オメガねこ

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「愛国心」 と「 愛国主義」

2019年04月19日 | 主義・体制

 「ナショナリズム」に似た言葉に「パトリオティズム(Patriotism)」が有りますが、これを多くの人は「愛国心」と訳します。本来は、「-ism」は「~主義」と訳すのが一般的なので「愛国主義」と訳すべきです。

 「愛国心」は個人の内心を表現する「思考」であり、他人に直接影響を与える「愛国主義」とは意味の方向性が反対になります。 「~主義」は個人の「思考」ではなく、組織の「統一的な思想」です。

 「Patriotism is the last refuge of a scoundrel.(愛国主義はならず者の最後の拠り所。)」はイギリス人のサミュエル・ジョンソンが言った言葉です。 アメリカがイギリスの領土だった時に、アメリカ独立運動家に対し「イギリスの保護を受けていながら声高に権利を主張し、アメリカを『我が国』と言うのは片腹痛い。」という、独立を主張する人達に対し吐いたヘイトスピーチです。

 しかし「日本のリベラル」な人は、保守系の人達に向けて「愛国主義はならず者の最後の拠り所」と、「愛国心のある保守派」を小馬鹿にしたつもりで言います。

 本来の意味からすると「日本人はアメリカの保護を受けていながら声高に権利を主張し、日本を『我が国』と言うのは片腹痛い。」となりますが、日本のリベラルは自分を「名誉アメリカ人」だと思っているのかも知れません。そして、「保守を名乗るのなら、憲法を改正して真の独立を勝ち取れ。」と、応援しているのかも知れません。

 それとも、戦後GHQによって刑務所から開放された共産主義者や国家社会主義者などが、その恩を今でも大事にしているのなら、義理人情を忘れない戦後ニホン人的で心情は理解出来ます。

 日本がアメリカの被保護国なのは事実として、その根拠は主に憲法9条にあります。と言うより、9条の目的は「日本が二度とアメリカに立ち向かうことが出来ない様に書かれた一文」なので、当然とも言えます。 「日本のリベラル」な人は、その憲法9条を死守します。これは「属国根性」と言えます。

「付属国」と「被保護国」




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