冬桃ブログ

カボチャにご用心。

 薄力粉を散らしたような雪はこれまでもあったけど、
ありがたいことにこの界隈はあまり大雪にはならない。
 でも今朝はカーテンを開けると雪景色。
 この程度で済んでくれるなら大歓迎だ。




 年末年始の買い出しも済ませ、さて今夜の夕飯を
と、到来物のカボチャをキッチンに運んだ。
 皮は、すこ~し青みがかった白。
 とても美味しいのだが、どっしりと重く、
大きさは、ときとしてドッジボールくらいにもなる品種。
 皮の硬さは半端じゃない。レンジで皮を柔らかく
しようにも、丸ごとでは入らない。
 老ドラゴンがノコギリやハンマーを使って割ってくれる。
 今回もそうやってパカッと何分割かに……してくれたのは
良いんだけど、ん? なんか様子が違う。




 ああ、虫嫌いな人、ごめんなさい! 
 私も初めてだけど、いたんですよね。
真ん中のやわらかい部分に、いっぱい。

 老ドラゴンもこれは初めてだったようだが、
まあ、無農薬栽培をやってるから、野菜に
虫がいるのはあたりまえ、という顔。
「これも無農薬なんだよ。うまいよ、きっと」
 いつものようにぶっきらぼうな声で言いきり、
さっさと行ってしまった。
 わたしはピンセットを捜し出し、一匹一匹、
つまみ出す。


 ネット検索したところ、私の写真と同じ
ようなのがいっぱい出てきた。
 「ミバエ」の幼虫。ハエ科だけど、成虫はすらりと
細長い体形。胴もくびれていて、小さな蜂のよう。
 
 でもハエ科なんだから幼虫はいわばウジムシでしょう!
 
 と言われそうだが、「カボチャミバエ」と呼ばれるくらいで、
カボチャをおもに食べる。動物の遺体などを食べる種類ではない。
 カボチャがまだ小さくて皮も柔らかいうちに、成虫が
産卵管を差し込んで中に卵を産む。孵った幼虫は
種の周りの柔らかい部分を食べて育つ……のだという。
 へええ、贅沢だねえ、毎日が黄金色の食卓、黄金色の褥! 

 ネット情報によると、足も翅もないのにぴょんぴょん
跳ねたりするらしいが、この子たちは満腹したあとだったのか、
おとなしく駆除されてくれた。

 だけどこのままではちょっとねえ。
 彼らが存分に食したところは、もしゃもしゃの
繊維状になっている。そこをスプーンで丁寧にこそげとるのが、
皮を切るのと同様、また重労働だった。

 で、きれいにしたあとは、薄めためんつゆで煮て、
おかかをまぶし、美味しくいただいた。
 冬至にカボチャ、という風習があるように、寒い冬は、
煮るだけで甘みが出て栄養満点なカボチャがありがたい。

 
 あ、ネットによると、このウジもなかなか
美味しいとか。
 私は食べなかったけどね。
 
 
 

 
 
 
 
 
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