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陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

通勤手段は仕事選びでこだわりたいポイント

2022-09-27 | 仕事・雇用・会社・労働衛生

どうしてもやりたい職種があるけれど、勤め先が遠すぎる。簡単で誰でもできそうな仕事、時給は安いけれども近くにある。こんな迷いがありませんか?

私は関西在住の学生時代のバイトも含め、かなりの数の仕事を経験しています。
非正規のお仕事を職歴にカウントするのはおかしいというご意見もありますが。仕事の選択だけは並の人よりは多くしてきました。一つの会社でのキャリアよりも、就職活動の経験が多いわけです。氷河期世代だからというのではなく、これは私自身の特性だと思っています。もちろん、誇るべきことでもありませんが。

今回のお題は通勤手段。それにまつわる瑣末なエピソードを披露します。
通勤でいちばん楽ちんだったのは、学生時代の家庭教師。原付バイクをもっていましたので、近畿圏の往復2時間で行ける距離なら余裕でした。交通費として一日当たり500円頂いていました。でも、雨の日などは滑りやすくてかなり危なかったですね。若かったからできる無謀さでした。

いちばんしんどかったのは、ご当地県でのJR通勤。
県中心部へは1時間ほどで到着。けれども、列車の本数が少ないので、8時台始業の職場ですと下手したら朝6時前の始発に乗らないといけないんです。帰りも18時近くの発車に乗り遅れたら帰宅するのが21時近くになったりする。関東圏ですと通勤2,3時間は当たり前、甘えんなとお叱りをうけそうですけど、数分おきにきてくれる地下鉄や私鉄とは時間感覚が違うんです。田舎の鉄道に対する時間泥棒の憎しみといいましたら半端じゃありませんから。

面接のときに自動車通勤しないのか、と強制されたこともあります。
運転免許はあるがマイカーを持ち合わせていないので、と濁します。車の保険もガソリン代も負担しているのは私だけれど。県中心部の勤め先だと月1万円以上の駐車場代が自己負担、しかもそれが徒歩10数分かかる距離だったりもする。直線経路の通勤距離で交通費を換算されたら割に合わないからです。

しかも、自家用車持ち込みの職場ですと、会社が事故のときの保険をかけてくれなかったりするし、プライベートとのガソリン代の境界が不明になる。車の維持費には他にもろもろかかる。マイカー通勤者が多い田舎県では朝のラッシュがひどいので、早朝家を出ねばならない。

JR通勤ですと、一箇月分の定期代の交通費を月給に上乗せしてくれるところが多かったです。
JRには10枚分で1枚分お得になる回数券があり、初月の勤務日数が20日を下回るならば回数券を利用しました。

定期は解約するときに1日でもその月を超えていると一箇月分は返ってこなくなります。なので、勤務開始日が月半ばの場合は、翌月1日から購入していました。

もちろん、正社員雇用前提の場合は3箇月もしくは6箇月で買ったほうが割引がいい。
たまに会社からまとまった月数分の定期を現物支給しようか、もしくはその金額を一括でと言われますが、「自分で購入します」「交通費は毎月欲しいです」と主張してみてください。勤務開始月にいきなりまとまった交通費が加算されると、健康保険の資格取得時決定で標準報酬月額が高く設定されてしまう恐れがあります。入社の時期にもよりますが、お給料が据え置きなのに、社会保険料の控除が多くて手取りが減る状態が1年近く続きかねないのです。

個人事業が本業で、あくまで会社勤務は副業扱いと割り切っている私は。
ここ数年は通勤距離を重要視して仕事選びをしています。県中心部のほうがやはり魅力的な職場が多いのは事実。けれども、朝時間の余裕や休日の疲れ具合が格段に変わってくるからです。

自転車で通え、雨の日ならばたまに自動車もしくは徒歩でなんとか行ける範囲。
交通費もかからず、運動がてらにもなる。しかし、そこで失敗もあります。自転車で気軽に来られる近所の人間ということで、朝の早出や夜のサービス残業、休日の出勤(月給なので休日手当がない)を頼まれやすくなってしまう。自転車があるからと、休憩中の買い物や書類提出を押し付けられたりもする。天気が悪い日はやはり通勤が憂うつです。車があったら、休憩時間も車内でひとりで過ごせるのにな…と思ったりもします。あと、職場があまりに近すぎると、休日に鉢合わせしたりもするのがネックでしょうか。

ちなみにこれまででの最短通勤距離は、徒歩2分で行ける塾での講師でした。
複数教科や小中高を掛け持ちしているし教材の予習時間もかなりとられるので、時給はいいけれどやりがい搾取な仕事ではありますね。教えるのは好きだから苦にはならなかったけれども。

それにしても、自営業を選択する方の本音は通勤の煩わしさではないでしょうか。
居住スペースの一部を事業用にすることのメリットとデメリットはあって、オンオフの区別がつかなくなることでしょうか。労災も特別加入しないと補償がないですし。

コロナ禍の現在ではテレワークに励まれるサラリーマンの方も多いかと思いますけれども。
新宿駅の乗降客数は1日350万人で世界最多。昔って、農家なり、漁業なり、個人商店さんなり、他人と長時間スペースを侵略しあわないかたちで働けたんですよね。ユーチューバーみたいにプライベートを晒すこともなしに。通勤からしても、日本の働き方はストレス負荷が多いのではと感じざるを得ないんですよね。

(2021/08/31)


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