子」です。
男子でも女子でも、父親だけを辿って目的の始祖に辿り着くことが出来れば「父系」が成立し、母親だけを辿って目的の始祖に辿り着ければ「母系」が成立します。 勿論、目的の始祖は男でも女でも構わないのですが、科学的には「母系」は「X・X(Y)遺伝子」の特性から、数代までしか確率的に成立しない事は「女系」と「男系」で証明済みです。また、母系での【Y遺伝子】は、母系男子も定義上可能なため(Y)と書いています。
「女性宮家」は科学的根拠も無く、「皇統の継承」には殆ど意味をなさない存在です。議論するだけ無駄と云うものです。
家系図を辿ると「母系」で始祖に辿り着くかも知れませんが、これは科学的根拠のない図面上の空論でしかありません。家系図などで歴史文学を楽しむ事も悪くはありませんが、非科学的な迷信とも言えます。
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テレビとうさんの仰る通り、遺伝子的にいっても(皇統が正しいとするなら、ですが)神武天皇のY遺伝子はそこで引き継がれなくなるのですから。
だいたい眞子が女帝になったら小室は何と呼ぶンです。駙馬(ふば)ですかいね。
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ところで、Y遺伝子は他のY遺伝子と組み替えられることなく父親のものがそのまま男子へと伝えられます。このためY遺伝子は多重コピーを繰り返されていて「かなり弱っている」らしいのです。代を重ねるたびに機能が失われ、そのうち消滅する可能性もあるそうです(最新の研究)。
「Y遺伝子は代を重ねるたびに機能が失われる。」なるほどねですが、総ての遺伝子は(DNA)コピーされて受け継いでいるので、その最新理論では「ヒト」はそのうち「ヒトデナシ」になります。その時の皇統は新生物「ヒトデナシ」に任せた方が良いと思います。
ところで、男性で【XXY】型が数万人に一人いるらしいのですが、ヒト全体としてはあまり問題にはなっていません。これも、新生物かな?
ところで皇族に男性がいなくなりそうです。「皇統」的には、どなたかいらっしゃるのかもしれませんが。
この原因のひとつに、常に天皇はじめ皇族の方々がテレビをはじめとするマスコミに晒されすぎていることがあるのじゃないか、と考えています。
芸能人と同じで、常に監視され、公私のうち、「公」的生活ばかりとなっていて、とても安心して子供を作れる環境にない、ということが大本にあるような気がします。
天皇家というものは、日本の精神ですから、どっしりとそこに存在しているだけでその価値があると思います。
「今後も存続すること」
これが大事なんじゃないでしょうか。
古事記や日本書紀の編纂から1300年が経過しました。「天皇家の正統性」を示し日本を一体化する事に成功し、神武天皇から2600年の歴史が継続したと考えると、皇統が「作り話」であるかどうかではなく、これを正しいと「信じる気持ち」の結果だと思います。
確実に作り話である「憲法・典範」を信じる人がいて、昭和憲法・皇室典範は70年ほど、明治憲法・皇室典範も130年ほど経過しました。
昭和憲法が「ウソ話」で有る事を多くの国民が理解したら、戦後を終えることが出来ると思います。