吉田ナゴヤ堂本舗・店主の日記

まぬけTシャツ一本勝負!「吉田ナゴヤ堂本舗」店主がTシャツを作る! 売る! 売れない!

放浪放浪ルート66 2013の8

2013-10-09 20:18:51 | 日記


アメリカを旅していたら、いつの間にかキューバに来ていました!

・・・いやぁ、ワタクシくらいワールドワイドな旅人ともなりますと、こんなことも起きてしまうんですねえ!



・・・という冗談が定番なのかどうか知りませんが、ミズーリ州のキューバという街なんです。

こういうことは結構あるようでして、どこかには「ジャパン」という名の小さな村があったりするとか。

また一方、小さな街の中には「ケンタッキーSt.」とか「オクラホマSt.」とか、アメリカの他の州や街の名前がついた通りがあったりするわけです。

つまり、街の中にはアメリカがあり、アメリカの中には世界がある、ということですね!



さて、ここでの昼ご飯は、やはり入ってみたかったこちらのお店!



「ミズーリ・ヒック・BBQ」です!

お店の前にある柵は、馬をつなぐものなんだそうですよ!

この日は馬はいなかったですけども。

「ヒック」はヒッコリーのことで、燻製を作る際に伝統的に用いられる堅い木材です。



お店の中も、木の香りが漂ってきそうな感じ。

ランプシェードがひっくり返したバケツってのも、おもしろいですね。



来ました! ビーフブリスケットのサンドイッチ!

・・・あのねぇ、でもねぇ、そうはいってもねぇ、こっちはもうアメリカ来てからハンバーガー・ホットドッグ・サンドイッチ三昧でねぇ、もうちょっとこの、パンの感触というものにウンザリ来とるんだよ。

有名なお店だし、ワタクシとしてもそれなりに評価したいところなんだけど、そういうところを考えてもらわ、うわぁ! 何これ、スゴい! 美味い!

え、え、え、サンドイッチはサンドイッチだろうに、何がここまで違うの!?

お肉かなぁ、肉の美味みだと思うなぁ、でも、パンにあれほど飽きてたのに、コイツはそれも感じさせない・・・。



ひと口食べた後には、ワタクシもこの表情!

これが、とにかく美味しかったのです!

テーブルには5種類ものソースがありましたが、その中の「スモーク」風味のソースがバッチリ!

これを多めにつけてドンドン食べ進みました!

ハンバーガー・サンドイッチに飽きてる中であの美味しさってのは、やっぱりスゴいことだと思います!



このお店の隣は、これまた66トラベラーにはおなじみの「ワゴンホイール・モーテル」!



ステキなネオンは写真集などで見て知っていたのですが、



客室が1軒1軒石造りの小屋になってるの!? 豪華!

予定さえ合えば、ぜひ泊まりたかった!

・・・いや、本当は予定ではここに泊まろうと思っていたのですよ。

でも、今日は思いのほか旅がはかどってるもんですから、ここで前日までの遅れを取り戻すことに決めたばかりなんですよ。

うわああ、もっとちゃんと予定を守っていれば、ここに泊まれたのに・・・。



さて、キューバの街はルート66の中でも「ミューラル・シティ」として有名です。

街中のいろんなところに壁画があるのですね!

ワタクシも車を停めて、徒歩で壁画狩りに乗り出すことにしました。



まずは、このヴィジターセンターに車を停めたのですが、ここの壁がまずステキ!

でも、ヴィジターセンターは閉まってました。車は停めさせてもらっていいよね・・・?



これは、建物の形をそのまま使ったデザインですね。



これはオシャレ! 本当に靴屋さんなんですが、壁に空を描き込むことで、建物の形が違うように見えるのです。

細かいところになると、



こんなのとか、



こんなのまでありますので、全部でいくつあったかは定かではないのですが、それでもかなりな数の壁画を見ることができました。

街の北には「19ドライブイン・シアター」があります。



看板は手描き感あふれてていい感じですが、たぶんここももうやってないのでしょうね。



キューバの街を出てすぐの辺りには、これまた絶対に見たかった「ボブズ・ガソリン・アレイ」という広場があります。

アメリカの人は、本当にガソリンポンプなどガソリン関係の物品が好きだよなぁ!

・・・と思ってはいたのですが、実はワタクシもロゴは大好きなんでしたね!



とにかく、ここのロゴ天国っぷりがスゴイ!

ガソリン関連を中心に、どこを見てもアメリカンセンスがあふれまくってます!

これは楽しい!







やることと言えば、ただただロゴ看板やガソリンポンプを眺めて、写真撮って歩き回るだけなのですが、それでもかなり長い時間いてしまいました。

惜しむらくは、夕方に入る時間だったので、西陽で写真が邪魔されたことですね。

午前中だったら、もっとキレイに写真が残せただろうに!

あと、近くを通るI-44向けに、夜になったらライトアップされるそうなんですが、それも見てみたかった!

やっぱキューバには泊まるべきだったですよね・・・。



またルート66に戻って、すぐ近くのファニングという街の辺りにはアンティークショップがあって、ここの売りは「世界最大の」ロッキングチェア!



これはいい小ネタ!

例によって、アンティークを買うことはあまりないと思われたので、駐車場に車を停めるのも申し訳ないってことで、運転席からの写真となりました。



I-44沿いのルート66を走ってしばらく行きますと「ミュール・トレーディングポスト」と「ミュール・タバコ・バーン」が。



しかし、ここもトレーディングポストは閉まってて、タバコ・バーンはワタクシが喫煙者ではないもので、お人形さんと写真を撮って終了です。

奥の建物がトレーディングポストですが、看板の文字が抜け落ち過ぎ!



次いでたどり着いたのはローラ。

街はずれにのみ用がありますので、ただルート66で通り過ぎる形です。



有名な「トーテムポール・トレーディングポスト」ですが、こちらもなんだか閉まってたんじゃなかったっけ・・・?



食べ放題もあるというステーキ屋さん「サーロイン・ストッケイド」で「牛」確保。

ちょっと、なんか怒ってます・・・?



さあ、そして、ここからはI-44に乗ってブッ飛ばします。

本当なら今日はキューバまで、そして次の日にキューバからレバノンという街まで行くつもりだったのですが、日程の遅れを取り戻すため、キューバをすっ飛ばしてレバノンまで行こうということにしたのです。

普通なら1日予定していたところを、午後だけで行くつもりですので、普通だと完全に無理。

仕方ないので、ローラ~レバノン間の見どころはとりあえず通過することにしたのでした。

この間には、ルート66ファンには有名な「デビルズ・エルボー」などもありますので、明日また戻って観光することにします。

走り続けて午後7時過ぎ、レバノン(これも同名の国がありますが、モチロンそれとは無関係)に着きました。



レバノンには、今回絶対泊まりたいと思っていたモーテルがあるのです。

その名も「マンガー・モス・モーテル」。

モチロン、ルート66ファンなら知らない人はいない名前でして、元々はマンガーさんとモスさんのカップルが、1936年にデビルズ・エルボーの近くに開いたサンドイッチ・ショップだったのだそうです。

その後レバノンに移転してモーテルを開業。

現在のオーナーであるボブ&レモナ・レーマン夫妻が、このモーテルを購入したのは1971年!

で、現在でも伝統を守ってオープンし続けているという老舗なのですね。

写真集で何度も見た、美しい看板が見えてきた時は、運転席で静かに感動しました。



車を停めて、オフィスに入りました。



おお、レモナさんだ!

夫のボブさんとともに、ルート66保存再興するボランティアとしても活動されていたり、マンガー・モスの部屋を古いルート66の写真で飾ったり、一部の部屋をテーマルームにしたりと、現在のルート66を旅するワタクシのような者からすると、とてもありが

たいお方です。

そもそもワタクシが生まれてすぐぐらいから、マンガー・モスを40年以上も経営されて来たというだけで、ワタクシにとっては畏れ多いような気がしてしまうのです。

でも、とても気さくな方で、手続きもそこそこにいろいろお話をしてくださいました。

まずは「日本の東京からいらしたのね。カリフォルニアまで行くの?」あたりの、おなじみの会話から。



レ「こっちが1940年代のこのモーテルの写真」



レ「そして、これが現在の様子よ」


おおお、これは貴重!


ワ「ワタクシは1970年の生まれですから、この時はまだこの世にいませんでした。

  でも、マンガー・モスは今もここにあって、そしてワタクシも今、ここにいる。すごいことだと思います」

レ「そうですね。とてもおもしろいことだわ」


モーテルオフィスは、ギフトショップも兼ねていて、販売というか展示というか、とにかくルート66グッズがいっぱい!



本気で全部見て回れば、かなり長い時間かかりそう!

部屋の鍵をもらったのですが、その時一緒に、


レ「これはもう使っていないキーホルダーだけど、あなたにあげましょう」

ワ「ありがとうございます!」



もらったのが、左の赤いキーホルダー、右が現在の鍵です。

前回、ブルースワロー・モーテルでも、この形のキーホルダーをお土産で買ったのを思い出しました。

レモナさんといろいろ話していると、ネオンに灯が入りました!


レ「ここに泊まる人は、このネオンをとても喜んでくれるわ。どうぞたくさん写真を撮ってね」


モチロンですとも!



うおおお、美しいいい!!

豊富な色使いと「Munger Moss」の部分のゴージャスなフォント!

形も堂々とした美しさを持っていて、すばらしいネオン!

壊れて欠けている部分がないのも立派です。

いちばん安いところを、という注文をしてしまいましたので、お部屋はごく標準的でしたが、お値段45ドルほどというのは、リーズナブル。

そして、部屋に飾ってあった写真。



ルート66の有名ポイントですが、モチロンこれはマンガー・モスさん自体とは関係ないところばかりですね。

しかし、ルート66を旅する人の気持ちを考えて、こういう写真を飾ってくださるというのがすばらしいことだと思います。

自分の商売うんぬんではなく、ルート66全体の発展という考えがあるからこそできることでしょう。

いやぁ、本当に泊まれてよかった「マンガー・モス」!

部屋が空いててよかった!

と、いうことで、前回のルート66でもやりました「モーテル探訪」の動画を久々に撮ります。



今回は「感動編」ってことで!


<つづく>

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