オメガねこ

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「確率」 と 「バクチ」

2020年12月25日 | 科学
 世の中で起こる「現象」に対する感じ方や捉え方は人によって様々ですが、「理系」は「確率」を重視し、「文系」は「気分」に頼ります。

 「公営バクチ」の払い戻し率は、「宝くじ」や「サッカーくじ」は50%以下で、公営競技は75%程度ですが一時所得として課税されるので実質60%以下になります。これを「理系脳」のヒトは「必ず損をする」と考え、「文系脳」のヒトは「勝ち負けは運しだい」と考える傾向があるようです。なかには、「儲かる」と「損する」の二つしかないのだから確率は1/2と信じている人もいるようです。

 私は「理系」なので、「必ず損をする(損に収束する)」と考え「公営バクチ」には手を出しません。計算上は、当たるか外れるか50%の確率ですが、「ショバ代50%」を抜かれるので、当たる確率は25%で外れる確率は75%です。つまり「元を取る確率が50%なので、損に収束する」と言えます。

 一方、「民間バクチ」である「株式投資」の場合は、「ショバ代」は税金名目で利益の20%、「テラ銭」は売買手数料として売買代金の1%以下なので、配当金を考慮すると、保有しているだけで(投資先が倒産しない限り)利益を得る事が出来、売買益を出した場合は、荒利の75%以上は手にすることが出来ます。

 「理系」の私は、バブル全盛期には「株」でかなり儲けたのですが、「文系」の友人は「額に汗して働くのが人の道」のような「戯言」を言いながら「公営バクチ」に手を出していました。その人の言い訳は「宝くじや競馬での損は、他の誰かの役に立っている」でしたが、その損したお金の多くは、天下りなど「額に汗しない人」にも配られます。

 真っさらな「不織布マスク」でクシャミによる飛沫を90%防ぐことが出来ると言われています。ここで、1回のクシャミで100ヶのウイルスが放出され、このウイルスが全て飛沫に含まれるとします。すると、1回目のクシャミでは10ヶが飛散し90ヶがマスクに付着する事になります。2回目にも100ヶのウイルスが放出され、前回マスクに取り残された90ヶのウイルスと合わせて190ヶの内の一割である19ヶのウイルスが飛散する事になり、前回飛散した10ヶと合わせて総計29ヶになります。これを5回繰り返すと、放出された500ヶのウイルスの内369ヶがマスクに付着し、131ヶを撒き散らす事になり、「マスク無し」で一回クシャミするよりも感染確率が高くなります。

 更にクシャミを繰り返し900ヶのウイルスがマスクに付着すると、次のクシャミ一回だけで「マスク無し」のクシャミと同数の100ヶのウイルスを飛散させる事になります。

 つまり、長時間使用したマスクは、マスク無しのクシャミよりも他人に対する感染確率が高くなると言えます。クシャミを何十回もする人はあまりいないと思いますが、カラオケの場合は何十回も「大声」を張り上げます。

 「文系」の人はマスクの効用を主張しますが、それは「気分」の問題で「確率」を説明しても議論にはなりません。何故なら、「文系」の人は「安全よりも安心の方が大切」と言うからです。また、吸気の場合は「不織布マスク」には空気感染に対する予防効果は殆ど無いとされていて、これもまた「気分」の問題です。

 良くは判りませんが、運悪く「低確率」で感染するよりも、「気分よく」感染した方が精神衛生上は良いのかも知れません。




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