昔話法廷第6話 浦島太郎裁判 by NHK
乙姫は、カメが地上から連れてきた浦島太郎と出会い、夫婦同然の暮らしを送るようになった。しかし、3年後、浦島太郎は「地上に帰る」と別れを切りだした。恨みを抱いた乙姫は、浦島太郎を殺すことを決意。殺傷能力の高い煙が詰まった玉手箱を渡した。乙姫を刑務所に入れるか?それとも執行猶予か?
竜宮城に対して日本の司法権が有効かどうかが書かれていないので、分けて考えます。
・竜宮城が日本の領土だった場合。
「殺傷能力の高い煙」が違法物質である場合で、玉手箱を地上に帰ったら必ず開けるように指示した場合は有罪になる可能性は高いのですが、乙姫は浦島に、蓋を開けないように指示をしています。浦島は乙姫の気持ちを二度も無視をしたので、自業自得とも言えます。
殺意を抱いただけでは罪は問えないのですが、毒物を手渡した事の罪は、「その毒物が指定毒物」かどうかも問題になり、例えばキノコが毒である事を知っている人が「このキノコは絶対食べないでね。」と言って知り合いに手渡した場合、貰った人が食べて死んでも罪に問うことは出来ないと思います。
・竜宮城が外国だった場合。
竜宮の法律では「殺傷能力の高い煙」と検察官が言う「年齢を実年齢に戻す煙」が違法物質である可能性は無いと思われ、その場合は無罪と言えます。例えば、大麻の販売が違法でない国で、日本人が大麻を買って吸引しても罪に問われる事は有りません。この日本人が、大麻を日本に持ち帰った場合は本人が逮捕されるだけであり、大麻の販売が違法でない国での大麻販売者は罪に問われる事は有りません。
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