吉田ナゴヤ堂本舗・店主の日記

まぬけTシャツ一本勝負!「吉田ナゴヤ堂本舗」店主がTシャツを作る! 売る! 売れない!

ネバダ一周+LV→LA 16

2014-10-17 22:32:27 | 日記
サンバナディーノの街で、まず行っておきたいのは、



はい、ここ! マクドナルド・ミュージアム!

リチャードとモーリスのマクドナルド兄弟が、第1号店を開いた場所に建っているのです!

カッコいい看板の上にハンバーグラーが!

ちなみに、この日午後のTシャツは「XL以外」

アロハは「テキサス」です。ここはカリフォルニアですけども。



看板のすぐ横には、おお、「ビッグマック・ポリス」! ・・・って、こんな感じでしたっけ?

ずいぶん久しぶりだから、忘れちゃったなぁ・・・。

それになんだか、糸引いちゃってるけど、大丈夫・・・?



入口ドアの近くの、このコメントがステキです。

「私達はもう、15セントでハンバーガーは売ってないけど、無料の思い出ならたくさん持って帰ってもらえるよ!」

いいじゃないですか、この「おもてなし」の心!

早速、中へ。



出ました、スピーディくん!

ラスベガスにあったマクドナルドでも見ましたね!

元祖マクドナルドのキャラクター!

ちょっと人相悪いですけど!



これが、この場所にあったという最初の店舗ですか?

カッコいい!



あっ! グリマスだ!

彼のことをスッカリ忘れていたワタクシでしたが、この姿を見た途端「グリマス」という名前がスッと出てきました!

懐かしい!

説明文には「最初悪役の設定だったけど、そのうち『いいもの』として扱われるようになった」と書いてあって、なんだかそのクダリもうろ覚えに覚えてました。

ルート66に関する展示は、ほんの少しでしたが、マクドナルド関連だけでもとても楽しいところでした!

ワタクシ、特にマクドナルドファンでもないのに、わりとエンジョイ!



さあ、それでは、早くも今日の宿確保です。

サンバナディーノからすぐ近くのリアルトという街に、ルート66ファンなら1度は泊まってみたいモーテルがあるのですよ!

そう、映画「カーズ」で、ヒロイン・サリーが経営する「コージーコーン・モーテル」のモデルと言われる「ウィグワム・モーテル」です!





インディアンが住むテント「ウィグワム」を模した円錐形の個室がぐるりと並ぶ、とても魅力的なモーテル!

どうですか、泊まってみたいでしょ?

このウィグワムの中がどうなってるか、見てみたいでしょ?

じゃあ、ここで、みなさまには、先に見せちゃう!



オフィスに入っていくと、マスターとおぼしきたくましい男性と、太っちょメガネの男性がいました。

メガネさんは、先客かと思っていたのですが、マスターのお友達だったようです。

モーテルにしてはやや高めの77ドルというお値段でしたが、9号テントに泊まれることになって、大喜びのワタクシ。

そして、ここでさらにうれしいことが。

なんとマスターが、


マ「今日の夜、ルート66のネオンを撮影に行くんだけど、よかったら一緒に来ないか?」


と言って下さったのです!

アイスクリームで一旦は持ち直したものの、この日はずっと気分が悪かったので、正直夜は部屋で休んでいようかと思ったのですが、こんなこと言われて断れるはずもありません。


ワ「いいんですか? ぜひ!」


当然の即答でした。

で、じゃあ、せめて、ネオン狩りに行くまでは部屋で寝てればいいものを、またしても松田さんに乗り込んでサンバナディーノに戻って、



この壁画と、



美しいカリフォルニア・シアター、さらには、よくわからなかったので、まともな写真がひとつもないのですが、チキンのお店「ホアン・ポヨ」に併設の小さなルート66資料館を忙しく回って、結局気分が悪いのが最高潮に盛り上がった状態でモーテルに帰って来ました。



よし、だいぶ時間が短くなっちゃったけど、ネオン狩りまでの間、少しベッドで休もう、とベッドに横になった瞬間、ドアがノックされて、マスターがワタクシを呼びにきたのでした。

モチロン、飛び起きたワタクシは、大喜びでマスターの車に乗り込んだのですが、いやぁ、ここからは実に地獄でしたよ!

運転席にマスター、助手席に太っちょメガネさん。

メガネさんのことは、ワタクシが「ネバダを一周してきた」と言ったら、マスターが「彼はネバダのプロフェッサーなんだ。なんでも聞くといいよ」と紹介してくれたので、これ以降プロフェッサーと呼びました。なので、ここでもそう呼びます。

で、お二人は、お客をもてなそうと、気さくに話しかけてくださるのですが、もはや頭も痛くなってきているワタクシ、普段にもまして英語が出てきません。

結局ワタクシは終始無言で、お二人について行ってるだけ、みたいになってしまいまして、それはまだいいのですが、せっかくもてなして下さってるのに、楽しい態度で応えられないのがすごく悲しくて、そんな自分にさらに落ち込むという悪循環。

中でも途中で寄ったレストランは、地獄の中の地獄でした。

マスターが「ここは美味しいんだ」と連れて行ってくれたのですが、モチロン、ワタクシは食欲なんか全くありません。

それでも、喜んで食べなきゃ、とビーフブリスケット・サンドイッチの肉の部分だけを死ぬ気で食べましたが、あんなに食べても食べても減らない食べ物は初めてでした。

マスターとプロフェッサーは、さすがアメリカ人ここにあり、巨大な肉が山ほど盛られたお皿を、あっという間に平らげていまして、ああ、男はこうでなきゃイカン、それに比べて、こんな小さなサンドイッチが食べられないワタクシは・・・とさらにガッカリしてしまいました。



モチロン、見て回るネオンは、貴重なものばかりで、



ステーキハウス「シカモアイン」



「ゴールデンスパー・レストラン」など、ルート66ファンとしてはぜひ見たい、でもワタクシ予定の段階では「あきらめるしかないか」と思っていたのを、お二人のおかげで見ることができた、すばらしいツアーだったのです。

ですが、後部座席に沈むワタクシは、お二人のサッパリ聞き取れない会話をBGMに、ひたすら頭痛と戦うしかないというミジメな状態だったのでした。



「ルート66沿いでいちばん有名なドーナツ屋さんだよ」とマスターが紹介してくれた「ドーナット・マン」。



美味しそうな巨大なドーナツ。

甘いもの好きなワタクシですが、その時は見るのもイヤでした・・・。

でも、あんなに大量の料理をさっき食べたはずのお二人は、平気でドーナツも食べています。

プロフェッサーなんか、箱買いしてる! 全部食うのか!



深夜、マスターの車がモーテルに戻って、


ワ「とてもエキサイティングでした! 本当にありがとう!」


と叫んで、9号テントに入り込んだワタクシは、相変わらず最悪の気分の中でベッドに倒れ込んで、


「よく吐かずに持ちこたえたぞ。えらかったぞ、おれ」


と、世界中でワタクシしか知らない戦いの勝利を、一人で祝ったのでした。

でも! 絶対にあのお二人には、


「せっかく連れて行ってやったのに、つまんなそうにしてやがって。じゃあ、来るなよな」


と思われたに違いないのです!

大喜びで応えられなかったのが本当に申し訳なくて、いや違うんだ、この頭痛が全部悪いんだという言い訳すらできないのがとても切なくて、思わずベッドをのたうち回りました。

こんなにも。こんなにも報われない気持ちになるなんて・・・。



そして、やおらベッドから起き上がったワタクシは、最後の力を振り絞りました。

そう、今日の総括動画を撮るために、です。

もう一度、言います。

こんなに報われない戦いをしてるのは、世界中でもおれぐらいのもんじゃなかろうか・・・。





何のために旅をするのか、もはやそれすら解らなくなったところで、今日はこれまで。

明日はいよいよ最終日、ロサンゼルスを目指します!


<つづく>

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