憧れの「マンガー・モス・モーテル」さんに部屋を取った1時間後。
ワタクシはI-44を爆走していました。
いや、モチロン今日はマンガー・モスさんの15号室で泊まるのですよ?
ただですね、ここレバノンからI-44西行きで50kmほど行ったところにはスプリングフィールドという街があるのです。
ああ、これまた同じ名前の街がイリノイ州にもありましたね。
レバノンは小さい街でして、ネオンもマンガー・モスくらいしかなさそうだったのですが、スプリングフィールドには期待できるネオンがいくつかありそうだったので、晩ご飯がてらネオン狩りに出かけることにしたのでした。
で、何食わぬ顔でレバノンのマンガー・モスに戻って1泊、明日はレバノン~スプリングフィールドを下道のルート66で走るつもりなのです。
そう、これは無駄なのではありません。
「ルート66をとても楽しんでいる」と言っていただきたい!
往復100km! なんのなんの! 大したことないって!(←本当はちょっと疲れた)
さあ、スプリングフィールドに入って最初の獲物は、
モーテル「レスト・へヴン・コート」のネオン!
明らかにマンガー・モスのネオンと作者が同じですよね、これ。
やはり実にすばらしいネオンではあるのですが、本来は鮮やかな緑色のはずの矢印部分が壊れて消えているのは、何とも残念!
ここも本当なら泊まりたかったのですが、今回はマンガー・モスに泊まることになったので、ネオンだけでガマン!
中心街にあった「ギリオツ・シアター」もいい感じ!
ちょっと戻って、
「ステークンシェイク」!
アメリカ東部にはあちこちにあるチェーン店なんですが、ここのお店は店舗の外観などが昔のまんまなんだそうで、ルート66ロードサイドアトラクションにも指定されています。
チェーン店なのに、そんなこともあるんですね。
よし、晩ご飯はここで食べましょう。
でも、店名の通りのステーキとシェイクという食事は、ちょっとどういうものだかスンナリ想像できません。
ま、まぁ、アメリカさんなら、そういうことも普通にあるのか・・・。
って言うか、お店の感じなどからだんだん嫌な予感がして来たんですが、ここはまさかさすがにハンバーガー屋さんではないですよね?
ステーキを食べさせるんですよね?
お店の名前でそう言ってますもんね? 大丈夫ですよね?
・・・ハンバーガー屋でした・・・。
一応、これはグアカモレ・ダブルバーガーという奴でして、今年のハワイでグアカモレを知ったことがここの注文で役立ってるんですが、そんなことはどうでもいい!
また、このお店は、他と違ってウェイトレスさんが席までバーガーを持ってきてくれたんですが、これもどうでもいいでしょう!
アメリカのみなさんがハンバーガー大好きなのはよくわかった。
わかったけれども、その他の選択肢、というものが、こうもないというのは、どういうことなのか!?
例えば、ハンバーガー屋が日本におけるラーメン屋だとしましょうか。
そりゃ、ラーメン屋は日本にはたくさんある。
だけど、メシを食う店はそれだけじゃなくて、たとえば牛丼屋だったり蕎麦屋だったり定食屋だったりファミレスなんてのもあるわけですよ。
アメリカには、牛丼屋、蕎麦屋、定食屋、ファミレスに当たるものがないのかね!?
キミたちは、
「あー、なんだな、どうも今日は、あのパンの感じはやだな。ちょっとこう、違う感じの奴をやってみたいもんだな」
なんて思うことは一切ないのかね!?
入口にもっとも近い席に何となく座ってしまったもんだから、店を出入りする人の流れで全く落ち着けないまま、バーガーをもそもそ食べるワタクシでした・・・。
いや、まぁ、結構美味しかったけどさ!
帰りに「アンディーズ」というアイスクリーム屋さんがあって、寄ってみました。
メニューには「コンクリート」の文字が。
そう、セントルイスで逃した「テッド・ドリューズ・フローズンカスタード」のアイスがそう呼ばれてるんでしたね。
ここはぜひ、セントルイスの仇をスプリングフィールドで討とうということで、コンクリートのスモールをストロベリー味で。
当然のようにスモールでこの大きさ。
モチロン、コンクリートほどに固くはなくて、美味しかったのです。
I-44に乗って一路レバノンに帰るわけですが、途中、パーキングエリアみたいなところに寄ってみたら、
「ミズーリ・ルート66ウェルカムセンター」という施設がありました。
モチロン夜ですので閉まってたんですが、この看板、マンガー・モスのレプリカですね!
マンガー・モスに帰ってすぐ寝まして、翌朝は6時起床。
5日目ですね。やっぱり今朝も、すごい寒い!
明るい中で看板の写真を撮ろうと、オフィスの前を横切ろうとすると、中にいたレモナさんに手招きされました。
オフィスに入っていくと、なんと東京から来たという関西弁の若者3人組が!
若「昨日ここに来たら『今日はもう一人東京からのお客さんがいる』って聞いたんですよ!」
この旅で、まさか日本語が聞けるとは思いませんでした。
彼らはインターステイトを中心に走って、ワタクシとそれほど変わらない日数で、とにかくカリフォルニアまで完走するのだとか。
ワタクシの旅とは何もかもが違いますが、うむ、そういうのもそれはそれでひとつのやり方ではあるのですよね。
旅を共に出来る仲間がいるというのはいいものなんでしょうが、いいもん! ワタクシだって楽しいんだもん!
別に寂しくなんかないんだもん!
一人だから、全部自分でやりたいことが決められるんだもん!
うらやましくなんか、ないんだもん・・・。
彼らはルート66マークがドーンとプリントされた旗を持っていて、
若「出会った人に一言ずつ書いてもらってるんですよ」
とのこと。ステキだな、オイ!
当然ながら、ワタクシも一筆執らせていただきました。
彼らといろんな話をして、レモナさんともいろんな話をして、最後にはレモナさんがワタクシ達4人を順にハグしてくださいました。
ワ「じゃあ、また、どこかで!」
若「次は東京かもしれませんね!」
と、彼らの車を見送って、こういうのが旅だよな、なんてことを思いながら、ワタクシもマキシマの運転席に座りました。
マンガー・モス・モーテル。
ルート66に1940年代から今も存在し続ける偉大なモーテルは、旅するワタクシ達の出会いの場でもあったのです。
静かに感動しつつ最後にもう一度振り返ると、その美しさですべての66トラベラーに愛されるマンガー・モスの看板が、朝日の中でさらに美しくそびえ立っていまして、改めてこの偉大な場所に滞在できた喜びを実感しました。
・・・まぁ、この直後、夕べネオン狩りでやたら走ってしまったし、出発前にガソリン入れとくか、とガソリンスタンドに寄ると、イキナリ今別れたばかりの若者達と再会してしまって、微妙に気恥しかったんですけどもね。
・・・そう言えば、彼ら、車の燃費の悪さを嘆いていたっけ・・・。
彼らの旅もモチロンもう終わっていることでしょうが、無事にロサンゼルス・サンタモニカには着けたのかな・・・?
さあ、今日はまず、前日積み残した「デビルズ・エルボー」などの観光を、ということで、I-44の東行きに乗り込んで走り出したのですが・・・えーと、ちょっと、その・・・遠くない・・・?
昨日I-44でブッ飛ばした距離が、意外なほど長かったことに初めて気づきました。
実はこの日も移動距離も結構ある上、内容が盛りだくさんになりそうな日だったのです。
それなのにスタートからイキナリ逆向きに走る。しかも意外と長距離・・・。
行き先が有名な見どころでロードサイドアトラクションでもある「デビルズ・エルボー」だったので迷いはしたのですが、結局次の出口でI-44を降りてしまい、下道をレバノンに向けて戻ってしまったワタクシだったのでした。
途中、何もない荒れ地を差し続ける看板がありました。
フライドチキンやホームメイド・パイをみんなで食べて、楽しく笑いさざめいてた空間が、ここにあったのだと思うと、なんだかグッときます。
もう一度マンガー・モスが見えて来まして、これまた少し気恥ずかしいですが、何言ってんだ、この写真はステキだろ(逆切れ)!
さて、レバノンの街では、図書館に行きたいのです。
なんと図書館の中にルート66ミュージアムがあるというのですね。
ぜひ見てみたいので、オープンするのを待とうというわけですが、とりあえず図書館の方に行ってみますと、
この看板がありました。10am~6pmか。
まだ結構時間があるんだよな。
じゃあ、まずは朝メシにするか、ってことで、写真の奥に写ってる「Arby's」に行ってみましたが、ドアが開かないのです。
バカな! 24時間営業じゃないだと・・・!?
結局、またしても近くにあったマクドナルドに入りました。
ベーコンエッグ・マックグリドルと小判型のポテト、コーヒー。
なんか、アメリカまで来てマックばっか入ってるよな、とちょっとガッカリしましたが、意外にもここのマックは内装がルート66テーマだったので、機嫌が直りました。
マックでも、こういうことするとこもあるんだ・・・。
マックを出ますと、図書館オープンまであと小1時間。
こういう時の1時間は長いですよね。
仕方なく車で、レバノンの街をウロウロしました。
本当は行かないはずだった辺りで見つけた、
「スイス・イン・ドライブイン」の看板がステキで、もうけもの。
「JR's ウェスタン・ストア」というのを見つけて、カウボーイ・ハットとウェスタンシャツを見ようと入ってみましたが、特にウェスタンシャツの品ぞろえが少なくて、あまり時間つぶしになりませんでした。
看板の下の白いのは「牛」じゃなくてバッファローですね。
仕方ないので、まだ早いけど図書館に行ってみました。
駐車場に車を停めて、まだ開いてないのは承知で、一応図書館の入口の方に行ってみましたら・・・
「8am~」!
うおい! とっくに開いてるやないかい!
こらこらこら! あの看板の表示は何だったんだ!?
いや、それより、貴重な旅の時間をボンヤリとつぶしていた、たった今までのワタクシは何だったんだ!?
まったくもう、今日もこんな調子なのか、ワタクシは!
自分のバカさ加減にウンザリしながら、図書館に入りました。
受付があったので、
ワ「ルート66の展示はどこですか?」
と聞いてみますと、
受「すぐそこよ。Almost there」
指差された方に顔を向けますと、そこがルート66の展示室で、なるほど「着いてるも同然」でした。
早速見学!
おお、潰れたという「ダイアモンド・レストラン」の模型!
昔のダイナーの展示には、またしてもピンボールが!
壁画に描かれたマンガー・モスがステキ!
さすがに、ポンティアックとかの66ミュージアムほどの規模ではなかったのですが、展示のセンスはなかなかステキで、しかも今後まだまだ拡張してくれそうな気配をムンムン漂わせてました。
ギフトショップもありましたので、寄ってみます。
30代くらいなのかなぁ、笑顔がステキな女性の店員さんがお出迎え。
店「ルート66関連のグッズはこっち。あっちの方は地元のアーティスト達の作品なのよ」
いろいろ見て回りましたが、ワタクシの意識は最初に見た本に奪われてしまっていました。
「ROUTE66 SIGHTINGS」。
こんなもん、表紙を見ただけで「ああ、ダメだ。買う」と思わざるを得なかったワタクシでしたが、それもそのはず、ワタクシのバイブル「EZ66」の作者Jerry McClanahanさんも参加してる本だったのです。
言うまでもないことですが、中の写真もウンザリするほど美しく、今では見られないお店や看板など、ルート66にまつわるいろんなことが、愛情たっぷりのコメントつきでタップリ収録されていました。
モチロン、ワタクシにとって初めて知る知識もふんだんに含まれているのです!
シビレました。こ、これはダメだ・・・。買うしかない・・・。
本を取って、フラフラとレジに持ち込みますと、ステキな店員さんが大喜びしてくださいました。
店「これはホントにすばらしい本よね!」
ワ「ええ、本当にそう思います」
店「あら、私の方がそう思うわ!」
店員さんも本気でそう思ってらっしゃるようなのが、何だかうれしかったです。
車に乗り込み、レバノンの街を後にします。
I-44のそばを走るステイト・ハイウェイ・Wという道。
左はインターステイト、右はひたすら牧草地、という景色のなかを一直線に進む道で、この景色に飽きてしまうと単調なドライブなんですが、ワタクシはバックミラーに注目。
ここには、またしてもメラミック・キャバーン・バーンがあるのですよ。
幸いにも、一発で無事に見つけました。
ここのは色がキレイ! なおかつ、2個ひと組!
ワタクシ、この日は「ゆれてない?」Tシャツに、ハワイ州50周年アロハ。
<つづく>
ワタクシはI-44を爆走していました。
いや、モチロン今日はマンガー・モスさんの15号室で泊まるのですよ?
ただですね、ここレバノンからI-44西行きで50kmほど行ったところにはスプリングフィールドという街があるのです。
ああ、これまた同じ名前の街がイリノイ州にもありましたね。
レバノンは小さい街でして、ネオンもマンガー・モスくらいしかなさそうだったのですが、スプリングフィールドには期待できるネオンがいくつかありそうだったので、晩ご飯がてらネオン狩りに出かけることにしたのでした。
で、何食わぬ顔でレバノンのマンガー・モスに戻って1泊、明日はレバノン~スプリングフィールドを下道のルート66で走るつもりなのです。
そう、これは無駄なのではありません。
「ルート66をとても楽しんでいる」と言っていただきたい!
往復100km! なんのなんの! 大したことないって!(←本当はちょっと疲れた)
さあ、スプリングフィールドに入って最初の獲物は、
モーテル「レスト・へヴン・コート」のネオン!
明らかにマンガー・モスのネオンと作者が同じですよね、これ。
やはり実にすばらしいネオンではあるのですが、本来は鮮やかな緑色のはずの矢印部分が壊れて消えているのは、何とも残念!
ここも本当なら泊まりたかったのですが、今回はマンガー・モスに泊まることになったので、ネオンだけでガマン!
中心街にあった「ギリオツ・シアター」もいい感じ!
ちょっと戻って、
「ステークンシェイク」!
アメリカ東部にはあちこちにあるチェーン店なんですが、ここのお店は店舗の外観などが昔のまんまなんだそうで、ルート66ロードサイドアトラクションにも指定されています。
チェーン店なのに、そんなこともあるんですね。
よし、晩ご飯はここで食べましょう。
でも、店名の通りのステーキとシェイクという食事は、ちょっとどういうものだかスンナリ想像できません。
ま、まぁ、アメリカさんなら、そういうことも普通にあるのか・・・。
って言うか、お店の感じなどからだんだん嫌な予感がして来たんですが、ここはまさかさすがにハンバーガー屋さんではないですよね?
ステーキを食べさせるんですよね?
お店の名前でそう言ってますもんね? 大丈夫ですよね?
・・・ハンバーガー屋でした・・・。
一応、これはグアカモレ・ダブルバーガーという奴でして、今年のハワイでグアカモレを知ったことがここの注文で役立ってるんですが、そんなことはどうでもいい!
また、このお店は、他と違ってウェイトレスさんが席までバーガーを持ってきてくれたんですが、これもどうでもいいでしょう!
アメリカのみなさんがハンバーガー大好きなのはよくわかった。
わかったけれども、その他の選択肢、というものが、こうもないというのは、どういうことなのか!?
例えば、ハンバーガー屋が日本におけるラーメン屋だとしましょうか。
そりゃ、ラーメン屋は日本にはたくさんある。
だけど、メシを食う店はそれだけじゃなくて、たとえば牛丼屋だったり蕎麦屋だったり定食屋だったりファミレスなんてのもあるわけですよ。
アメリカには、牛丼屋、蕎麦屋、定食屋、ファミレスに当たるものがないのかね!?
キミたちは、
「あー、なんだな、どうも今日は、あのパンの感じはやだな。ちょっとこう、違う感じの奴をやってみたいもんだな」
なんて思うことは一切ないのかね!?
入口にもっとも近い席に何となく座ってしまったもんだから、店を出入りする人の流れで全く落ち着けないまま、バーガーをもそもそ食べるワタクシでした・・・。
いや、まぁ、結構美味しかったけどさ!
帰りに「アンディーズ」というアイスクリーム屋さんがあって、寄ってみました。
メニューには「コンクリート」の文字が。
そう、セントルイスで逃した「テッド・ドリューズ・フローズンカスタード」のアイスがそう呼ばれてるんでしたね。
ここはぜひ、セントルイスの仇をスプリングフィールドで討とうということで、コンクリートのスモールをストロベリー味で。
当然のようにスモールでこの大きさ。
モチロン、コンクリートほどに固くはなくて、美味しかったのです。
I-44に乗って一路レバノンに帰るわけですが、途中、パーキングエリアみたいなところに寄ってみたら、
「ミズーリ・ルート66ウェルカムセンター」という施設がありました。
モチロン夜ですので閉まってたんですが、この看板、マンガー・モスのレプリカですね!
マンガー・モスに帰ってすぐ寝まして、翌朝は6時起床。
5日目ですね。やっぱり今朝も、すごい寒い!
明るい中で看板の写真を撮ろうと、オフィスの前を横切ろうとすると、中にいたレモナさんに手招きされました。
オフィスに入っていくと、なんと東京から来たという関西弁の若者3人組が!
若「昨日ここに来たら『今日はもう一人東京からのお客さんがいる』って聞いたんですよ!」
この旅で、まさか日本語が聞けるとは思いませんでした。
彼らはインターステイトを中心に走って、ワタクシとそれほど変わらない日数で、とにかくカリフォルニアまで完走するのだとか。
ワタクシの旅とは何もかもが違いますが、うむ、そういうのもそれはそれでひとつのやり方ではあるのですよね。
旅を共に出来る仲間がいるというのはいいものなんでしょうが、いいもん! ワタクシだって楽しいんだもん!
別に寂しくなんかないんだもん!
一人だから、全部自分でやりたいことが決められるんだもん!
うらやましくなんか、ないんだもん・・・。
彼らはルート66マークがドーンとプリントされた旗を持っていて、
若「出会った人に一言ずつ書いてもらってるんですよ」
とのこと。ステキだな、オイ!
当然ながら、ワタクシも一筆執らせていただきました。
彼らといろんな話をして、レモナさんともいろんな話をして、最後にはレモナさんがワタクシ達4人を順にハグしてくださいました。
ワ「じゃあ、また、どこかで!」
若「次は東京かもしれませんね!」
と、彼らの車を見送って、こういうのが旅だよな、なんてことを思いながら、ワタクシもマキシマの運転席に座りました。
マンガー・モス・モーテル。
ルート66に1940年代から今も存在し続ける偉大なモーテルは、旅するワタクシ達の出会いの場でもあったのです。
静かに感動しつつ最後にもう一度振り返ると、その美しさですべての66トラベラーに愛されるマンガー・モスの看板が、朝日の中でさらに美しくそびえ立っていまして、改めてこの偉大な場所に滞在できた喜びを実感しました。
・・・まぁ、この直後、夕べネオン狩りでやたら走ってしまったし、出発前にガソリン入れとくか、とガソリンスタンドに寄ると、イキナリ今別れたばかりの若者達と再会してしまって、微妙に気恥しかったんですけどもね。
・・・そう言えば、彼ら、車の燃費の悪さを嘆いていたっけ・・・。
彼らの旅もモチロンもう終わっていることでしょうが、無事にロサンゼルス・サンタモニカには着けたのかな・・・?
さあ、今日はまず、前日積み残した「デビルズ・エルボー」などの観光を、ということで、I-44の東行きに乗り込んで走り出したのですが・・・えーと、ちょっと、その・・・遠くない・・・?
昨日I-44でブッ飛ばした距離が、意外なほど長かったことに初めて気づきました。
実はこの日も移動距離も結構ある上、内容が盛りだくさんになりそうな日だったのです。
それなのにスタートからイキナリ逆向きに走る。しかも意外と長距離・・・。
行き先が有名な見どころでロードサイドアトラクションでもある「デビルズ・エルボー」だったので迷いはしたのですが、結局次の出口でI-44を降りてしまい、下道をレバノンに向けて戻ってしまったワタクシだったのでした。
途中、何もない荒れ地を差し続ける看板がありました。
フライドチキンやホームメイド・パイをみんなで食べて、楽しく笑いさざめいてた空間が、ここにあったのだと思うと、なんだかグッときます。
もう一度マンガー・モスが見えて来まして、これまた少し気恥ずかしいですが、何言ってんだ、この写真はステキだろ(逆切れ)!
さて、レバノンの街では、図書館に行きたいのです。
なんと図書館の中にルート66ミュージアムがあるというのですね。
ぜひ見てみたいので、オープンするのを待とうというわけですが、とりあえず図書館の方に行ってみますと、
この看板がありました。10am~6pmか。
まだ結構時間があるんだよな。
じゃあ、まずは朝メシにするか、ってことで、写真の奥に写ってる「Arby's」に行ってみましたが、ドアが開かないのです。
バカな! 24時間営業じゃないだと・・・!?
結局、またしても近くにあったマクドナルドに入りました。
ベーコンエッグ・マックグリドルと小判型のポテト、コーヒー。
なんか、アメリカまで来てマックばっか入ってるよな、とちょっとガッカリしましたが、意外にもここのマックは内装がルート66テーマだったので、機嫌が直りました。
マックでも、こういうことするとこもあるんだ・・・。
マックを出ますと、図書館オープンまであと小1時間。
こういう時の1時間は長いですよね。
仕方なく車で、レバノンの街をウロウロしました。
本当は行かないはずだった辺りで見つけた、
「スイス・イン・ドライブイン」の看板がステキで、もうけもの。
「JR's ウェスタン・ストア」というのを見つけて、カウボーイ・ハットとウェスタンシャツを見ようと入ってみましたが、特にウェスタンシャツの品ぞろえが少なくて、あまり時間つぶしになりませんでした。
看板の下の白いのは「牛」じゃなくてバッファローですね。
仕方ないので、まだ早いけど図書館に行ってみました。
駐車場に車を停めて、まだ開いてないのは承知で、一応図書館の入口の方に行ってみましたら・・・
「8am~」!
うおい! とっくに開いてるやないかい!
こらこらこら! あの看板の表示は何だったんだ!?
いや、それより、貴重な旅の時間をボンヤリとつぶしていた、たった今までのワタクシは何だったんだ!?
まったくもう、今日もこんな調子なのか、ワタクシは!
自分のバカさ加減にウンザリしながら、図書館に入りました。
受付があったので、
ワ「ルート66の展示はどこですか?」
と聞いてみますと、
受「すぐそこよ。Almost there」
指差された方に顔を向けますと、そこがルート66の展示室で、なるほど「着いてるも同然」でした。
早速見学!
おお、潰れたという「ダイアモンド・レストラン」の模型!
昔のダイナーの展示には、またしてもピンボールが!
壁画に描かれたマンガー・モスがステキ!
さすがに、ポンティアックとかの66ミュージアムほどの規模ではなかったのですが、展示のセンスはなかなかステキで、しかも今後まだまだ拡張してくれそうな気配をムンムン漂わせてました。
ギフトショップもありましたので、寄ってみます。
30代くらいなのかなぁ、笑顔がステキな女性の店員さんがお出迎え。
店「ルート66関連のグッズはこっち。あっちの方は地元のアーティスト達の作品なのよ」
いろいろ見て回りましたが、ワタクシの意識は最初に見た本に奪われてしまっていました。
「ROUTE66 SIGHTINGS」。
こんなもん、表紙を見ただけで「ああ、ダメだ。買う」と思わざるを得なかったワタクシでしたが、それもそのはず、ワタクシのバイブル「EZ66」の作者Jerry McClanahanさんも参加してる本だったのです。
言うまでもないことですが、中の写真もウンザリするほど美しく、今では見られないお店や看板など、ルート66にまつわるいろんなことが、愛情たっぷりのコメントつきでタップリ収録されていました。
モチロン、ワタクシにとって初めて知る知識もふんだんに含まれているのです!
シビレました。こ、これはダメだ・・・。買うしかない・・・。
本を取って、フラフラとレジに持ち込みますと、ステキな店員さんが大喜びしてくださいました。
店「これはホントにすばらしい本よね!」
ワ「ええ、本当にそう思います」
店「あら、私の方がそう思うわ!」
店員さんも本気でそう思ってらっしゃるようなのが、何だかうれしかったです。
車に乗り込み、レバノンの街を後にします。
I-44のそばを走るステイト・ハイウェイ・Wという道。
左はインターステイト、右はひたすら牧草地、という景色のなかを一直線に進む道で、この景色に飽きてしまうと単調なドライブなんですが、ワタクシはバックミラーに注目。
ここには、またしてもメラミック・キャバーン・バーンがあるのですよ。
幸いにも、一発で無事に見つけました。
ここのは色がキレイ! なおかつ、2個ひと組!
ワタクシ、この日は「ゆれてない?」Tシャツに、ハワイ州50周年アロハ。
<つづく>
初日シカゴに着いた時は、ものすごい大雨と雷でどうしようかと思いましたよ!
でも、ポンティアックで朝ご飯の間に雨が上がってからは、そう言えばずっと晴れてますね。
「雨男検定」Tシャツは、モチロン縁起を担いでこの旅には持ってきていません!