我々の活動する木工品を製作する団体にある依頼が来た。
それは積木であった。
見ると箱は素人が作ったのではないかと思うもので中に入っている積木は三角のパーツが多くてこれでは子供たちが遊ぶにはよくないと思い私は反対した、実は私の留守中にこれは依頼が来てほかのメンバーも反対と後で聞いたがここで問題が起きる。
これと同じものを作ってくれと行政は言うそれはこうゆう理由だとある作文を渡されたらしい。
それを読んでみると、ある地域のこれからの人口の減少でその町が消滅すという危機感を感じた中学生が町づくりのために何かをやろうと一年かけて頑張ったがその商品は作られることが困難になったというものであった。
つまり商品化をその町ではできないという中学生の思いが消えたというものである。
問題はどれだけ町の大人たちが真剣に考えてあげたかということであるがそれはこの作文では見えてこない。
ところが行政人は何を勘違いしたか中学生が一年かけて考えた積み木を作ってほしいというピント外れの前出の依頼となったのだ。
そこで我々は積木の内容の変更と箱の作り方の変更を提案したが『中学生が考えたものを作ってほしい』と長く抵抗した。しばらくしてようやく我々の案を呑んだのだが。
本質は何かということを判断できるスキルを持ってほしいと今回またまた思ったのであった。
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