戸隠神社奥社の北東４ｋｍほどにある古池周辺を散策してきました。
県道沿いの「黒姫山西登山口」にクルマを置いて一人で支度をしていると、入れ違いに山から下りてきた地元の方から、「今朝、黒姫山の上の方でクマの声を聴いたよ。気を付けて。」との情報を聞きました。私は野鳥観察が主目的なので、いつも単独行で、しかもクマ避けの鈴など鳴らしていません。「小鳥を探して辺りに気を配って歩いているのだから、クマくらい接近前に早めに察知できるだろう」と勝手な理屈を付けて、何とか乗り切っています。
県道沿いの登山口から古池までは、スギ林の斜面を約１５分の上ります。途中、オオアカゲラに出会いました。いつも見慣れているアカゲラと比べて、ひと目で「デカい！」と判ります。双眼鏡で確かめると、額～頭頂～後頭部まで真っ赤で、決め手は背中にアカゲラ特有の逆ハの字形の白斑がないことです。 鳴き声はアカゲラそっくりで、アカゲラより若干太めな声の感じではありますが、声だけでは区別は困難です。残念ながら、撮影する前に飛び去ってしまいました。
最初に到着した種池は、湧出も流入・流出する川もなく静まり返った、周囲１００ｍほどの小さな神秘的な池です。マガモ、アオサギ、アカハラがいました。
さらに山道を進むと程なく古池に着きます。ここは昭和初期に造られた発電用調整池で、周囲５００ｍほどの池とともに、北側には数haの湿原が広がっています。池ではマガモ、キンクロハジロ、キビタキ、ホトトギスが見られました。また、湿原にはリュウキンカ、ミツガシワが一面に咲いており、水辺にはミズバショウも咲いていました。
