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陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

映画「アンダルシアの犬」

2013-03-19 | 映画───サスペンス・ホラー
1928年の映画「アンダルシアの犬」は短編のサイレント映画。
内容は支離滅裂。各エピソードのつながりがよくわかりません。なので、いまいち、感想がかたちになっていないのですが。

監督はルイス・ブニュエル。
そして共同脚本に名を連ねるのが、あのシュルレリストのサリバドール・ダリ。

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満月の夜、女の瞳をカミソリで切り裂く男。
女のいる寝室で、男の手の穴(スティグマを模したものと思われる)からは黒蟻が這い出ている。男は女を襲おうとするが、二本のロープをひっかられて前進できない。重しとなっていたのは、ふたりの修道士、そしてロバの死体の載ったグランドピアノ二台。おそらくそれは、禁欲を説く戒律の象徴か。

ふたりが眺めていた外では、男装した麗人がちぎれた人の手を拾っている。その直後、交通事故がおきる。
女の胸に男は恍惚を覚え、女は逃げ出してとつじょ海岸に。
恐怖心をあおるようなシーンもあれば、なんとなくお茶らけたコメディパートもあり。

とにかく脈絡なくエピソードが続き、しかも八年後になったり、十六年前になったりと時間の経過もせわしない。
そして、表題が内容とまったく関係なく意味不明。
まったく、人を喰ったようなような映画なのですが、それこそが奇才ダリの手腕だったといえるでしょう。

冒頭の男がブニュエル。
そして紐に繋がれた修道士のひとりがダリ本人。

とにかくよくわからない映画、という感想に尽きます。
こういうアート系の映画って、あまり好きじゃないなんですよね。たぶん、これが理解できる人はかなりの映画通なのかもしれません。私にはハードルが高かったようです。

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