支那大陸の統治制度は、最初に統一政府が成立したと言われる「秦の始皇帝」の時代以前から複雑で、常に複数の支配者が群雄割拠していました。第二次世界大戦が終わってからも暫くすると、中国・北京政府(政権政党は中国共産党で、国連が承認)と、中国・台北政府(政権政党は国民党で、台湾を占領した亡命政府)が有ります。
「毛沢東」の時代には本来の領地である「中原」と、その周辺諸国である満州・南モンゴル・東トルキスタン・チベットを版図に加え、更に現在の「支那の終皇帝--もとい、習最高指導者」の時代になると、国際条約に違反して、周辺海洋部も支配しようとしています。
一方、「台湾」に逃れた亡命政府である「国民党」は、占領した「台湾」を「中華民国」と名付け「中国・台北政府」を成立させました。勿論、今でも国民党は「支那大陸は国民党の領地」と主張しています。
但し、これは「国際政治」ではよくある事で、ドイツ軍に追い出されたドゴールは、「自由フランス亡命政府」を結成して親ドイツの「ビシー政権」と対峙する事になり、アメリカを主体とする連合軍が勝利すると、チャッカリとフランスの主席になって「戦勝国」の仲間入りを果たしました。
また、話はかなり小さくなりますが、韓国の文在寅大統領も同じような事を主張していて、国際法では有効な朝鮮半島の日本統治時代に、「大韓民国臨時政府」を上海市で結成(1919年?)したと主張しています。この「臨時政府」は、当初は中国国民党の傘下にいて1940年には「韓国光復軍(数百人?)」を創立しましたが、戦後に中国国民党が台湾に敗走すると今度は「光復軍は中国共産党の支援を得て1948年に重慶で創設された」と改変しました。但し、フランスとは違い「戦勝国」の仲間入りには失敗しました。文大統領は、この1919年?を「韓国建国の起源」としているようです。
ところで、今では「台湾国」の政権政党は「民主進歩党(民進党)」で、「中華民国」を内包しています。これは、中国共産党(中共)が中華人民共和国(支那大陸)を支配しているのに似ていて、民進党が台湾島を統治していると言えます。但し、国連はこの状態を承認していませんが、事実です。
中共は一党独裁(名目上は中共公認の政党が存在する)なので「支配」と書き、民進党は民主的に選択された政党なので「統治」と書きました。
日本は「台湾に関する総ての権原」を放棄したので、日本からは何も言う事が出来ないのですが、「台湾国」から頼まれれば日本の自由意思で対応が可能になります。それは、憲法前文に書かれているので明らかです。
日本国憲法 前文
・・・平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。・・・
台湾人が「平和の為に、中国共産党と戦おう」と言った場合は、この時の「諸国民」は台湾人で、中共は中国を支配する組織なので「国民」ではありません。日本の「安全と生存を保持」する為には「昭和憲法」に拠って「中国共産党」と戦う義務が課せられています。これは、日本の「決意」です。
「台湾」と「中華民国」①
「毛沢東」の時代には本来の領地である「中原」と、その周辺諸国である満州・南モンゴル・東トルキスタン・チベットを版図に加え、更に現在の「支那の終皇帝--もとい、習最高指導者」の時代になると、国際条約に違反して、周辺海洋部も支配しようとしています。
一方、「台湾」に逃れた亡命政府である「国民党」は、占領した「台湾」を「中華民国」と名付け「中国・台北政府」を成立させました。勿論、今でも国民党は「支那大陸は国民党の領地」と主張しています。
但し、これは「国際政治」ではよくある事で、ドイツ軍に追い出されたドゴールは、「自由フランス亡命政府」を結成して親ドイツの「ビシー政権」と対峙する事になり、アメリカを主体とする連合軍が勝利すると、チャッカリとフランスの主席になって「戦勝国」の仲間入りを果たしました。
また、話はかなり小さくなりますが、韓国の文在寅大統領も同じような事を主張していて、国際法では有効な朝鮮半島の日本統治時代に、「大韓民国臨時政府」を上海市で結成(1919年?)したと主張しています。この「臨時政府」は、当初は中国国民党の傘下にいて1940年には「韓国光復軍(数百人?)」を創立しましたが、戦後に中国国民党が台湾に敗走すると今度は「光復軍は中国共産党の支援を得て1948年に重慶で創設された」と改変しました。但し、フランスとは違い「戦勝国」の仲間入りには失敗しました。文大統領は、この1919年?を「韓国建国の起源」としているようです。
ところで、今では「台湾国」の政権政党は「民主進歩党(民進党)」で、「中華民国」を内包しています。これは、中国共産党(中共)が中華人民共和国(支那大陸)を支配しているのに似ていて、民進党が台湾島を統治していると言えます。但し、国連はこの状態を承認していませんが、事実です。
中共は一党独裁(名目上は中共公認の政党が存在する)なので「支配」と書き、民進党は民主的に選択された政党なので「統治」と書きました。
日本は「台湾に関する総ての権原」を放棄したので、日本からは何も言う事が出来ないのですが、「台湾国」から頼まれれば日本の自由意思で対応が可能になります。それは、憲法前文に書かれているので明らかです。
日本国憲法 前文
・・・平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。・・・
台湾人が「平和の為に、中国共産党と戦おう」と言った場合は、この時の「諸国民」は台湾人で、中共は中国を支配する組織なので「国民」ではありません。日本の「安全と生存を保持」する為には「昭和憲法」に拠って「中国共産党」と戦う義務が課せられています。これは、日本の「決意」です。
「台湾」と「中華民国」①
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