オメガねこ

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「コロナ自壊説」 と 「ワクチン接種時期説」 ②

2021年11月13日 | 医学・健康
 自称「免疫学者」は「コロナ自壊説」に対して、「コロナへの対策のために重要な事実を見えないようにしてしまうがゆえに社会に有害であると考える。」と警笛を鳴らしています。

 今回は、その「免疫学者」の主張する「ワクチン接種時期説」についてです。概略は、

① 封鎖や自粛で人と人の接触を断つと、強制的に流行を止められる。
② オリンピック後の東京などでの医療崩壊が広く知られたことも、人々の行動変容を促した可能性がある。
③ 重要であったのは、ワクチン接種の広まりだと思われる。
④ ワクチンが効果を示すとき、重症化の抑制とともに、感染の確率も相当程度減らす。
⑤ 日本の第5波の時は、自粛が促進された時期と、ワクチン接種のタイミングが一致した。

と言っています。

 ①は、「中共の支配地域(以降、中国)」の様に、「収容施設への強制隔離」や「自宅の出入り口の溶接封鎖」などが無ければ有効では無い事は、イギリスやイスラエルなどで証明済みです。その中国ですら、最近では怪しい動きをしています。①の言い訳で「強制的に流行を止められる」と断定したところに弱点が有り、せめて「強制的」を取り除いて、「止められる可能性もある」くらいにしていれば、私の反論の対象にはならなかったと思います。

 ②で「人々の行動変容を促した可能性がある」と書いていますが、実際に変容したのは、より活動的になったことぐらいで、「自粛の定義」とは相いれません。また、「医療崩壊」を起こしたのは医療機関の問題であり、オリンピックや行動変容とは何の関係も有りません。

 ③ですが、
「接種率 と 比較死亡率」の表で、国別の「接種率」と「直近感染数・死亡数」には殆ど相関性が無い事を示しています。但しこの表では、特定の一国での「接種率」の変化と「感染・死亡」の相関性は分りません。当然ですが「思う」のは自由です。

 ④は論外で、ワクチンが効果を示し「重症化の抑制」が為された場合は、寧ろ「無症状感染者」を生み、市中感染を拡大すると考えるのが自然で、接種の亢進が感染拡大を止めたという確実な証拠も有りません。

 ワクチン接種により感染者の重症化を抑える事は、統計的には確実です。「統計的」と云うのは、特定の人が重症化しない事を保証するのではなく、接種群(部分集合)に対する保障です。その「抑制効果」の要因の一つは、「接種後に何らかの理由で死亡する人は10万回接種に一人いる」とメーカーや厚労省も認めていて、その死んだ人は「感染しても重症化・死亡する確率の高い人」であると言えるからです。その「可能性のある人が最初から除去された群」の統計なので、当然、重症化する人も少なくなります。

 また、接種した人は確率的に重症化し難いので、無症状感染したり、或いは感染を広めても計測され難くなります。「接種者」が偶々「無接種者」を感染させた場合で、その「無接種者」が「他の無接種者」に感染させて誰かが重症化した場合には「クラスター対策」の対象になり、「無接種者による感染拡大」として公表され易くなります。元々の感染源である「接種者」が、公表の対象外となる可能性も排除できません。

 統計データの不備も有り、コロナ感染とワクチン接種の「因果関係」はハッキリしませんが、一般に「感染拡大期には接種数は増加し、収束期には接種数も減少する」と云う「相関関係」は有ります。

 この「因果関係」と「相関関係」を取り違えると、『コロナへの対策のために重要な事実を見えないようにしてしまうがゆえに社会に有害であると考える。』がブーメランのように突き刺さります。

 ⑤が主題の「ワクチン接種時期説」ですが、その考察は今考え中です。



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