陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

【画像№016】神無月の夜は月が美しい(2024/10/19)

2024-10-19 | 感想・二次創作──神無月の巫女・京四郎と永遠の空・姫神の巫女


【画像20241019】神無月の夜は月が美しい

秋、とりわけ十月の夜は月が美しい季節です。
千歌音ちゃんを待つあいだ、姫子も独り月を見上げていたのかもしれませんね。

神無月の巫女の聖地巡礼として、月の社の階段のモデルになった出雲大社だとか、声優の川澄綾子さんと下屋則子さんが記念撮影した姫宮神社だとかがあげられていまよね。

私が思うに、この作品の究極の聖地は――月だと思っています。
当然ですが、現時点では、よほどの財力(にくわえて体力と知力、精神の安定)がないと民間人ではたどりつけない場所です。

2012年8月26日付の記事「月をはじめて踏んだ男」に、世界初の月面着陸に成功した宇宙飛行士ニール・アームストロング船長の訃報に寄せて書いた小文がありました。

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月は誰のものでもないからこそ、ロマンスがあるんです。そうでなければ、ファンタジーの世界に選ばれなかったでしょう。月に辿り着ける体力はすごいと思いますが、もし仮に将来、海外旅行いけるぐらいの感覚で行けるようになったとしても、やはり行かないでしょうね。憧れとは仰ぎ見るもので、妄想をふくらませておくものなので。観光地に勇んで出かけてみたのに、なぜか、失望感と徒労感ばかりで帰途につくというのとおなじで。

***

なんだか皮肉っぽい文章ですが。
もし近い未来に月にお手頃な値段で行けるようになったとしても、やはり、そこは神域なので、おいそれと足で踏み荒らすようなまねはしたくないし、していただきたくないものです。そもそも、人類は地球上でも平気で森林破壊をするし、あるいは手入れをせずに耕作放棄地を増やすし、ゴミや汚水を棄てて環境を壊す。他の星に移住したとしても、我が物顔で荒らすし、そもそも戦争で領土略奪をしている以上、宇宙に進出する余裕も資格もありません。

月には誰も知らない社がある。
それはこの作品のはじまりの言葉でありますが、謎めいた禁忌の場所だからこそ、奉られ、美しいままでいられる。魂の安らぐ秘境であってほしい。そんな思いがありますが、この狂信的な考えは天動説のように科学の否定になるのかもしれませんけどね。




【Image】画像で語る、すこぶるアガる、神無月の巫女

神無月の巫女20周年、その前に。二次創作小説の更新時お知らせ記事につけていた画像。たまにコメントをつけていましたが、いい機会なので、ちょこっと遊んで企画化してみることにしました。




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神無月の巫女二次創作小説「君の瞳に生まれたエフェメラ」
第二話:来栖川姫子の残夢

過去をなぞれば、何かが見えてくるかもしれない。
もし、千歌音ちゃんがそれで、わたしのことを嫌いになったとしても構わなかった。わたしが千歌音ちゃんを好きという、この気持ちだけで生きていける。再会できるまでが、ずっとそうだったのだから。

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神無月の巫女二次創作小説第十六弾にして、二〇周年記念の新作をお届けいたします。転生後に同棲しはじめたものの、ある一枚の写真をめぐる姫子と千歌音のさざなみを描いた短編アフターストーリー。


お読みになりたい方は★創作小説ご案内★
([神無月の巫女二次小説 其の一]→「君の瞳に生まれたエフェメラ」(目次)





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