世間では、「海水温度」が上昇すると海水中からの水蒸気発生量が増え、「台風が巨大化する」と噂されています。
現在の地球は260万年前から始まる第四氷河期(諸説あり)で、その期間を約10万年サイクルで訪れる「氷期と氷期の間」の間氷期にあたり、少し暖かい時期だそうです。氷河期とは、現在の南極や北極の様に大陸と言える程の氷床が存在する時代を言い、大陸規模の氷床がない時代を温室期と言ます。
現在は氷河期で、直近の氷期が終わって一万五千年ほど経った、割りと温かい時期にあり、あと五万年は続くそうです。これは、地球環境が正常なサイクルに在る事を示しています。但し、現生人類(ホモサピエンス・サピエンス)が誕生したのが約10万年前とされているので、(新生)人類にとっては、総てが人類史上初めて経験する「異常気象」になります。
現在の海水面の温度上昇は大気温度の上昇が影響しているようですが、特に日本周辺の海水温が高いそうです。「大気温度」が高いと大気の水蒸気を含む能力も増えるため、水蒸気が凝縮(凝固)し難くなります。水蒸気が凝縮すると云う事は、上空では雲や氷が出来る事を意味しますが、湿度が100%以上になったからと言って直ぐに雲になる訳では無く、微粒子の核が必要になります。
高度成長期の日本で、工場が出す煤煙が原因でスモッグ公害が発生した時には、報道機関や環境保護団体は大騒ぎしましたが、最近の周辺諸国によるPM2.5が原因である事が判っても、誰も騒ぎません。大量のPM2.5が雲や雹の核になっている事は、人口雨を降らすときにヨウ化銀などを大気中に散布するのと原理は同じで、科学的に証明されていると言えます。
水蒸気が雲になると、凝縮熱(凝固熱)が発生し大気を温めるので上昇気流が発生し、雲の成分である微小水滴が更に上昇し成長して氷塊になり、上昇気流に負けない程に重くなったら空から雨や雹になって降ってきます。
過去に、偶然かも知れませんが日本に原爆が落とされて大気が汚された年には1945年9月の枕崎台風(死者1283人)が、高度成長期の1954年には洞爺丸台風(1361人)、1958年の狩野川台風(888人)、1959年の伊勢湾台風(4697人)が発生しています。
平成になってからは、不景気で空気が綺麗になったせいか、台風の被害者は100人以下になりました。しかし最近になってPM2.5の増加と共に、台風の勢力は大きくなってきたように見えます。
発展中の中国の工場排ガスやシベリアなどでの森林火災の多発がPM2.5の原因と思われます。最近では、近隣諸国も不景気になりましたが、日本の場合とは逆に、質の悪い安価な泥炭や重油の使用が増える傾向にあるので、安心はできません。
報道機関は、日本が原因の時は日本人に問題が有り、近隣諸国が原因の時には問題は無いと思っているようです。