若い頃、対して上達はしなかったけれどもスキー用具には結構投資しました。なかでもブーツのフィット感にはこだわって、ショップでいろいろ比較してサロモンのリアエントリーモデルが気に入って購入し、長年愛用していました。今回スノボに開眼し、またまたブーツのフィットの重要性を再認識しました。やはりレンタルブーツの不満はマイブーツで解決するしかないわけで、「マイブーツ、欲しいな～」と考え始めました。
休日に自宅からほど近いスポーツ用品店に出向いて、まずは商品知識の勉強から始めました。そこで学んだことは、
（１）絞める方法としておおまかに２種類のブーツがある。金属製のワイヤーをダイヤル操作で締めるBOAシステムと、一般的な紐を引っ張って占める方法。
（２）BOAシステムは操作は簡単。しかし足の部分ごとの絞め方の微妙な調整が出来ない。
（３）紐で締めるタイプでも、数段あるフックにロック機構があって、下の方から１段ずつ確実に強く締め上げることが容易に出来るほか、下の段と上の段で絞め方を調節するなど微妙な調整が出来る。
（４）BOAシステムも紐のタイプも、踵が浮かないようにしっかりと固定するよう、各社各モデル独自の仕組みが追加されている。
店員さんに勧められながら、各社のいろいろなモデルを履き比べてみた結果、ほぼベストフィットと思われるモデルが絞られてきました。ひとつはSalomonのSynapse、もう一つはAtomicのCavalier。どちらも紐で絞めるタイプで、自分の足の型に合わせてバランスよく全体をしっかり絞めることができ、踵はガッチリ押さえつけられます。しかしこの２つのモデルの大きな違いは、アウターの硬さ。Synapseは割合硬いアウターで、ボーディングのスピードが上がっても安定してコントロール出来そうな一方、Cavalierは比較的ソフトで、その結果履き心地は格段に快適です。こうなると選択のポイントは単純な製品の優劣ではなく、この先自分がどのようなスノーボードの楽しみ方に進んで行くかによるわけで、なかなか難しい決断を迫られる局面にいたりました。
ここまで商品リサーチを進めて来たところで、いつもの私の少々悪いクセが。。。
同じ商品なら、少しでも安価に入手したい！ 特に輸入品の場合は内外価格差もしっかり見極めたいものです。スノーボードブーツの場合でも、私が選ぼうとしている２つのモデルとも、専門店の店頭とネット通販との間でやはり相当の価格差があり、さらに海外ネット通販とは格段の価格差が見られました。特に注目したのは、海外ネット通販での前年モデルの大幅なディスカウントでした。GoogleやAmazon、価格.com、楽天、その他内外のいくつもの検索エンジンや商品・価格比較サイトを数日かけて徹底的に探し回った結果、Atomic Cavalierの2011年モデルのサイズ7を79 US$の破格値で見つけました。販売元はウィンタースポーツの本場、米国ユタ州ソルトレイクシティーにあるスポーツ用品専門店で、品揃えと商品知識には問題なさそうです。前年モデルと今年2012年モデルとの差は、Atomicの公式サイトや専門誌等の製品レビュー記事を調べてみて、カラーリングが大きく変わったものの、機能と性能はほぼ踏襲されていることが判りました。カラーリングについては、スノボのブーツというとほぼすべて黒いブーツが定番ですが、2011年モデルのCavalierはホワイトとチェック柄を大きく取り入れてちょっと洒落ている点も気に入ったポイントでした。
決めた！ Atomic Cavalierの2011年モデルのサイズ7に決定！
ところが、ここに重大な問題が発覚。この米国のショップのネット通販は、米国外への海外発送をしてくれないのです。メールで問い合わせたら I am sorry but we do not ship direct to Japan とお断りされてしまいました。しかし関心したことに、You can still buy from us if you use a package forwarding service such as … と外部の輸出入代行業者を紹介してくれました。これは、米国内で一時的な民間私書箱を開設して、そこに配達される通販購入商品を日本など米国外の顧客のもとへ輸出発送してくれるサービスです。便利な反面、デメリットもあります。ひとつは多くの場合送料がかさむこと。もう一つは、米国のネット通販業者でのクレジットカード決済に際して、商品の発送先がクレジットカードの請求先住所と異なることに対してセキュリティ上の理由で拒否されること。今回は、代行業者による送料を加えたとしても、日本国内で入手可能な今年モデルよりまだ格段に安く手に入ることから、費用の面では納得。販売会社側から紹介された代行業者を利用することで、販売会社側でも発送先の私書箱住所を認識してうまくカード決済を通してくれたので、めでたく商品の購入に成功しました。
蛇足になりますが、スノボ用のスタイリッシュなヘルメットも一緒に購入し、海外郵送費用の有効活用を図りました。海外では安全意識が高いせいかヘルメットの普及が進んでいて、スタイリッシュな品揃えも豊富で値段もずいぶん安いんですよね～
さぁ、商品の到着を楽しみに待つこと１週間。この間も、販売店のホームページで注文の処理状況を確認したり、購入した商品が発送されたら、運送会社のホームページで追跡するのも楽しいものです。日曜日の朝に購入ページでポチっとした後、月曜日に販売会社から発送されて、UPSの追跡番号を連絡してくれるので、今度はUPSのホームページで追跡すると、ソルトレイクシティーで集荷された後、ケンタッキー州、テネシー州、ジョージア州を経て木曜日にフロリダ州の輸出代行業者に到着。その日のうちに今度はDHLで日本へ向けて発送され、金曜日にはオハイオ州の空港を発って、土曜日の夕方に成田(or羽田)空港に到着しました。嬉しいことに、日曜日の朝には通関手続きが終了しました。日本の空港の税関当局は土日も２４時間受け付けみたいですね。なかなかやるジャン！そして月曜日の朝、無事に自宅に届きました。
