デピューの街は、確かに「時が止まったような」古さではありましたが、それがためになおさら「それでも実際は、やはり時が止まったりはしていないんだなぁ」と強く思わされるような街なのでした。
どういうことかと言いますと、例えば、
こんな風なかわいらしい壁画が建物に描かれてたりするのですが、
別の建物は、壁画があっても、もはや中身は空っぽで壁だけ残っていたりするのです。
つまり「時が止まったような」街であったところから、さらに時が経っていて、それが朽ちかけている状態なわけですね。
街はモチロン人っ子ひとり歩いていませんで、まぁ、こう言っちゃなんですけど、どうしても「ゴーストタウン」という言葉が頭に浮かんでしまいます。
壁画の写真だけ何枚か撮ったワタクシは、ちょっと寂しい気持ちになってしまって、
「まぁ、これで充分だろ」
ってことで、さっさとマキシマに戻って運転席のドアを開けました。
・・・!?
ドアは開きましたが、何とも言えない違和感。
マキシマのドアの感じと全く違うのです。
そして、その瞬間、閉まってるとばかり思っていたすぐそばのお店から、おばさんが出てきて、
「私の車に何するの!」
と叫んだのでした。
さすがにいくら鈍いワタクシでも、どういうことが起こったのか、すぐに理解しました。
そして、これは相当マズいことになったということも・・・。
モチロン、ほんの少し顔を上げただけで、もうちょっと先にワタクシのマキシマが停まっているのが見えました。
どうして、もう少し慎重に車を確認しなかったんだ!
間違えて他の人の車のドアを開けてしまうなんて・・・。
とりあえず、マキシマとよく似ている(ようにその時は見えたのです)おばさんのグレーの車から手を離したワタクシは、その手をホールドアップ風に上げて、
ワ「I'm really sorry! I mistook! That is my car!」
と大きな声で言いました。
とにかく害意はないということ、驚かせて申し訳ないということ、それを伝えたい。
そして、それには誠実に謝ることしかないと思ったのです。
どんなに言ってみたところで、他人の車のドアを開けてしまったのはワタクシであって、これは犯罪に及ぼうとしたと言われても言い訳できません。
ワタクシだって、誰かが自分の車のドアを勝手に開けたら、泥棒だとしか思わないでしょう。
少ないボキャブラリの中から必死に言葉を探し出して、それでも最後は「I'm really sorry!」を繰り返すだけになってしまいましたが、何度か繰り返すうち、おばさんの態度からフッと厳しさが抜けたのが解りました。
そりゃ、おばさんだって、こんなシーンでは緊張しますよね。
本当に申し訳ないことをしました・・・。
お「All right. You are OK」
ガラッと変わった優しい声になったおばさんは、ワタクシの方に歩み寄って、手をとってくれました。
お「私も都会に住んでいたものだから、他人が信じられなくなってしまったの。ごめんなさい」
ワ「本当にごめんなさい」
お「いいのよ。大丈夫よ。いいバケイションを楽しんでる?」
ワ「はい。ありがとうございます!」
解ってもらえたようでひと安心なのですが、これはおばさんが優しい人でラッキーだったとしか言えませんね。
もしもこの車が、体力に自信のある若者のものだったら、さらにもしも彼がショットガンを持っていたら・・・などと考えると今でもゾッとします。
もう一度おばさんに謝って車に乗り込むと、デピューの街を後にしました。
こんなトラブルの中で会えたおばさんの優しさに、なんだか涙が出そうな気分ではありましたが、いくら何でも今回ばかりは自分のウッカリで人に迷惑をかけ過ぎで、気持ちが落ち込んでしまいました・・・。
続いては、ストラウドの街。
小さな街には、だいたい「金物屋」があるんですが、こういうお店は面白味がないのでワタクシが注目することはないのです。
でも、そういうお店で見かける「True Value(金物や機械を扱う会社みたいですね)」のロゴが、なんだかカッコよくて気になりだしました。
おお、しかも、これはステンドグラスになってる!
またもコカコーラの壁画。
さあ、それでは、この街の有名店「ロック・カフェ」で昼ご飯にしましょう!
またしてもバーガーになるのですが、少しでも変化をつけようと「スイス&マッシュルーム・バーガー」を選びました。
チーズとマッシュルームが挟まってくるのですね。
うん! パテがしっかりしてて、野菜も豊富! 美味しい!
さすが、多少とも変化をつけて目先を変えただけのことはある!
喜んで食べてますと、注文を取りに来たかわいい女の子の店員さんがやって来て、
店「チーズとマッシュルームを入れるのを忘れちゃった。ごめんなさい。持って来たわ」
・・・え? じゃあ、今までワタクシが喜んで食べてたのは「素バーガー」?
あ、そう言えばチーズの味ってしてなかったかも・・・。
「目先を変える」も何も、チーズとマッシュルームが入ってるかどうかも解らないワタクシの味覚では、意味がないですね!
この「ロック・カフェ」は、2008年に火事で焼けてしまったのですが、その後見事に復活を遂げたのでした。
ワタクシもレバノンで買った本「ROUTE66 SIGHTINGS」には、女性のオーナーが焼け跡で頭を抱える衝撃的な写真が紹介されていたのですが、店内にそのページが開かれた状態で、この本が飾られていました。
火事は本当に不幸なことだったと思いますが、よくぞ再建してくださいました!
ダベンポートという小さな街を通って、次はチャンドラー。
これまた小さな街ですが、ワタクシはこの街に近づくにつれて緊張してきました。
ここには、今日いちばんのイベント・・・と言うか何と言うか、とにかく重要なことが控えているのです。
ワタクシが旅の間中、ずっと頼りにしてきたガイドブック「EZ66」。
この本の筆者であり、先ほども出たばかりの「ROUTE66 SIGHTINGS」にも名前を連ねる、イラストレーターのJerry McLanahanことMcJerryさんのギャラリーがこの街にはあるのですね!
「EZ66」でも、ギャラリーの場所が紹介されていて、ルート66トラベラーを歓迎されているようです。
やはり、ぜひ訪ねて「EZ66」のお礼を言いたい!
そして、何よりルート66をとても愛しているMcJerryさんがどんな方なのか、お会いしてみたい!
出来る限りルート66について話もしてみたい!
ギャラリーとは言っても、たぶんMcJerryさんが一人で運営しているのでしょうし、都合で留守にされていることだってきっとあるでしょう。
まぁ、お留守なら仕方ないですし、まずは訪ねてみようと、マキシマをギャラリーの前に停めてみました。
おお、ここがMcJerryさんのギャラリー・・・。
運転席から外に出ますと、ギャラリーの前に停まっていた古い車の影から男性が現れて、
「ルート66トラベラーかい? 私がMcJerryだよ!」
おおお! お会いできた!
車を整備していたMcJerryさんは、早速ワタクシにギャラリーを見せてくださいました!
ツクムカリのブルースワロー・モーテル!
ワタクシはここに泊まったのが自慢!
「HERE IT IS」看板で有名なジャックラビット・トレーディングポストですね。
赤ちゃんとお母さんの表情がステキ!
McJ「キミの本にサインしようか?」
ワ「ぜひ、お願いします!」
「EZ66」は、元から持ってた2nd editionと、今回ジョリエットのミュージアムで買った3rd editionの2冊を持ってましたが、それと「ROUTE66 SIGHTINGS」の3冊にサインしてもらいました!
「EZ66」の2nd editionの方は、あんまり読み返し過ぎて裏表紙がとれてしまったのです。
ルート66標識をアレンジしたサインがステキ過ぎる!
ワ「『ROUTE66 SIGHTINGS』は、今回旅の途中で見て買いました。とても美しい本ですね!」
McJ「ありがとう。これは私にとっても大切な本になるはずなんだ」
ワ「これがワタクシのノートブックです。これと『EZ66』を交互に見ながら、ここまで来ました」
変哲もない、普通に文房具屋で買ったノートですが、McJerryさんはすぐにノートが「これでなければならない」理由を見抜いてくれました。
McJ「おお! このノートもリング留めになってるんだね」
ワ「そうなんです! 『EZ66』に『リング留めだから、どのページも開いたままにできる』って書いてあったので、真似しました!」
気づいてくれたのがうれしい!
でも、特に車の中で、助手席に本やノートを置いておくとき、リング留めだと勝手に閉じちゃったりしないので、本当に便利なのです。
ブルースワロー・モーテルの話。
ワ「2011年の旅で泊まりました。KevinとNancyが今のオーナーですよね」
McJ「Yes , they are good people!」
ワ「最初、Kevinとはベガで会ったんです。ドッツ・ミニ・ミュージアムに行ったんですが閉まってて・・・」
McJ「Oh , It's bad」
ワ「あきらめて帰ろうとしたら、オーストラリアからの夫婦とKevinがやって来て、みんなでドッツの前でしゃべってたら、オーナーの女性が出てきてミュージアムを開けてくれたんです!」
ワタクシ、ほとんどしゃべれないのに、この時ばかりはドンドンしゃべりました。
モチロン、途中でつまったり、つっかえたりしながらですが。
普段日本にいる時は「英語でしゃべる時は『おれはおしゃべりなんだ』と思うべきだな」と思っていますが、実際に英語でしゃべるシーンだと、とてもとてもそんなことは思えないのです。
でも、この時は、本当に心から「しゃべりたい! 思ってることを伝えたい!」と思ったんですね。
英語力はそのままですので、ヒドイものですが、それでもとにかくしゃべることがドンドン出てくるのです!
何たって今、ワタクシはあのMcJerryさんとしゃべっているのですから!
こんな幸運は二度とない!
他にも、大きな都市は運転が難しいから苦手だとか、だんだん時が流れてルート66の名所が失われつつある、なんていう話をいろいろしました。
ワタクシが時にMcJerryさんの言うことを理解できてないことは、簡単にバレていたと思いますが、それでもMcJerryさんはあくまで手を抜かず、たぶん英語がしゃべれる人に話すのと同じように、最後まで敬意をもってワタクシに話しかけてくださいました。
ワタクシより10以上も年上なのに、常におもしろいことに敏感な様子で、茶目っ気を忘れないところもステキな人なのです!
最後に何か絵を1枚買って・・・というのは、最初から予定していたのですが、どうしても絞り切れず、結局3枚買うことにしました。
66ネオン!
今回の旅のハイライト、マンガーモス・モーテル!
車に写り込んだ景色がスゴイ!
そして、やはりブルースワロー・モーテルははずせません!
車も、空もブルースワローと同じキレイなブルー!
McJerryさんは、この3枚にもサインしてくれたばかりか、絵が折れないようにダンボールを切ってケースを作ってくれました!
これにもサインつき!
結局、ずいぶん長いことお邪魔してしまいましたが、McJerryさんに送られてギャラリーを出ました。
最後にギャラリーの前で一緒に写真も!
McJ「いい写真だ! でも、ボクらで建物が隠れちゃったね!」
ワタクシ、この日の午後は満を持してルート66アロハ! Tシャツは「水曜日の天使」です。
ルート66アロハは、McJerryさんに「いいね!」ってバッチリほめられたので、もうそれだけで充分!
McJerryさんは、子供の頃に父親の運転する車の後部座席から眺めたルート66の風景を忘れられず、ついにはそれが彼の一生を決めることになったのだそうです。
人生が一貫してルート66に捧げられていて、とてもすばらしいと思います。
そして、McJerryさんが子供の頃に後部座席から見た、1960年代くらいのルート66、ワタクシもぜひ見てみたかった!
まだ生まれてませんけど・・・。
McJerryさんが本当にすばらしい人で、とても幸せな気持ちでギャラリーを後にしたワタクシでしたが、この後日本に帰って来ますと、お渡しした名刺のアドレスに、なんとMcJerryさんからメールが来ていて、もう一度感動することになったのでした!
必死に英作文してメールを返信しましたが、全くもって中学1年生の英語の教科書レベルのことしか書けず、さらにそれすらも、たぶんワケの解らない文章になっていたんだと思います・・・。
もう少しだけでも、英語ができるようになりたい!
<つづく>
どういうことかと言いますと、例えば、
こんな風なかわいらしい壁画が建物に描かれてたりするのですが、
別の建物は、壁画があっても、もはや中身は空っぽで壁だけ残っていたりするのです。
つまり「時が止まったような」街であったところから、さらに時が経っていて、それが朽ちかけている状態なわけですね。
街はモチロン人っ子ひとり歩いていませんで、まぁ、こう言っちゃなんですけど、どうしても「ゴーストタウン」という言葉が頭に浮かんでしまいます。
壁画の写真だけ何枚か撮ったワタクシは、ちょっと寂しい気持ちになってしまって、
「まぁ、これで充分だろ」
ってことで、さっさとマキシマに戻って運転席のドアを開けました。
・・・!?
ドアは開きましたが、何とも言えない違和感。
マキシマのドアの感じと全く違うのです。
そして、その瞬間、閉まってるとばかり思っていたすぐそばのお店から、おばさんが出てきて、
「私の車に何するの!」
と叫んだのでした。
さすがにいくら鈍いワタクシでも、どういうことが起こったのか、すぐに理解しました。
そして、これは相当マズいことになったということも・・・。
モチロン、ほんの少し顔を上げただけで、もうちょっと先にワタクシのマキシマが停まっているのが見えました。
どうして、もう少し慎重に車を確認しなかったんだ!
間違えて他の人の車のドアを開けてしまうなんて・・・。
とりあえず、マキシマとよく似ている(ようにその時は見えたのです)おばさんのグレーの車から手を離したワタクシは、その手をホールドアップ風に上げて、
ワ「I'm really sorry! I mistook! That is my car!」
と大きな声で言いました。
とにかく害意はないということ、驚かせて申し訳ないということ、それを伝えたい。
そして、それには誠実に謝ることしかないと思ったのです。
どんなに言ってみたところで、他人の車のドアを開けてしまったのはワタクシであって、これは犯罪に及ぼうとしたと言われても言い訳できません。
ワタクシだって、誰かが自分の車のドアを勝手に開けたら、泥棒だとしか思わないでしょう。
少ないボキャブラリの中から必死に言葉を探し出して、それでも最後は「I'm really sorry!」を繰り返すだけになってしまいましたが、何度か繰り返すうち、おばさんの態度からフッと厳しさが抜けたのが解りました。
そりゃ、おばさんだって、こんなシーンでは緊張しますよね。
本当に申し訳ないことをしました・・・。
お「All right. You are OK」
ガラッと変わった優しい声になったおばさんは、ワタクシの方に歩み寄って、手をとってくれました。
お「私も都会に住んでいたものだから、他人が信じられなくなってしまったの。ごめんなさい」
ワ「本当にごめんなさい」
お「いいのよ。大丈夫よ。いいバケイションを楽しんでる?」
ワ「はい。ありがとうございます!」
解ってもらえたようでひと安心なのですが、これはおばさんが優しい人でラッキーだったとしか言えませんね。
もしもこの車が、体力に自信のある若者のものだったら、さらにもしも彼がショットガンを持っていたら・・・などと考えると今でもゾッとします。
もう一度おばさんに謝って車に乗り込むと、デピューの街を後にしました。
こんなトラブルの中で会えたおばさんの優しさに、なんだか涙が出そうな気分ではありましたが、いくら何でも今回ばかりは自分のウッカリで人に迷惑をかけ過ぎで、気持ちが落ち込んでしまいました・・・。
続いては、ストラウドの街。
小さな街には、だいたい「金物屋」があるんですが、こういうお店は面白味がないのでワタクシが注目することはないのです。
でも、そういうお店で見かける「True Value(金物や機械を扱う会社みたいですね)」のロゴが、なんだかカッコよくて気になりだしました。
おお、しかも、これはステンドグラスになってる!
またもコカコーラの壁画。
さあ、それでは、この街の有名店「ロック・カフェ」で昼ご飯にしましょう!
またしてもバーガーになるのですが、少しでも変化をつけようと「スイス&マッシュルーム・バーガー」を選びました。
チーズとマッシュルームが挟まってくるのですね。
うん! パテがしっかりしてて、野菜も豊富! 美味しい!
さすが、多少とも変化をつけて目先を変えただけのことはある!
喜んで食べてますと、注文を取りに来たかわいい女の子の店員さんがやって来て、
店「チーズとマッシュルームを入れるのを忘れちゃった。ごめんなさい。持って来たわ」
・・・え? じゃあ、今までワタクシが喜んで食べてたのは「素バーガー」?
あ、そう言えばチーズの味ってしてなかったかも・・・。
「目先を変える」も何も、チーズとマッシュルームが入ってるかどうかも解らないワタクシの味覚では、意味がないですね!
この「ロック・カフェ」は、2008年に火事で焼けてしまったのですが、その後見事に復活を遂げたのでした。
ワタクシもレバノンで買った本「ROUTE66 SIGHTINGS」には、女性のオーナーが焼け跡で頭を抱える衝撃的な写真が紹介されていたのですが、店内にそのページが開かれた状態で、この本が飾られていました。
火事は本当に不幸なことだったと思いますが、よくぞ再建してくださいました!
ダベンポートという小さな街を通って、次はチャンドラー。
これまた小さな街ですが、ワタクシはこの街に近づくにつれて緊張してきました。
ここには、今日いちばんのイベント・・・と言うか何と言うか、とにかく重要なことが控えているのです。
ワタクシが旅の間中、ずっと頼りにしてきたガイドブック「EZ66」。
この本の筆者であり、先ほども出たばかりの「ROUTE66 SIGHTINGS」にも名前を連ねる、イラストレーターのJerry McLanahanことMcJerryさんのギャラリーがこの街にはあるのですね!
「EZ66」でも、ギャラリーの場所が紹介されていて、ルート66トラベラーを歓迎されているようです。
やはり、ぜひ訪ねて「EZ66」のお礼を言いたい!
そして、何よりルート66をとても愛しているMcJerryさんがどんな方なのか、お会いしてみたい!
出来る限りルート66について話もしてみたい!
ギャラリーとは言っても、たぶんMcJerryさんが一人で運営しているのでしょうし、都合で留守にされていることだってきっとあるでしょう。
まぁ、お留守なら仕方ないですし、まずは訪ねてみようと、マキシマをギャラリーの前に停めてみました。
おお、ここがMcJerryさんのギャラリー・・・。
運転席から外に出ますと、ギャラリーの前に停まっていた古い車の影から男性が現れて、
「ルート66トラベラーかい? 私がMcJerryだよ!」
おおお! お会いできた!
車を整備していたMcJerryさんは、早速ワタクシにギャラリーを見せてくださいました!
ツクムカリのブルースワロー・モーテル!
ワタクシはここに泊まったのが自慢!
「HERE IT IS」看板で有名なジャックラビット・トレーディングポストですね。
赤ちゃんとお母さんの表情がステキ!
McJ「キミの本にサインしようか?」
ワ「ぜひ、お願いします!」
「EZ66」は、元から持ってた2nd editionと、今回ジョリエットのミュージアムで買った3rd editionの2冊を持ってましたが、それと「ROUTE66 SIGHTINGS」の3冊にサインしてもらいました!
「EZ66」の2nd editionの方は、あんまり読み返し過ぎて裏表紙がとれてしまったのです。
ルート66標識をアレンジしたサインがステキ過ぎる!
ワ「『ROUTE66 SIGHTINGS』は、今回旅の途中で見て買いました。とても美しい本ですね!」
McJ「ありがとう。これは私にとっても大切な本になるはずなんだ」
ワ「これがワタクシのノートブックです。これと『EZ66』を交互に見ながら、ここまで来ました」
変哲もない、普通に文房具屋で買ったノートですが、McJerryさんはすぐにノートが「これでなければならない」理由を見抜いてくれました。
McJ「おお! このノートもリング留めになってるんだね」
ワ「そうなんです! 『EZ66』に『リング留めだから、どのページも開いたままにできる』って書いてあったので、真似しました!」
気づいてくれたのがうれしい!
でも、特に車の中で、助手席に本やノートを置いておくとき、リング留めだと勝手に閉じちゃったりしないので、本当に便利なのです。
ブルースワロー・モーテルの話。
ワ「2011年の旅で泊まりました。KevinとNancyが今のオーナーですよね」
McJ「Yes , they are good people!」
ワ「最初、Kevinとはベガで会ったんです。ドッツ・ミニ・ミュージアムに行ったんですが閉まってて・・・」
McJ「Oh , It's bad」
ワ「あきらめて帰ろうとしたら、オーストラリアからの夫婦とKevinがやって来て、みんなでドッツの前でしゃべってたら、オーナーの女性が出てきてミュージアムを開けてくれたんです!」
ワタクシ、ほとんどしゃべれないのに、この時ばかりはドンドンしゃべりました。
モチロン、途中でつまったり、つっかえたりしながらですが。
普段日本にいる時は「英語でしゃべる時は『おれはおしゃべりなんだ』と思うべきだな」と思っていますが、実際に英語でしゃべるシーンだと、とてもとてもそんなことは思えないのです。
でも、この時は、本当に心から「しゃべりたい! 思ってることを伝えたい!」と思ったんですね。
英語力はそのままですので、ヒドイものですが、それでもとにかくしゃべることがドンドン出てくるのです!
何たって今、ワタクシはあのMcJerryさんとしゃべっているのですから!
こんな幸運は二度とない!
他にも、大きな都市は運転が難しいから苦手だとか、だんだん時が流れてルート66の名所が失われつつある、なんていう話をいろいろしました。
ワタクシが時にMcJerryさんの言うことを理解できてないことは、簡単にバレていたと思いますが、それでもMcJerryさんはあくまで手を抜かず、たぶん英語がしゃべれる人に話すのと同じように、最後まで敬意をもってワタクシに話しかけてくださいました。
ワタクシより10以上も年上なのに、常におもしろいことに敏感な様子で、茶目っ気を忘れないところもステキな人なのです!
最後に何か絵を1枚買って・・・というのは、最初から予定していたのですが、どうしても絞り切れず、結局3枚買うことにしました。
66ネオン!
今回の旅のハイライト、マンガーモス・モーテル!
車に写り込んだ景色がスゴイ!
そして、やはりブルースワロー・モーテルははずせません!
車も、空もブルースワローと同じキレイなブルー!
McJerryさんは、この3枚にもサインしてくれたばかりか、絵が折れないようにダンボールを切ってケースを作ってくれました!
これにもサインつき!
結局、ずいぶん長いことお邪魔してしまいましたが、McJerryさんに送られてギャラリーを出ました。
最後にギャラリーの前で一緒に写真も!
McJ「いい写真だ! でも、ボクらで建物が隠れちゃったね!」
ワタクシ、この日の午後は満を持してルート66アロハ! Tシャツは「水曜日の天使」です。
ルート66アロハは、McJerryさんに「いいね!」ってバッチリほめられたので、もうそれだけで充分!
McJerryさんは、子供の頃に父親の運転する車の後部座席から眺めたルート66の風景を忘れられず、ついにはそれが彼の一生を決めることになったのだそうです。
人生が一貫してルート66に捧げられていて、とてもすばらしいと思います。
そして、McJerryさんが子供の頃に後部座席から見た、1960年代くらいのルート66、ワタクシもぜひ見てみたかった!
まだ生まれてませんけど・・・。
McJerryさんが本当にすばらしい人で、とても幸せな気持ちでギャラリーを後にしたワタクシでしたが、この後日本に帰って来ますと、お渡しした名刺のアドレスに、なんとMcJerryさんからメールが来ていて、もう一度感動することになったのでした!
必死に英作文してメールを返信しましたが、全くもって中学1年生の英語の教科書レベルのことしか書けず、さらにそれすらも、たぶんワケの解らない文章になっていたんだと思います・・・。
もう少しだけでも、英語ができるようになりたい!
<つづく>