「放射線」 と 「健康法」

　「福一処理水が安全と言うのならば飲んでみろ！」と言う人がいるようですが、「希釈処理水」はほゞ海水なので、飲用には適しません。また、「下水処理水」も川や海に排水していますが、飲んだ人は聞いた事がありません。何れも環境基準を満たしているとされているので、飲めない事は無いのかも知れませんが、飲用水ではないので、飲まない方が良いと思います。

　各国のトリチウム水質基準は、

国・機関　　　：飲料水基準：　排水基準
オーストラリア：７６１０３：
日本　　　　　：　　　　　：６００００
フィンランド　：３００００：
ＷＨＯ　　　　：１００００：
スイス　　　　：１００００：
ロシア　　　　：　７７００：
オンタリオ州　：　７０００：
米国　　　　　：　　７４０：３７０００
ＥＵ　　　　　：　　１００：
フランス　　　：　　　　　：４００００

注）単位は「Bq／L」で、［１Bq］は１秒間に１回崩壊（放射線を放出）する事を表しています。例えば体重６０Kg（6１%は水分）の人は５０Bq（1.4Bq/L）とされているので、１秒間に５０回、体内で放射線を放出していると言えます。

（参考）
・自然界の全存在量：１．３ｘ１０¹⁸
・福一の全貯蔵量　：８．６ｘ１０¹⁴（2019年時点）
・日本の原発排出量：３．８ｘ１０¹⁴／年（事故前平均）

で、日本の平時の年間原発排水に含まれているトリチウム量の約２倍が貯蔵タンクに存在する事になります。これを数十年かけて排出するので、日本では大半の原発発電停止中である事を考慮すると、寧ろ日本の「年間トリチウム排出量」は、福一事故以前よりも少ないと思われます。

　「福一希釈処理水」のトリチウム濃度は「１５００Ｂｑ／Ｌ以下（実際には１００Bq/L以下になる予定）」なので、「福一健康水」として発売するには、ＷＨＯ基準ならばそのまま販売できますが、米国基準では倍に、ＥＵ基準では１５倍に更に希釈する必要が有ります。ただし、排水開始後の実測値は６３Bq/Lと発表されたようなので、ＥＵの飲料水基準以下なので、安心してください。

　福一のトリチウム水を完全分離できた場合には２０ｇ集める事が出来て、これは「２万人の致死量」に相当するそうです。つまり、日本人全員が分担して飲むと誰も死なない事になります。

　何よりも、ラジウム温泉などでは健康湯として浸かったり、「放射線水」を飲む人もいるくらいです。基準値以下の放射線水が毒である証拠はなく、寧ろ健康に良いとさえ言われています。しかし、安全だからと言っても、他人が浸かった湯を飲む人は余りいないと思いますww

　有馬温泉の源泉近くでは１３μシーベルト/時を被曝し、その値は原子力安全委員会の指針では「屋内退避が推奨される被曝量」とされていますが、健康被害が有ったと云う話を聞いた事がありません。

　微量の放射線でも「発がん性」が有る事は確かなようで、これを危険と思うか、ホルミシス効果（免疫増強など）があると思うかによっても、「病は気から」なので自身の健康には影響します。なにせ、「飲尿健康法」も有るくらいなので人其々です。

　「飲尿健康法」とは自分の尿を飲む健康法で、数千年前のインドや中国などでも流行したほど起源が古いようですが、体に良いという医学的や科学的な根拠は判明していないそうです。漂流中に自分の尿を飲んで生き延びた例も有るようですが、他人の尿の場合は「放射尿（ゴールデンシャワー？）ww」を浴びるのが限界かも知れません。

　それでも、人体の約６０％が水で「放射尿」にも数Bq/L程度の「放射能」しか無いので、スイスの飲料基準（１００Bq/L）には達していますww

　「放射線」には粒子線と電磁線があり、質量の有無によって分けられるようです。但し、「質量」自体が重力子と言う素粒子の一種ではないかとする考えも有るので、厳密に分類できるかどうかは分かりません。私は、「重力子は場の歪み」に過ぎないと思っています。つまり、「場の歪み自体（全体）の移動」が放射線のように見えると云う事です。

　「放射線」を通常の海の「波」である海表面上の動きに例えると、「重力波」は津波で、海本体が移動してくるのに似ていて、エネルギーの大きさの桁が違います。また、「重力場」は海そのものでモノの動き難さに例えられます。

　何れにしても、人体の大半は水分（数ベクレル／Lのトリチウムを含む）で出来ていて、若しかするとこれが「生物の進化（良いとは限らない）」に寄与していて、総ての放射線を取り除くと、生物は絶滅するかも知れません。

　ここ数十年の中国国民の力強さと中共の発展は、ウイグルでの「原爆実験による大量の放射線放出」や「原発廃水のトリチウム濃度が高い」事に起因しているのかも知れませんww