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「武漢肺炎生命表」 と 「簡易生命表」 Take2

2020年08月17日 | 医学・健康
 日本国内での「武漢肺炎」の累計感染者数(最終更新: 2020.08.15 15:20)は、実際には「PCR検査」による陽性確認者数ですが、総数が54395人で、その内の死者総数1086人(不明を除く)の内訳は、

~50才未満 : 13人(0.04)
50~59才 : 32人(0.09)
60~69才 : 90人(0.26)
70~79才 :262人(0.75)
80~89才 :349人(1.00)
90~99才 :162人(0.46)

です。( )内は、平均寿命帯である80~89才の死者数を「1.00」とした時の割合で「年代別死亡倍数」と定義します。また、各人数を「1.84倍」すると「感染者10万に当たり」の死者数になりますが「年代別死亡倍数」には影響しません。この数字を見ると高齢者の方が多く死んでいるように見えますが、これを例年の年代別死者数と比べて「武漢肺炎」が特異な病気かどうかを判断したいと思います。

そこで「簡易生命表」の出番ですが、この場合は実際の人口統計の生産(しょうさん)数を補正しなければ比較できません。 「簡易生命表」は、毎年10万人を生産(しょうさん)したと仮定した場合の、各年齢の実際の死亡率から導いた死亡数と生存数を計算し「平均余命」を算出する為の表です。

現実の日本の
「人口ピラミッド」を見ると、歪なのは50歳未満と70才付近です。50歳未満は少子化の影響で「すり鉢型」に、70才付近は団塊の世代で人口が多くなっています。また、丙午の影響などで特異点も発生しています。ここでは「高齢者の死亡傾向」を見るので、50歳未満は対象外にし、10才刻みにする事で特異点はある程度平準化出来ているので、「簡易生命表」も10才刻みで計算し直します。そうする事で実際の「人口ピラミッド」は50才以上の部分で「釣り鐘型」になり、「簡易生命表」と比較しやすくなります。

「H30年度(
男性 + 女性)簡易生命表」で計算すると、10才刻みの各年代の(100才以上を除く)死亡数は、

~50才未満 : 2482人(0.07)
50~59才 : 2887人(0.08)
60~69才 : 8160人(0.24)
70~79才 :15224人(0.45)
80~89才 :34200人(1.00)
90~99才 :34114人(1.00)

です。当然ながら、各年代の男性と女性の死亡数を加えて2で割った値なので、実際の人口統計とは違います。また、「簡易生命表」の「人口ピラミッド」は全世代に亘って「釣り鐘型」になります。

それでも、70~79才は実際の人口が多いせいか「武漢肺炎」での死者数も少し多いようです。80才~89才と90才~99才は共に戦争体験者で、300万人以上が死亡(殺された)しましたが当時の日本の人口は8000万人だったので人口が4%減っただけです。この二つの年代を比較すると、例年の死亡人数はほゞ同じなのに、「武漢肺炎」での死者は半分以下になっています。90歳以上の人は「武漢肺炎」に罹ったら「死に難くなる」のかも知れませんw

まだ4月までの統計しかないのですが
「超過死亡」は全体で138人と発表されています。恐らく、これから「経済対策」の失敗による自殺者が急増しない限り、人口統計には明確な差異が出ないと思われます。何れにしても今までの所、日本での「武漢騒動」は人口統計の誤差の範囲と云う事です。但し、5~7月の「超過死亡」が1000人以上になった場合は、インフルエンザの1/10程度ですが、影響がなかったとは言えないと思います。

考察結果は、現在における日本に限って言うと、

① 「武漢肺炎」での死者は、高齢者の死亡率を上昇させていない。
② 「武漢騒動」での死亡数は、例年の死亡数の誤差の範囲内である。

ですが、総ては2020年全期の「超過死亡」の結果次第です。




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