住民が育てる「地域力」

2010-03-08 21:18:30 | 雑記
住民が育てる「地域力」

 暮らしの場を住民の立場から、自らの手でつくり、切り開いていく。地方分権、再生のあり方を探ろうと、シンポジューム「21世紀のふるさとづくり2001」が4月16日開かれた。主催は財団法人地域活性化センターと朝日新聞社など。

 基調講演 稲森和夫京セラ名誉会長  「自然と共生」の思想を

 人類が科学技術を進歩させ、豊かさを求めた結果、地球の環境破壊をもたらしつつあります。世界人口の20%にあたる先進国の人々が世界の資源の80%を消費し、さらに経済成長を望んだら、途上国の人々も豊かな生活を求めたら、地球の資源供給は可能でしょうか。
 豊かな生活、欲望を満たす努力ではなく、「足るを知る」べきなのです。「共生と循環」という思想です。高度な科学技術をもった我々が地球と共存し、自然の循環の中で生存することを考えるときではないでしょうか。21世紀はそういう概念を考える世紀だと思うのです。

◎鹿児島では、
 80年代から地域の特性を掘り起こし、資源を活用しようという人たちが活動しています。ひとつの手法が、パロディ性に富むミニ独立国家。情報交換する仕組み、そういう機会を提供する場として、さつま国連会議という横の組織が出来た。

◎地域とスポーツの密着
 実現した例として、若者の住み良い町づくりを目指してJリーグに参加した鹿島町(当時の人口4万5千人)

◎完全5日制となる小学校の活用 
 学校区単位での総合的な福祉が実現されるような仕組みを考える。 体育館やグランドの活用も、そういう基礎的な地域づくりが大事になる。

◎フットサル=5人でできるサッカー
 交代は自由で狭い場所で動きの量もそれほど。きょうはじめた人でも楽しめる。お父さんをもっと地域に引っ張り出し、家族の触れ合い・親子の対話ができる。ミニグループの仲間ですぐできる。とか、そんなことで地域社会が触れ合う。対話が増える。町に対する一体感、連帯感、誇りも出てくるような気がする。そういう仕組みをぜひつくってほしい!

◎フリーマーケットの楽しみ
 =日曜朝市=町に住んでいる人以外は売り物を出せない。売るほうも買うほうもうれしい。両方ともありがとう、ありがとうと言っている。お金と品物だけじゃない。情が行ったり来たりしている。これが原点、商いの。商店街をどうしたら元気にできるかという時に、どうすれば情が行ったり来たりするかをもう一度みんなで考えたならば、元気になるのではないか。

◎これからの地域づくりは、
 お互いが連携をし合って、どうやって知恵を出しながら、あるいは活力を生み出していくかという広域的な視点も今、忘れてはならない。

◎これからは住民が中心となった自発的な地域づくり、
 これが根本、原点です。地域の多面的な発展、こうしたことを進めることが根本です。

◎地域起こしに一発逆転はない。
 方法はたったひとつ、粘り勝ち。途中で諦めちゃだめです。

◎こういう地域・町に住みたいという意思、
 をそこに住む人々が自ら出せるような仕掛をもった地域が、強くなりそうだぞという予感がしてきた。


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