吉田ナゴヤ堂本舗・店主の日記

まぬけTシャツ一本勝負!「吉田ナゴヤ堂本舗」店主がTシャツを作る! 売る! 売れない!

放浪放浪ルート66 2013の18

2013-10-22 00:17:53 | 日記
オクラホマシティ!

前回2011年の旅の出発地にして、今回2013年の旅のゴール!

シカゴから、走ること7日間。

ようやくたどり着いたぜ!



・・・って、盛り上がってるところで、なんですが、忘れてましたよ。

オクラホマシティも結構大都市だったんですよね!

夕闇で暗くなってきている中、また角度によっては西陽が眩しくてよく見えない中、必死に目を凝らして通りの名前が書いてある標識を読もうとするのですが、予定していた通りを過ぎてしまったり、曲がるところを間違えたり、散々迷った挙句、ようやくオクラホマシティ中心部のルート66である39th St.に入りました!



動画を撮るのが精一杯で、とても写真まで手が回りませんでしたが、2011年の時にも見た「アンズ・チキンフライ」が見えた時には、ほんの少し感動しました!

ワタクシのルート66が、これで前回とつながったわけですね!

しかし、これで終わりではありません。

何とか早くオクラホマシティに、とワタクシがあせっていた理由が、この先でワタクシを待っているのです。

今回ワタクシが自分の中で設定したゴール。

それは、この看板です!



・・・あれ? 拍子抜けしてます?

いや、確かに、そんなにメチャクチャすごい! というものではないですよ。

ネオンでもない。

でも、ワタクシはこの看板が見たかったのです!

「カーブに気をつけてね」と全く関係ない、唐突な「牛肉もっと食べてね」の文句がノーテンキでステキだと思うのです!

2011年の時もこの道を通りかかりまして、この看板を楽しみにしていたのですが見つけられず、


「なあんだ、なくなっちゃったのか」


と思っていたのですが、実は看板はまだあるらしいと後で知ったのです。

今のルート66からは少しだけ奥まった場所に看板はあって、今回はバッチリ場所を調べてきたのでした!

それでもオクラホマシティに着くのが遅くなっちゃったもんですから、もうあたりは暗くなっちゃってるんですよね。



わはは。結局、あせっただけ無駄で、明るいうちには着けませんでした!

これはこれでおもしろいですけど、仕方ないので素直にフラッシュ使いましょうか。



うむ! もしも今回のワタクシの旅がテレビ番組なら、この写真をエンディング画面にしたいところですね!



・・・しかし、現実はテレビ番組ではないのです。

しばらく「終わっちゃったな・・・」などと思いながら、看板を眺めていたワタクシでしたが、気を取り直してまたマキシマの運転席に戻りました。

これから空港に行って車を返却しなければいけませんし、飛行機に乗って日本にも帰らなくてはいけません。

まだ気を抜くには早い!

Uターンして来た道をオクラホマシティへ戻る途中、これも前回見た「ユーコンズ・ベスト・フラウアー」という巨大なグレン・エレベーターのネオンを撮りました!



おっといけない、これは正確にはネオンじゃなくてバルブによる灯かりなんだそうです。

どう違うのかとかは、ワタクシ、よく知りません!



オクラホマシティに近いところで信号待ちをしていますと、隣に停まったピックアップトラックの助手席にいたお姉ちゃんが、ワタクシに


「ターン・ライト!」


と。

え? ここ右折車線なんだっけ・・・? と思いましたが、そうだとしても停まってるワタクシに「右へ曲がりなさい」ってのはおかしいですね。

実はお姉ちゃんは、rightではなくてlightと言ってたのです。

つまり、停まってるのでヘッドライトを消していたワタクシに、


「ヘッドライト点けないと危ないわよ」


という意味だったのでした。

LとRが聞き分けられない、ダッサダサ日本人のワタクシ・・・。



オクラホマシティのウィル・ロジャース国際空港が近づいて来まして、時刻は夜8時過ぎ。

空港に着くまでに何か食べ物を買っておいた方がいいんだよな、そうだよな、とずーっと思っていたのに、結局いざ車を停めようとすると、もうガソリンスタンドもないところで、買い物なんかできませんでした。

レンタカーの返却場所を標識で探り当てて、駐車場にマキシマを停めました。



今回シカゴからワタクシの旅に付き合ってくれた「モンタナ・キッド」ことグレーの日産マキシマ。

給油口の開け方がなかなか解らなかったり、ボタン一発でエンジンがかかることに最後まで慣れなかったり、いろいろありましたが、やはりだんだん旅が続くうちに愛着が湧いてくるものです。

故障せずに走ってくれて、ありがとう!

でも、車を降りる直前までは、寂しい気持ちがあるんですが、無事に返却が完了するとウソみたいに気持ちが軽くなるんですよね!

スーツケースを転がしながら、レンタカー会社のカウンターに行きましたが、なぜか無人。

返却ボックスにキーを放り込んで、「え? まさか、これだけで手続き終了?」と思いながらターミナルへ入っていきます。

ターミナルにもレンタカー会社のカウンターがあったので、近づいてみます。

NBAのケビン・ガーネット選手風のスキンヘッドのカッコいい店員さんに、レンタカーの契約書を出して見せますと、


KG「ああ、車を返しに来たんだね。ここじゃ手続きできないから、駐車場のカウンターに言ってくれ」

ワ「駐車場のカウンターには誰もいなかったんです」

KG「そうか・・・それは申し訳ない。わかった。一緒に駐車場へ行って、なんとかしてみよう」

ワ「ありがとう!」


駐車場へ行くと、ミスターKGは隣のカウンターの別の会社の店員さんに事情を説明。


「なんだそりゃ・・・」


と思っているワタクシを尻目に、別の会社の女性店員さんはテキパキと動いて、ワタクシの車を見に行き、戻って来ました。


女「OK! すべて終了よ!」


何となく腑に落ちないけど、まぁ、そう言ってるんだからいいや。

ターミナルに入って、ミスターKGにも「ありがとう!」と声をかけると、無言で手を上げて応えるKG。

クッソー、カッコいいなあ!



さて、で、この後どうするかなんですが、まずはコチラの動画でも見ていただきましょうか。



そう! 今まで黙ってましたけど、実はワタクシの飛行機は、明日の朝7時過ぎの出発なのです!

まだ時間もたくさんあるのに、どうしてもう空港に来ちゃったのか。

説明しようじゃありませんか。

アメリカの空港ってのは、たいてい24時間やってるので、本来は朝7時発だろうとその数時間前に空港に来ることができるのです。

さすがだぜ! すばらしいね! と思ったのですが、なぜかこの空港のレンタカーのオフィスは24時間営業じゃないのです!

ワタクシが車を借りた会社さんは、朝6時から夜の23時半まで営業。

つまり、出発日に車を返そうと思ったら、朝6時に返して7時発の飛行機に乗らなければいけないわけで、そんなもん無理に決まってるじゃないですか!

・・・ということは、要するに、前の晩に車を返さなければいけないということなのですね。

こういう事情になっていることに、すべての予約を完了してから気づいたワタクシだったのでした。

あー、失敗したー、と思いましたが、そんなものは後の祭り。



はい! つまり、ワタクシはこれから、空港で1泊するということなのです!



いやー、最後まで気を抜かせませんねえ、この旅は!

自分で自分にドッキリを仕掛けちゃったみたいなもんだもんなあ!

ワタクシなんてのは、もはや若者とは言い難い43歳のおっさんなのですよ。

長旅でもうヘトヘトでもあるのですよ。

空港で1泊だもんなぁ・・・。



いや、まぁ、でも、考えてみれば、こういうエンディングというのは、ワタクシの旅として実に似つかわしい気がしないでもありません。

快適さはともかく、後々心に残るのは、こういう経験なんじゃないかと思うわけですよ!

今のワタクシは、まるで映画「ターミナル」のトム・ハンクスみたいじゃないですか!

ワタクシは無理にワクワクしながら、この空港1泊という事態を迎えました。

さて、では、何をするかと言いますと、まずは晩ご飯です!

空港が24時間やってるんだから、当然レストランとかも24時間だろ、と思っていたのですが、明日の朝の飛行機を待つことができるゾーンは、空港の中でも限られたスペースでして、そこにはレストランなんかないのです。

幸い、自販機だけはありましたので、食べ物を用意しなかったワタクシは、この自販機で今夜の、つまりアメリカ最後のディナーをあつらえるということになるのですよ!



はい、あつらえました!

まずはおなじみ、ハニーバンという渦巻きドーナツですね!

最終日のディナーなので、ゴージャスにジャンボ。

旅の途中でも食べてましたが、これが本当に美味しいの!

そして、スニッカーズ。

定番ですね。お腹が空いたらスニッカーズっていうくらいですから、腹もちに期待できます。

それから、ラッフルズのポテトチップス。

アメリカのカフェなどでは、フレンチフライの代わりにハンバーガーの付け合わせで出てくることもあるくらいですので、アメリカではポテチは野菜です!

やっぱりヘルシー方面にも気を配りませんとね!

そして、水。

以上、栄えあるワタクシのアメリカ最後のディナーのメンバーでした!

注意点としては、ここの自販機は1ドル札以外のお札を受け入れませんので、1ドル札を切らすと何も買えなくなってしまうのです。

水を買う前に1ドル札がなくなって、一瞬肝を冷やしましたが、そこはさすがのワタクシ、少しもあわてず25セント玉を大量に財布から取り出して、無事に水を買うことができました。

逆に言えば、1ドル札が続く限り、いくらでも食べ続けることができるのです!



時々、到着便がありますと、ワタクシのいるバゲッジクレームは、しばらく賑やかになりますので、そんな中で菓子パンとか食べてるおっさんというのも申し訳ない気がして、食事を中断したりしましたが、23時を回ってそういうこともなくなり、静かにディナーを食べ終えました。

さて、それじゃあ、と、この日記のためのノートを広げて、下書きを書き続けます。

1泊とは言いましたが、当然眠るわけにはいきません。

なんたって、ここはアメリカ。

治安だって日本みたいによくはないのです。

貴重品や身分証だらけの荷物を抱えて、安心して眠れるような場所ではないはずです。

断じて眠るわけにはいきません! 

断じて・・・断じ・・・ね、ねむ・・・わけ・・・



ハッ!



気がついたら、余裕で寝ていました。

しかも、周りはごくわずかに空港の職員さんがいるくらいで、とても静か。

実に安全な状況だったのでした。

そのまま、朝まで寝たり起きたりしながら過ごしていると、意外と時の経つのは早く、朝7時過ぎオクラホマシティを飛び立つと、ロサンゼルス乗り継ぎで、成田空港まで帰り着いたのでした。



空港でも結構眠ってしまったのに、飛行機の中も絶好調で寝続けました。

夢の中で、ワタクシはまだルート66を走り続けていて、旅の間に出会ったいろんな人が代わる代わる登場しました。


<つづく>


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