mariの自然さんぽ

道ばた・近所の山・公園などの植物、動物を探してふらふらと散歩。

ナガエコミカンソウ

2020-07-15 15:36:28 | 出会った植物
○ナガエコミカンソウ(キントラノオ目コミカンソウ科コミカンソウ属)

アフリカ東部などの熱帯、亜熱帯原産の植物です。
うちの庭にもここ数年、よく見られるようになりました。
最初は「あれ?ネムノキが生えてきたのかしら?」と経過を観察していたのですが、よく見てみると、
「小さな花が葉腋についてる!小さな実まで。」
ネムノキの花はピンクのもっと大きなお花だったはずです。それにマメ科の実でもなさそう、、と
早速、手元にあった野草、雑草の辞典をあさって調べてみたところナガエコミカンソウでした。





まるでマメ科の羽状複葉のようですが、詳しくは違うらしく、コミカンソウ型分枝
(※主茎には鱗片葉しかつけず、その腋から普通葉を持つ小枝を分ける)というらしいです。

ネムノキの葉のように柔らかく、見た目の観葉植物のように綺麗な姿です。



花も実もとても小さい。



本当に緑色のミカンのような実です。ちなみにナガエコミカンソウでなく、コミカンソウの実は赤褐色でもう少しミカンらしいです。
ご近所のお子さんは道に生えたコミカンソウをミカンと言いながら実を採っています😊



追記
コミカンソウの写真です。ご近所のお母さんに手伝ってもらって撮影。







コミカンソウはミカンの柄の部分がほとんどなく、茎も赤いです。
実も赤っぽくなります。


参考文献  大橋広好・門田裕一・木原浩・邑田仁・米倉浩司編(2016)改訂新版 日本の野生植物 平凡社

マヤラン

2020-07-15 12:51:38 | 出会った植物
○マヤラン(ラン科シュンラン属)
絶滅危惧Ⅱ(VU)

緑色の葉のない菌従属栄養植物です。
東京のある公園で咲いているという事で名前を知り、咲いていないか探したのですが、最初の年は見つける事が出来ず、、
翌年、神奈川の自然環境保全センターの中で咲いている様子を観察する事が出来ました。
花期が6月から10月とかなり長く、2回咲く事もあるらしいので、割合と観察しやすいのかもしれません。



シュンラン属なので花の形は少し似ているよう。でもシュンランにはシュッとした長い葉があります。






こちらは東京の公園。



果実の様子。葉はないのですが、葉緑素はあるらしく緑色です。



こんなベンチのそばにも咲きます。
マヤランが従属している菌は寄生する樹木がなければいけないはずですが、樹木の下からかなり離れても大丈夫なのかしら?



コクラン

2020-07-15 11:32:27 | 出会った植物
○コクラン(ラン科クモキリソウ属)

ラン科の地味ですが、よく見るととてもシックな私は好きなお花です。

私は近所の花を意識して観察し初めて3年くらいになります。
ラン科の花というと遭遇するのが難しい感じもしますが、
私の住む神奈川県の湘南地域の山にはちょっとよく地面を見ていると、葉っぱの状態のコクランをちょこちょこ発見する事が出来ます。
私がお山で見つけた初めてのランですので、思い入れもあるのかな。

お花の色形は特徴的で、糸のように細い側花弁、細い側萼片です。










この写真、花が逆さなままですね。



果実はこんな感じです。タネでは増やせるでしょうか?





ちなみにクモキリソウ属のクモキリソウはこちら。



クモキリソウ属にはコクランに似た、より大型のユウコクラン、チケイラン、ジガバチソウ、スズムシソウなどあり、これから色々見て行けたらいいなと思っています。