サイードを紹介した以上はイスラエルに住む反シオニズムのユダヤ人イラン・パペについても少し書きます。
彼はシオニスト主流派の責任を明確に追及して、パレスチナ人の民族としての存在を否定しつづけているという点で、現在イスラエル国家がおこなっていることは一貫して「民族浄化」であると批判しています。
パペの主張はイスラエル批判にとどまらずどうすれば未来を構築できるの提起をしています。サイードと同じ視点で安直な「相互和解」論に走らずに、具体的かつ批判的な対話の実践による試行錯誤から「橋渡しのナラティヴ(bridging narrative)」を提言しています。
ナラティブとは、対話とか語り合うと言う意味の言葉です。 . . . 本文を読む
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「災害(危機)利用型資本主義」と言う概念があります。大惨事のどさくさに紛れその状況に付け込んで展開される市場原理主義の貪欲な行動様式をショック・ドクトリンと批判したカナダの女性ジャーナリストであるナオミ・クラインが、米国の新自由主義の展開戦略を詳細に検討して名づけた概念です。 . . . 本文を読む