またちょっと西へ進みます。
この日の観光は、どうもこういうちょこっと進んでは止まって車降りて、みたいなのの繰り返しで、なかなかメンドクサイことになってるんですね。
まぁ、でも、そう言っちゃったら、毎日そうか。
ドライブ旅行ですので、朝から晩まで車に乗ってるんじゃないかと思われそうですが、夕方も早めに街については散策だのネオン狩りだのに出ていきますから、ワタクシの携帯電話の「歩数計」機能によりますと、アメリカに着いてからは毎日1万歩を超えてますね。
多い日は2万を超えてたりも!
さあ、トゥー・ガンズに着きましたよ!
昔はトレーディングポストや動物園などがあったそうなんですが、今はもう廃墟。
タンクに描かれたガンマンのイラストがいい感じなのですが、そもそもプライベート物件で立ち入りできないのに加えて、この時はなんだか貸切ムードで先客がいらっしゃいました。
早々に退散。
次に寄ったのは、ツイン・アローズ!
突然、地面に2本の矢が突き刺さっているという、ルート66ファンにはおなじみのランドマーク。
ワタクシが見た写真集では、矢の1本がボロボロでもう壊れそうだったんですが、修復されてました。
ルート66の名所で、写真よりもキレイになっていたというのは、初めてだったんじゃないでしょうか。
頑張って、ルート66アソシエーション!
例によって、ここにもトレーディングポストがありまして、2本の矢はその看板だったということみたいですね。
リオ・プエルコでよった「ルート66カジノホテル」には、3本の矢が突き刺さってました。これのパロディですね。
そして、ここにもまたバレンタイン・ダイナーが!
なんだかホントに電車の車両みたいな感じですね。
ここでは、先客のアメリカ人男性2人連れがいまして、そのうちのお一人に話しかけられました。
米「どこから来たんだい?」
ワ「日本の東京からです」
米「こっちに住んでるの?」
ワ「いいえ、住んでるのも東京」
米「バケイションで来てるのか。一人で?」
これはちょっと解説がいりますかね。
「Where are you from?」に対して「Tokyo , Japan」と答えたんですが、それだけだと「出身は日本の東京です」と解釈もできるので、次の「Where do you live?」で確かめたということですね。
それにも「Tokyo」つってるので、「ああ、こいつは東京に住んでいて、旅行でアメリカに来たのか」と解ったということでした。
なお、「一人で?」の部分には、別にバカにするようなニュアンスはありませんでした。
なかったと信じたい。
ワ「そうです。6日前にオクラホマシティに着いて、そこからルート66をドライブして来たんですよ。
アマリロ、ツクムカリ、アルバカーキ、ギャラップ・・・で、今ここなんです」
優しそうな人だと見るや、途端にベラベラしゃべるワタクシ。
出来なくても、無理矢理でも、とにかくしゃべることが英会話上達の道と、強引に思い込んでいます。
と、そんなワタクシの気持ちを読んだかのように、
米「君の英語はとても上手だ」
タイミングばっちりで、必殺技をいただいてしまいました!
100%お世辞と解ってても、うれしくなっちゃうもんですよね。
いやぁ、それほどでも・・・。
米「君にこれをあげよう。僕が作った」
左は、大きさ比較に置いた「地球の歩き方・アメリカドライブ」で、彼がくれたのは、右の豆本「ROUTE66 POCKETBOOK」。
裏表紙には「世界最小のルート66本」と書かれています!
ワ「あなたが作ったんですか! スゴイ!」
米「気に入ってもらえるとうれしいんだけどね」
ワ「モチロン! ありがとう!」
米「じゃあね! いい旅を!」
この豆本は、コネタや豆知識を中心にルート66ファンの視点で書かれてまして、これまでワタクシが読んでいたガイドブックや写真集とはひと味違った内容になっていまして、おもしろい本でした。
いやぁ、それにしてもワタクシは、行く先々で出会う人に恵まれてますね!
次いで、寄るのはウィノナの街・・・と言いますか、何と言いますか。
これまたもはやなくなってしまったような街でして、残っているのはこの通行禁止の古い橋だけ。
ボビー・トゥループの楽曲「Get Your Kicks On Route66」では、「Flagstaff , Arizona , Don't Forget Winona」とわざわざ「ウィノナを忘れちゃいけないぜ」と歌われているのですが、その印象的な歌詞のせいで目立っちゃったわりには、特にどうってことのない土地なのですね。
まぁ、要するに当時からウッカリ忘れちゃいそうな存在だったってことでしょうか・・・?
さあ、ウィノナを過ぎますと、いよいよ今日の目的地、フラッグスタッフの街です!
有名な街ですので、アルバカーキみたいな交通量の多い大都市だったら面倒だなぁ、と心配だったのですが、人口は5万人程度で、見た感じもノンビリした街でしたので、ホッとしました。
グランドキャニオン観光の玄関口になる街のようで、観光地ムードというんでしょうか、どことなくオシャレな雰囲気も感じられます。
まず始めに現れたのが「ミュージアムクラブ」。
こちらも看板が有名ですが、ライヴハウス、ってことでいいんでしょうかね。
1931年にできてるってのがスゴイ。
街をサッと走り抜ける格好で、狙っていた「キャニオン・イン・モーテル」に部屋を取ります。
観光地だけに、若干値段が上がりましたね。
早速、今車から見ていたダウンタウンの方に歩きだします。
モーテルのすぐ近くのレストラン「グラニーズ・クロゼット」にはマフラーマンがいました。
フラッグスタッフは、鉄道の駅を中心にダウンタウンが広がっていますが、こういう形はアメリカでは珍しいそうですね。
で、駅の近くには、
こういう、伝統あるモーテルの看板がチラホラ。
特に下の「ダウンタウナー・モーテル」の看板は、ラジオ用の電波塔を看板に使用した最初の例のひとつなんだそうです!
それにしても、1933年創業ということですが、5ドルってのは、モチロン、当時の値段なんですよね・・・?
これまた実にカッコいい「ホテル・モンテビスタ」。
なるほど、モーテルじゃなくって、こういうホテルがあるあたり、鉄道のお客さんで賑わってた感じがありますね。
変哲もないピザ屋さんの看板なんですが、なんだか、こういう看板がシックリ来る街なんですよね。
これまで見てきた、どの街とも違う味わいを持っているのです。
はい、モチロン、それが何か上手く説明はできないんですが。
ダウンタウンを回ったあたりで夕暮れになって来ましたので、モーテルの方へ戻って、さらにモーテルより向こう側へ。
今日、晩ご飯を食べようと思っていた「ギャラクシー・ダイナー」に向かいます。
ここも、写真集で見ていたカッコいいネオンが一部消えちゃってて残念でしたが、それでもなおステキ。
写真を撮って、さあ、それじゃあお店に・・・と思ったのですが、なんとまさにちょうどそのタイミングで、観光客なのか何なのか、30人くらいの団体さんがドヤドヤと「ギャラクシー・ダイナー」の中へ入って行くじゃありませんか!
いや、本当にね、マンガみたいな見事なタイミングだったのですよ!
ワ「・・・」
空いてるお店に入っても、注文したことを忘れられることがよくあるワタクシです。
こんなのの後に入ったんじゃ、朝が来たって晩ご飯になんかありつけないに決まってますよ!
こりゃ、ダメだ。アッサリ諦めました。
さて、そうなると、お店の当てがないんですが・・・あ、そうだ!
さっきダウンタウンにタイ料理のお店があったぞ!
えー、ワタクシはね、たかが数日間の海外旅行で日本食が恋しくなるなんて甘っちょろい、とこれまで心の中で思ってました。
どうせ短い間しかいないんだし、旅行の間くらいは訪ねた先の名物料理を毎日でも食うべきだ、と。
だから、今日もダイナーだったのですが、さっきのような事情でいざダイナーから解放されてみますと、情けないことに少しばかり米の飯が恋しくなってしまったのですよ。
もうハンバーガーにフレンチフライじゃなくたっていいじゃないかと思ってしまったのですよ。
タイ料理ならご飯にグリーンカレーって食事が食べられるんじゃないか。
もう、災いどころかウェルカムな状態で、しかし表向きは「ダイナーに行きたかったけどしかたない」という言い訳まで成立させて、今来た道をひたすらダウンタウンへ戻って行きました。
タイ料理、タイ料理・・・あった、ここだ! おお、賑わってるねえ!
スミマセン、一人なんですけど・・・。
店「ゴメンナサイ、今閉めるところなの」
ええっ! こんなにお客さんがいるのに!?
しかし、ドアに貼ってあった営業時間の案内を見ますと、確かに今は閉店時間の午後8時半です。
それにしても、日曜の夜の営業時間が午後8時半まで!
うーん、でも、そう言われたものはしかたない・・・。
あっさりバチが当たって、タイ料理にフラれたワタクシは、トボトボとまたモーテルの方へ歩いて行きました。
じゃあ、さっきマフラーマンを見た「グラニーズ・クロゼット」にしようか。
あそこは、アメリカンなメニューだけじゃなくて、イタリア料理もあったみたいだし。
ネオンもイカしてるし!
お店に立て続けにフラれて、ショボンとしてしまったワタクシは、いちばん最初に目についた「サンデイズ・スペシャル」の「ミートボール&スパゲッティ」を注文。
まぁ、結果的にハンバーガーではないものを食べられたので、よかったですけども。
しかし、もうちょっとキレイにスパゲッティを巻き取ればいいのに・・・。
<つづく>
この日の観光は、どうもこういうちょこっと進んでは止まって車降りて、みたいなのの繰り返しで、なかなかメンドクサイことになってるんですね。
まぁ、でも、そう言っちゃったら、毎日そうか。
ドライブ旅行ですので、朝から晩まで車に乗ってるんじゃないかと思われそうですが、夕方も早めに街については散策だのネオン狩りだのに出ていきますから、ワタクシの携帯電話の「歩数計」機能によりますと、アメリカに着いてからは毎日1万歩を超えてますね。
多い日は2万を超えてたりも!
さあ、トゥー・ガンズに着きましたよ!
昔はトレーディングポストや動物園などがあったそうなんですが、今はもう廃墟。
タンクに描かれたガンマンのイラストがいい感じなのですが、そもそもプライベート物件で立ち入りできないのに加えて、この時はなんだか貸切ムードで先客がいらっしゃいました。
早々に退散。
次に寄ったのは、ツイン・アローズ!
突然、地面に2本の矢が突き刺さっているという、ルート66ファンにはおなじみのランドマーク。
ワタクシが見た写真集では、矢の1本がボロボロでもう壊れそうだったんですが、修復されてました。
ルート66の名所で、写真よりもキレイになっていたというのは、初めてだったんじゃないでしょうか。
頑張って、ルート66アソシエーション!
例によって、ここにもトレーディングポストがありまして、2本の矢はその看板だったということみたいですね。
リオ・プエルコでよった「ルート66カジノホテル」には、3本の矢が突き刺さってました。これのパロディですね。
そして、ここにもまたバレンタイン・ダイナーが!
なんだかホントに電車の車両みたいな感じですね。
ここでは、先客のアメリカ人男性2人連れがいまして、そのうちのお一人に話しかけられました。
米「どこから来たんだい?」
ワ「日本の東京からです」
米「こっちに住んでるの?」
ワ「いいえ、住んでるのも東京」
米「バケイションで来てるのか。一人で?」
これはちょっと解説がいりますかね。
「Where are you from?」に対して「Tokyo , Japan」と答えたんですが、それだけだと「出身は日本の東京です」と解釈もできるので、次の「Where do you live?」で確かめたということですね。
それにも「Tokyo」つってるので、「ああ、こいつは東京に住んでいて、旅行でアメリカに来たのか」と解ったということでした。
なお、「一人で?」の部分には、別にバカにするようなニュアンスはありませんでした。
なかったと信じたい。
ワ「そうです。6日前にオクラホマシティに着いて、そこからルート66をドライブして来たんですよ。
アマリロ、ツクムカリ、アルバカーキ、ギャラップ・・・で、今ここなんです」
優しそうな人だと見るや、途端にベラベラしゃべるワタクシ。
出来なくても、無理矢理でも、とにかくしゃべることが英会話上達の道と、強引に思い込んでいます。
と、そんなワタクシの気持ちを読んだかのように、
米「君の英語はとても上手だ」
タイミングばっちりで、必殺技をいただいてしまいました!
100%お世辞と解ってても、うれしくなっちゃうもんですよね。
いやぁ、それほどでも・・・。
米「君にこれをあげよう。僕が作った」
左は、大きさ比較に置いた「地球の歩き方・アメリカドライブ」で、彼がくれたのは、右の豆本「ROUTE66 POCKETBOOK」。
裏表紙には「世界最小のルート66本」と書かれています!
ワ「あなたが作ったんですか! スゴイ!」
米「気に入ってもらえるとうれしいんだけどね」
ワ「モチロン! ありがとう!」
米「じゃあね! いい旅を!」
この豆本は、コネタや豆知識を中心にルート66ファンの視点で書かれてまして、これまでワタクシが読んでいたガイドブックや写真集とはひと味違った内容になっていまして、おもしろい本でした。
いやぁ、それにしてもワタクシは、行く先々で出会う人に恵まれてますね!
次いで、寄るのはウィノナの街・・・と言いますか、何と言いますか。
これまたもはやなくなってしまったような街でして、残っているのはこの通行禁止の古い橋だけ。
ボビー・トゥループの楽曲「Get Your Kicks On Route66」では、「Flagstaff , Arizona , Don't Forget Winona」とわざわざ「ウィノナを忘れちゃいけないぜ」と歌われているのですが、その印象的な歌詞のせいで目立っちゃったわりには、特にどうってことのない土地なのですね。
まぁ、要するに当時からウッカリ忘れちゃいそうな存在だったってことでしょうか・・・?
さあ、ウィノナを過ぎますと、いよいよ今日の目的地、フラッグスタッフの街です!
有名な街ですので、アルバカーキみたいな交通量の多い大都市だったら面倒だなぁ、と心配だったのですが、人口は5万人程度で、見た感じもノンビリした街でしたので、ホッとしました。
グランドキャニオン観光の玄関口になる街のようで、観光地ムードというんでしょうか、どことなくオシャレな雰囲気も感じられます。
まず始めに現れたのが「ミュージアムクラブ」。
こちらも看板が有名ですが、ライヴハウス、ってことでいいんでしょうかね。
1931年にできてるってのがスゴイ。
街をサッと走り抜ける格好で、狙っていた「キャニオン・イン・モーテル」に部屋を取ります。
観光地だけに、若干値段が上がりましたね。
早速、今車から見ていたダウンタウンの方に歩きだします。
モーテルのすぐ近くのレストラン「グラニーズ・クロゼット」にはマフラーマンがいました。
フラッグスタッフは、鉄道の駅を中心にダウンタウンが広がっていますが、こういう形はアメリカでは珍しいそうですね。
で、駅の近くには、
こういう、伝統あるモーテルの看板がチラホラ。
特に下の「ダウンタウナー・モーテル」の看板は、ラジオ用の電波塔を看板に使用した最初の例のひとつなんだそうです!
それにしても、1933年創業ということですが、5ドルってのは、モチロン、当時の値段なんですよね・・・?
これまた実にカッコいい「ホテル・モンテビスタ」。
なるほど、モーテルじゃなくって、こういうホテルがあるあたり、鉄道のお客さんで賑わってた感じがありますね。
変哲もないピザ屋さんの看板なんですが、なんだか、こういう看板がシックリ来る街なんですよね。
これまで見てきた、どの街とも違う味わいを持っているのです。
はい、モチロン、それが何か上手く説明はできないんですが。
ダウンタウンを回ったあたりで夕暮れになって来ましたので、モーテルの方へ戻って、さらにモーテルより向こう側へ。
今日、晩ご飯を食べようと思っていた「ギャラクシー・ダイナー」に向かいます。
ここも、写真集で見ていたカッコいいネオンが一部消えちゃってて残念でしたが、それでもなおステキ。
写真を撮って、さあ、それじゃあお店に・・・と思ったのですが、なんとまさにちょうどそのタイミングで、観光客なのか何なのか、30人くらいの団体さんがドヤドヤと「ギャラクシー・ダイナー」の中へ入って行くじゃありませんか!
いや、本当にね、マンガみたいな見事なタイミングだったのですよ!
ワ「・・・」
空いてるお店に入っても、注文したことを忘れられることがよくあるワタクシです。
こんなのの後に入ったんじゃ、朝が来たって晩ご飯になんかありつけないに決まってますよ!
こりゃ、ダメだ。アッサリ諦めました。
さて、そうなると、お店の当てがないんですが・・・あ、そうだ!
さっきダウンタウンにタイ料理のお店があったぞ!
えー、ワタクシはね、たかが数日間の海外旅行で日本食が恋しくなるなんて甘っちょろい、とこれまで心の中で思ってました。
どうせ短い間しかいないんだし、旅行の間くらいは訪ねた先の名物料理を毎日でも食うべきだ、と。
だから、今日もダイナーだったのですが、さっきのような事情でいざダイナーから解放されてみますと、情けないことに少しばかり米の飯が恋しくなってしまったのですよ。
もうハンバーガーにフレンチフライじゃなくたっていいじゃないかと思ってしまったのですよ。
タイ料理ならご飯にグリーンカレーって食事が食べられるんじゃないか。
もう、災いどころかウェルカムな状態で、しかし表向きは「ダイナーに行きたかったけどしかたない」という言い訳まで成立させて、今来た道をひたすらダウンタウンへ戻って行きました。
タイ料理、タイ料理・・・あった、ここだ! おお、賑わってるねえ!
スミマセン、一人なんですけど・・・。
店「ゴメンナサイ、今閉めるところなの」
ええっ! こんなにお客さんがいるのに!?
しかし、ドアに貼ってあった営業時間の案内を見ますと、確かに今は閉店時間の午後8時半です。
それにしても、日曜の夜の営業時間が午後8時半まで!
うーん、でも、そう言われたものはしかたない・・・。
あっさりバチが当たって、タイ料理にフラれたワタクシは、トボトボとまたモーテルの方へ歩いて行きました。
じゃあ、さっきマフラーマンを見た「グラニーズ・クロゼット」にしようか。
あそこは、アメリカンなメニューだけじゃなくて、イタリア料理もあったみたいだし。
ネオンもイカしてるし!
お店に立て続けにフラれて、ショボンとしてしまったワタクシは、いちばん最初に目についた「サンデイズ・スペシャル」の「ミートボール&スパゲッティ」を注文。
まぁ、結果的にハンバーガーではないものを食べられたので、よかったですけども。
しかし、もうちょっとキレイにスパゲッティを巻き取ればいいのに・・・。
<つづく>