引き続き西へ進みまして、カーセージの街の手前で少し寄り道。
「RED OAK Ⅱ」という謎のテーマパークだったのですが、古い建物を移設して展示している施設のようです。
写真に写っている奥さんは、奥に見える家にお住いだとのことで、住んでる人がいる建物も展示なのですね。
不思議なオブジェ風の作品もいくつか。
ここは、軽く歩いて回って満足しました。
カーセージは、南北戦争の発端となった「カーセージの戦い」があった場所だそうです。
また「パーフェクト・リトルタウン」とも呼ばれているんだとか。
暮らしやすい、いい街なんでしょうかね。
昨日ご紹介したマーシュフィールドRV Parkの壁画にも描かれていたジャスパーカウンティ・コートハウスが美しい!
かつては有名なモーテルだった「ブーツ・モーテル」は、一旦営業を止め、住宅として貸し出されていたようですが、近年新しいオーナーがモーテルとして復活させたと聞いていました。
しかし、見る限りは建物もまだボロボロで、ちょっと厳しいかな、という印象。
街を出て西へ進んだあたりには、
「66ドライブイン・シアター」がありました!
これまで見たドライブイン・シアターの中でも、看板やスクリーン、周辺の手入れされてる感がダントツで、今も使用されてるムードがありましたが、ロードサイドアトラクション看板は見当たりませんでした。
ここに車で乗り込んで、でっかいスクリーンで「カーズ」とか見てみたい・・・。
さらに西へ進んで、カーターヴィル、ウェブ・シティと小さな街を見て回りましたが、あまり見どころはなく、そろそろ夕方になって来ましたので、晩ご飯や宿のことを考える時間帯になりました。
実は、この日は、この後に控えるカンザス州を越えて、その向こうのオクラホマ州まで行って泊まるという、無謀な計画だったのです。
案の定、それは全く達成できなさそうなのですが、宿だけは予定のところに泊まりたい。
そこで、例によって積み残し作戦です。
今日の観光はここまでにして、これ以降は全部素通りして予定の宿泊地まで。
そして、その間の観光は、明日の朝戻って来て行う、というやり方ですね。
前日もそれをやった挙句、有名な「デビルズ・エルボー」などを結局戻って観光する気力が出なかったという失敗をしたばかりなのに、また、同じ手で挑むのです!
しかも! 今日の場合は、晩ご飯はさっき通って来たカーセージの街に狙い目があったので、ここから一旦カーセージまで戻って晩ご飯、その後、インターステイトでオクラホマ州まで、というわけのわからない行程になるのですね!
いよいよ、何をやってるんだか、自分でも解らなくなってきましたよ!
さあ、まずはこれまた散々苦しんでカーセージの街に戻りました。
街を南にはずれたあたりに、お目当てのお店が見つかりましたよ!
銀色ぺっかぺかの外装に緑色のロゴも美しい「イギーズ・ダイナー」です!
お昼を食べた「ジョーズ・ダイナー」は、古くからの正統派ダイナーって感じでしたが、ここなんかはお店自体は新しいけど古いダイナーのスタイルを演出しているタイプのお店なんでしょうね。
よし、たった今から、このタイプのお店を「ネオ・ダイナー」とワタクシは呼ぶことにします!
内装もアメリカンな雰囲気を頑張っているのですが、ウェイトレスさんがつっけんどん。
さらにまたしてもキャットフィッシュのディナーを注文したのですが、
うーん、何でしょう、盛りつけのせいかな、ともかく全体から漂う「やっつけ感」・・・。
左下のミートボールみたいなのが謎。食べても謎でした。なんだったんだ、アレ・・・。
同じキャットフィッシュでも、期待しないで食べたマクリーンの「ディキシーズ」の方がよっぽど美味しくて、このお店を楽しみにしていたワタクシには、とても残念だったのでした。
食べ終わって外に出てみると、狙い通りあたりは暗くなっていたのですが、
「IGGY'S DINER」の文字がネオンで輝いていないってのもガッカリ。
ちょっと寂しくなっちゃって、さらに南へ。
I-44に乗って、一気にオクラホマ州を目指そうというのです。
ところが、I-44はオクラホマ州に入ったところから、なぜか急に有料道路になるのだそうなのですね。
お金くらい別にいいやと思うのですが、システムが解りづらそうなのが不安。
それに、もしも大きなお札しか持ってなかったら「お釣りはない」などと言い放たれる、なんてことも、アメリカでは普通に起こりそうです。
結局めんどくさいのはイヤだと思ってしまったワタクシは、オクラホマ州に入る直前にI-44を降りて、そこからは下道でオクラホマ州を目指しました。
このあたりは、ミズーリ・カンザス・オクラホマの3州がぶつかり合っているところで、3州境の碑、みたいなのがあると何かで読みました。
でも、ルート66沿いじゃないし、そんなところ行かないだろう、と思ったワタクシは、よく調べずに来てしまいましたので、詳しい場所が解らないのです。
しまったなぁ、ちゃんと調べておくんだった・・・。
下道を通って、カンザス州のバクスタースプリングスという街でルート66に合流して、オクラホマへ向かいました。
ここからはルート66を走ればいいんだから楽勝、と思ったのですが、オクラホマ州に入ったあたりで、ルート66はいきなり農道みたいな道になってしまいました。
ワ「いやぁ、こんなところもあるんだねぇ、さすがさすが」
なんて言いながら進んでいたのですが、道はどんどん細く、ガタガタになってきまして、ついには舗装されてない路面が。
ここに来てようやく
ワ「うわ、これ、ヤバい! 道、間違えてる・・・?」
ってことに気づいたワタクシ。
思わず車を停めてみると、自分のヘッドライト以外には何の明かりもない真の闇です。
何だか急に、身震いがして来まして、
ワ「いかん! 戻れ!」
とにかく無理矢理Uターンして、来た道をがむしゃらに戻りました。
ずいぶん戻って行くと、道は急に街に差しかかりまして、地図を調べてみますと、本来はその近くの交差点で曲がらなければいけないところをウッカリ直進してしまって、ルート66を外れていたのだと解りました。
無事に帰って来てから、Googleマップでその辺の地図を調べてみたのですが、ワタクシが入り込んだ農道というのがどうしても見つからないのです。
アレは一体、どこだったんだろう・・・と思うと、今でも少し不思議。
今回の旅である意味いちばん危なっかしかったシーンでした。
それでも、メゲないワタクシは、翌日行こうと思っていたお店のネオンをいくつか撮ることができましたので、それだけはよかった!
結局、目指していたオクラホマ州アフトンに着いたのは、23時も回っていた頃だったと思います。
迷ったこともあって、思っていたよりもずっと時間がかかりましたし、また実際のところ、距離も意外にあったと思うのです。
とにかくヘトヘトに疲れたワタクシは「ルート66モーテル」に車を停めました。
看板はネオンじゃないのが残念ですが、今はとにかく「VACANCY」の文字にすごく救われる気分です。
「ルート66モーテル」というモーテルはルート66上のいろんな街にあるのですが、ここアフトンの「66モーテル」は、エルビス・プレスリーやマリリン・モンロー、ハーレー・ダビッドソンやコルベット、カウボーイ、など、すべての部屋がそれぞれ違ったテーマで装飾されているというのです。
レバノンのマンガー・モス・モーテルもそうでしたが、こうしたモーテルには、単に宿泊施設という以上の意味合いが感じられて、そういうところにぜひ泊まりたい、とワタクシは思うのですね。
ワタクシの持ってる本で、このモーテルが紹介されていまして、写真には店主のおばあさんが誇らしそうに映っていました。
マンガー・モスも、そして、2011年に訪ねたブルー・スワロー・モーテルもそうでしたが、いくら最近の流れではこうしたモーテルがインド人のお金持ちに買われていく傾向があると言っても、こうした一流のモーテルについては、仮に持ち主が代わったとしてもアメリカの方によって経営されているのですね。
そこに、何と言いますか、一流のプライドみたいなものを感じます。
もしも早い時間にここに着けたなら、このおばあさんに部屋をいろいろみせてもらおう、そして、できればカウボーイの部屋をリクエストしよう、と思っていたのですが、さすがにこんなに遅い時間ではそれは無理でしょう。
仕方ないので、ともかく部屋をもらおうとオフィスに入っていったのですが、ビックリしました。
なんと、受付に出てきたのは、インド人の女の子だったのです!
ここも、インドの人に買われてしまったのか!
しかも、この女の子、いかにも「テレビがいいとこだったのに」と言わんばかりのあまりにもイヤイヤな応対。
幸い、途中で父親と思われる優しそうなおじさんが代わってくれたので、よかったですが・・・。
45ドルちょい、というお値段はごく標準的でしたが、部屋を見てみると、
・・・なに、この部屋?
シマウマとヒョウ? 何だよ、そのテーマは!
アメリカ関係ないやん!
さらに、喉がすごく渇いていたので、オフィスの隣にあった自販機でミネラルウォーターを買ったのですが、ゴロンと落ちてきたペットボトルは、全くもって、完膚なきまでに、完全な、常温でした。
ミネラルウォーターなんてものは、ほぼその冷たさにお金を払ってるようなもんじゃないですか!
こんなのインチキだよ・・・。
さらにさらに、細かいことですが、部屋のテレビのリモコンが壊れてました。
いちいちテレビのところまで行かないと、チャンネルも変えられないのです。
また、こんな時に限って、結構テレビがでかいもんだから、離れて見ちゃうんだな、ついつい!
期待していたモーテルだけに、実際との落差が激しく、ヘトヘトの上にガッカリが重なったワタクシでした。
インド人の方々が、モーテルを買い取っている動きについて、初めて書くことにします。
今回もいくつかのモーテルで、インド系と思われる方が応対に出てきてくださいました。
新しいオーナーが現れてくれたおかげで伝統が守られたモーテルは、とてもたくさんあるのだと思います。
そのことには、ワタクシも感謝したい気持ちです。
しかし、例えばこの「ルート66モーテル」のようなモーテルを買うということは、単に宿屋の主人になる、ということだけの意味ではないということを、ほんの少しだけ心に留めてほしいのです。
それは、大袈裟に言えば、アメリカの伝統を受け継ぐということになるでしょう。
自動車というものをあんなに愛しているアメリカ文化の中でこそ、モーテル(言うまでもなく、モーターとホテルの合体した言葉ですね)というものが生まれたのですから。
古き良きアメリカにノスタルジイを求める旅人が訪れるルート66にあるモーテルであればなおさらですし、中でもこの「ルート66モーテル」の場合は、以前のオーナーが全ての部屋にテーマを持たせるなど、高い意識で経営されていたのです。
その意識までを受け継ぐつもりで、モーテルを買って欲しかったと思います。
ま、要はルート66に思い入れのあるオーナーさんに買ってもらいたい、ということになりますかね。
結局、この日は、最初はよい滑り出しだったものの、途中以降、残念なことやワタクシの失敗などがあって、最後はイマイチな感じになってしまいました。
まぁ、こんな日もあるさ、ということで、それではまた明日!
<つづく>
「RED OAK Ⅱ」という謎のテーマパークだったのですが、古い建物を移設して展示している施設のようです。
写真に写っている奥さんは、奥に見える家にお住いだとのことで、住んでる人がいる建物も展示なのですね。
不思議なオブジェ風の作品もいくつか。
ここは、軽く歩いて回って満足しました。
カーセージは、南北戦争の発端となった「カーセージの戦い」があった場所だそうです。
また「パーフェクト・リトルタウン」とも呼ばれているんだとか。
暮らしやすい、いい街なんでしょうかね。
昨日ご紹介したマーシュフィールドRV Parkの壁画にも描かれていたジャスパーカウンティ・コートハウスが美しい!
かつては有名なモーテルだった「ブーツ・モーテル」は、一旦営業を止め、住宅として貸し出されていたようですが、近年新しいオーナーがモーテルとして復活させたと聞いていました。
しかし、見る限りは建物もまだボロボロで、ちょっと厳しいかな、という印象。
街を出て西へ進んだあたりには、
「66ドライブイン・シアター」がありました!
これまで見たドライブイン・シアターの中でも、看板やスクリーン、周辺の手入れされてる感がダントツで、今も使用されてるムードがありましたが、ロードサイドアトラクション看板は見当たりませんでした。
ここに車で乗り込んで、でっかいスクリーンで「カーズ」とか見てみたい・・・。
さらに西へ進んで、カーターヴィル、ウェブ・シティと小さな街を見て回りましたが、あまり見どころはなく、そろそろ夕方になって来ましたので、晩ご飯や宿のことを考える時間帯になりました。
実は、この日は、この後に控えるカンザス州を越えて、その向こうのオクラホマ州まで行って泊まるという、無謀な計画だったのです。
案の定、それは全く達成できなさそうなのですが、宿だけは予定のところに泊まりたい。
そこで、例によって積み残し作戦です。
今日の観光はここまでにして、これ以降は全部素通りして予定の宿泊地まで。
そして、その間の観光は、明日の朝戻って来て行う、というやり方ですね。
前日もそれをやった挙句、有名な「デビルズ・エルボー」などを結局戻って観光する気力が出なかったという失敗をしたばかりなのに、また、同じ手で挑むのです!
しかも! 今日の場合は、晩ご飯はさっき通って来たカーセージの街に狙い目があったので、ここから一旦カーセージまで戻って晩ご飯、その後、インターステイトでオクラホマ州まで、というわけのわからない行程になるのですね!
いよいよ、何をやってるんだか、自分でも解らなくなってきましたよ!
さあ、まずはこれまた散々苦しんでカーセージの街に戻りました。
街を南にはずれたあたりに、お目当てのお店が見つかりましたよ!
銀色ぺっかぺかの外装に緑色のロゴも美しい「イギーズ・ダイナー」です!
お昼を食べた「ジョーズ・ダイナー」は、古くからの正統派ダイナーって感じでしたが、ここなんかはお店自体は新しいけど古いダイナーのスタイルを演出しているタイプのお店なんでしょうね。
よし、たった今から、このタイプのお店を「ネオ・ダイナー」とワタクシは呼ぶことにします!
内装もアメリカンな雰囲気を頑張っているのですが、ウェイトレスさんがつっけんどん。
さらにまたしてもキャットフィッシュのディナーを注文したのですが、
うーん、何でしょう、盛りつけのせいかな、ともかく全体から漂う「やっつけ感」・・・。
左下のミートボールみたいなのが謎。食べても謎でした。なんだったんだ、アレ・・・。
同じキャットフィッシュでも、期待しないで食べたマクリーンの「ディキシーズ」の方がよっぽど美味しくて、このお店を楽しみにしていたワタクシには、とても残念だったのでした。
食べ終わって外に出てみると、狙い通りあたりは暗くなっていたのですが、
「IGGY'S DINER」の文字がネオンで輝いていないってのもガッカリ。
ちょっと寂しくなっちゃって、さらに南へ。
I-44に乗って、一気にオクラホマ州を目指そうというのです。
ところが、I-44はオクラホマ州に入ったところから、なぜか急に有料道路になるのだそうなのですね。
お金くらい別にいいやと思うのですが、システムが解りづらそうなのが不安。
それに、もしも大きなお札しか持ってなかったら「お釣りはない」などと言い放たれる、なんてことも、アメリカでは普通に起こりそうです。
結局めんどくさいのはイヤだと思ってしまったワタクシは、オクラホマ州に入る直前にI-44を降りて、そこからは下道でオクラホマ州を目指しました。
このあたりは、ミズーリ・カンザス・オクラホマの3州がぶつかり合っているところで、3州境の碑、みたいなのがあると何かで読みました。
でも、ルート66沿いじゃないし、そんなところ行かないだろう、と思ったワタクシは、よく調べずに来てしまいましたので、詳しい場所が解らないのです。
しまったなぁ、ちゃんと調べておくんだった・・・。
下道を通って、カンザス州のバクスタースプリングスという街でルート66に合流して、オクラホマへ向かいました。
ここからはルート66を走ればいいんだから楽勝、と思ったのですが、オクラホマ州に入ったあたりで、ルート66はいきなり農道みたいな道になってしまいました。
ワ「いやぁ、こんなところもあるんだねぇ、さすがさすが」
なんて言いながら進んでいたのですが、道はどんどん細く、ガタガタになってきまして、ついには舗装されてない路面が。
ここに来てようやく
ワ「うわ、これ、ヤバい! 道、間違えてる・・・?」
ってことに気づいたワタクシ。
思わず車を停めてみると、自分のヘッドライト以外には何の明かりもない真の闇です。
何だか急に、身震いがして来まして、
ワ「いかん! 戻れ!」
とにかく無理矢理Uターンして、来た道をがむしゃらに戻りました。
ずいぶん戻って行くと、道は急に街に差しかかりまして、地図を調べてみますと、本来はその近くの交差点で曲がらなければいけないところをウッカリ直進してしまって、ルート66を外れていたのだと解りました。
無事に帰って来てから、Googleマップでその辺の地図を調べてみたのですが、ワタクシが入り込んだ農道というのがどうしても見つからないのです。
アレは一体、どこだったんだろう・・・と思うと、今でも少し不思議。
今回の旅である意味いちばん危なっかしかったシーンでした。
それでも、メゲないワタクシは、翌日行こうと思っていたお店のネオンをいくつか撮ることができましたので、それだけはよかった!
結局、目指していたオクラホマ州アフトンに着いたのは、23時も回っていた頃だったと思います。
迷ったこともあって、思っていたよりもずっと時間がかかりましたし、また実際のところ、距離も意外にあったと思うのです。
とにかくヘトヘトに疲れたワタクシは「ルート66モーテル」に車を停めました。
看板はネオンじゃないのが残念ですが、今はとにかく「VACANCY」の文字にすごく救われる気分です。
「ルート66モーテル」というモーテルはルート66上のいろんな街にあるのですが、ここアフトンの「66モーテル」は、エルビス・プレスリーやマリリン・モンロー、ハーレー・ダビッドソンやコルベット、カウボーイ、など、すべての部屋がそれぞれ違ったテーマで装飾されているというのです。
レバノンのマンガー・モス・モーテルもそうでしたが、こうしたモーテルには、単に宿泊施設という以上の意味合いが感じられて、そういうところにぜひ泊まりたい、とワタクシは思うのですね。
ワタクシの持ってる本で、このモーテルが紹介されていまして、写真には店主のおばあさんが誇らしそうに映っていました。
マンガー・モスも、そして、2011年に訪ねたブルー・スワロー・モーテルもそうでしたが、いくら最近の流れではこうしたモーテルがインド人のお金持ちに買われていく傾向があると言っても、こうした一流のモーテルについては、仮に持ち主が代わったとしてもアメリカの方によって経営されているのですね。
そこに、何と言いますか、一流のプライドみたいなものを感じます。
もしも早い時間にここに着けたなら、このおばあさんに部屋をいろいろみせてもらおう、そして、できればカウボーイの部屋をリクエストしよう、と思っていたのですが、さすがにこんなに遅い時間ではそれは無理でしょう。
仕方ないので、ともかく部屋をもらおうとオフィスに入っていったのですが、ビックリしました。
なんと、受付に出てきたのは、インド人の女の子だったのです!
ここも、インドの人に買われてしまったのか!
しかも、この女の子、いかにも「テレビがいいとこだったのに」と言わんばかりのあまりにもイヤイヤな応対。
幸い、途中で父親と思われる優しそうなおじさんが代わってくれたので、よかったですが・・・。
45ドルちょい、というお値段はごく標準的でしたが、部屋を見てみると、
・・・なに、この部屋?
シマウマとヒョウ? 何だよ、そのテーマは!
アメリカ関係ないやん!
さらに、喉がすごく渇いていたので、オフィスの隣にあった自販機でミネラルウォーターを買ったのですが、ゴロンと落ちてきたペットボトルは、全くもって、完膚なきまでに、完全な、常温でした。
ミネラルウォーターなんてものは、ほぼその冷たさにお金を払ってるようなもんじゃないですか!
こんなのインチキだよ・・・。
さらにさらに、細かいことですが、部屋のテレビのリモコンが壊れてました。
いちいちテレビのところまで行かないと、チャンネルも変えられないのです。
また、こんな時に限って、結構テレビがでかいもんだから、離れて見ちゃうんだな、ついつい!
期待していたモーテルだけに、実際との落差が激しく、ヘトヘトの上にガッカリが重なったワタクシでした。
インド人の方々が、モーテルを買い取っている動きについて、初めて書くことにします。
今回もいくつかのモーテルで、インド系と思われる方が応対に出てきてくださいました。
新しいオーナーが現れてくれたおかげで伝統が守られたモーテルは、とてもたくさんあるのだと思います。
そのことには、ワタクシも感謝したい気持ちです。
しかし、例えばこの「ルート66モーテル」のようなモーテルを買うということは、単に宿屋の主人になる、ということだけの意味ではないということを、ほんの少しだけ心に留めてほしいのです。
それは、大袈裟に言えば、アメリカの伝統を受け継ぐということになるでしょう。
自動車というものをあんなに愛しているアメリカ文化の中でこそ、モーテル(言うまでもなく、モーターとホテルの合体した言葉ですね)というものが生まれたのですから。
古き良きアメリカにノスタルジイを求める旅人が訪れるルート66にあるモーテルであればなおさらですし、中でもこの「ルート66モーテル」の場合は、以前のオーナーが全ての部屋にテーマを持たせるなど、高い意識で経営されていたのです。
その意識までを受け継ぐつもりで、モーテルを買って欲しかったと思います。
ま、要はルート66に思い入れのあるオーナーさんに買ってもらいたい、ということになりますかね。
結局、この日は、最初はよい滑り出しだったものの、途中以降、残念なことやワタクシの失敗などがあって、最後はイマイチな感じになってしまいました。
まぁ、こんな日もあるさ、ということで、それではまた明日!
<つづく>