オメガねこ

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「身の丈」 と 「頑張れ」

2019年10月31日 | 教育

 萩生田文科相が24日のBS番組で「自分の身の丈に合わせて頑張ってもらえれば」と発言したことに対し、野党から批判の声が上がっているようです。

  少し前に「子供に対して”頑張れ”と言うのは、子供に無理を強いることになり、不適切な表現だ。」と非難する「教育関係者」がいたので、これに対して「無理をしないように」という意味で「身の丈に合わせて」を付加したと考え、善意に取れば自然に思えます。

 「頑張れ」もダメ、「身の丈」もダメならば、受験生はどうして良いのか分からず混乱します。

 北海道新聞の「卓上四季」欄では「そもそも大学を目指すのは夢や可能性を拡げる為だ。そんな若者に”分相応”と説教を垂れる人である。」と萩生田大臣を批判しています。

 私は大学を目指したことも入学した事も無いので、大学が「夢や可能性を拡げる」かどうかは分からないのですが、私自身が「夢も可能性も無い人間」と、道新に説教されている感じです。勿論、学歴の無い読者を見下すような「差別新聞」が何を書こうが、気にする必要も有りませんが。

 野党の誰が言ったのかは覚えていませんが、「身の丈」発言に対して「貧富の差で学力に差が付くのは格差を容認する事になる。」と批判的に言う人がいました。この文章が意味を持って成立する為には、その前提として「人は学力によって格差が生じる」事を信じている必要があります。つまり、理由は兎も角、学力かない人は「夢も可能性も拡がらない」と主張している事になります。

 発言を悪意を持って解釈すれば、何とでも言えますが、Weblio辞書の【実用日本語表現辞典】によると、

身の丈:身長を意味する語であり、それより転じて「自分にふさわしく十分な程度」も意味する語。類語に「身の程」や「分」などがある。

です。

 荻生田大臣の発言をこの意味で言い換えると「自分にふさわしく十分な程度に合わせて頑張ってもらえれば」となります。「夢も可能性もない私」には、全く瑕疵は無いように思えます。大学を卒業した皆さんはどう思うのでしょうか?

 また「貧富の差」が良いか悪いかは判りませんが、現世には必ずあります。これを「容認しない野党議員」は、少なくとも自分の秘書や支持者と「富の平等分配」を実行すべきです。

 「貧富の差」で差が付くのは「学力」だけではなく、経済活動や生活環境など無数にあります。大卒と中卒の初任給の差を認めている制度は「格差を容認している」と言えます。義務教育は9年間だけなので、それ以降の学歴は「自分の身の丈」に任せられています。自由主義国家は「貧富の差」を容認しなければ成立しません。勿論「学力や資産が無くても”社会的な差別”を受けない」と云うのも自由主義の理念です。

 「夢をもって大学を目指す人」がどれだけいるかは判りませんが、少子化によって日本人の大学生が減ったことを理由に、日本が国費を支給してまで外国人留学生を受け入れる理由が判りません。大学を目指す事が「夢や可能性を拡げる」と信じているのなら、進学を希望しない高校生も含めて全員に国費を支給して好きな大学に入れるべきです。

 勿論、入学試験で子供を選別をする事は「子供の夢と可能性」を奪い、格差を容認する事になります。



4 コメント

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Unknown (topstartkana)
2019-10-31 11:38:16
テレビとうさんさんこんにちは!
小平次です

『大学を卒業した皆さんはどう思うのでしょうか?』

私は大学を出ておりますが、この度の萩生田さんの発言に瑕疵はないように思います。

大学の4年間で得たものは無数にあると思いますが、もし行っていなければいなかったで、また別なものを無数に得たであろうと思います

野党もマスコミも、擁護しきれない自民党もahoばかりのように思います

ありがとうございました
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Unknown (yk-soft-85)
2019-10-31 19:04:16
小平次さんへ。 コメント有難うございます。

「夢と可能性が拡がった人」の内、bakaがマスコミに入り、manukeが野党で、ahoが自民党のようです。
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Unknown (matutakeume123)
2019-11-01 22:03:01
初めまして。コメントさせていただきます。
日本は、平等にこだわりすぎています。憲法に定められた基本的人権の尊重は素晴らしい理念ですが、綻びが出始めています。人間らしい生活を送るには、自分の義務を果たし、その上で国の支援を仰ぐのが筋です。権利が前面に出て義務は二の次になりました。子どもを大学に進学させるだけの収入を得るシステムをつくれば解決します。余裕があれば、失敗してももう一度チャレンジしてみればと言えます。それができない時代が問題なのです。「木をみて森を見ず」小さいことにこだわりすぎ、言葉の一部をきりとり批判するわけです。精神的に貧しいのが今の日本人です。寄り所がなくさまよえる国それが日本です。
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Unknown (yk-soft-85)
2019-11-02 07:46:10
松竹梅さん、コメント有難う御座います。

「寄り所がなくさまよえる国それが日本です。」の解決策は「一君万民」だと思います。一君とは「天皇」の事ですが、この場合は「個人としての天皇陛下」の事では無く「天皇の存在」という意味です。
「万民」とは「平坦な横の繋がり」の意味で、財産・地位・能力などの「人工的な格差」は有っても、これを認め合い「身の丈に合わせて努力する」事が大切だと思います。
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