移動2日目!
本日は、エルクシティを出発して、小さな街を次々に攻めつつ、テキサス州はアマリロに到達する予定です。
おおう、テキサス!
ワタクシも、やはりカウボーイですからね!
麦わらのカウボーイハットかぶってるから!
本場・テキサスには、ぜひ行っておきたいと思ってたんですよ!
いやぁ、胸が高鳴るなあ!
エルクシティの「フラミンゴ・イン」で目が覚めてみますと、まだ朝の7時前。
早速喉が渇いてましたし、朝ご飯もほしいので、また「カールズJr」に行こうかと思ったのですが、昨夜の店員さんの印象がよくなかったので、やめ。
とりあえず車で走り出しまして、途中のガソリンスタンドに寄ります。
モチロン、ガソリンは昨日入れ(てもらっ)た分で満タンなのですが、併設のコンビニでブリトーと水のペットボトル2本を買いました。
給油で寄ったんでなくても、コンビニで買い物はできるのですね。
そして、ワタクシはこのガソリンスタンド併設のコンビニが大いに気に入ってしまったのでした。
旅の間中、よく立ち寄って、便利に使ってました。
だいたいのものは手に入るし、いつでも開いてますしね。
エルクシティの外れからまたI-40に乗りまして、まず降りたのはセイヤーという小さい街。
ガイドブックによると、この街には「ベッカムカウンティ・コートハウス」という建物がありまして、それが例の映画版「怒りの葡萄」に登場したというのです。
ワタクシは映画を見たわけではないので「ふーん、そう。ま、一応見ておくか」なんてテキトーな気持ちだったのですが、いざ行ってみますと、セイヤーの街のまさにど真ん中って感じの交差点から真っ正面に見える建物がありまして、
「おい! あれじゃないのか?」
と思って調べてみますと、果たして、その建物がコートハウス。
なんだか、建物だけじゃなくて、街全体の美しさに感動したのでした。
逆光なんか関係ない! これは写真撮っとかなきゃ!
次はエリックという、これまた小さな街に寄ります。
ルート66気分満々のウェルカム看板がイカス!
この街のことは、全くノーマークだったのですが、昨日買った本「Images of 66」に載ってた写真を見て「これは!」と思ったのです。
「CITY MEAT MARKET」という文字がそのまま残っていますが、今は「Sand Hills Curiosity Shop」というお土産屋さん。
いや、本当は、メチャクチャ明るくて破天荒な店主さんのライヴハウスだ、という説明も本で読んだのですが、ともかく風変りで楽しそうなお店ですね!
そして、ワタクシとしては、このロゴ看板天国っぷりに、ひと目でやられました。
お店の横の壁も、こんな感じ。
この時は朝でしたので、まだお店は開いてないようで、写真が撮り放題でした。
一人でタップリ楽しんだんですが、やっぱり明るくてデタラメなこのお店も味わってみたかったです。
次回の宿題だな!
エリックからは、I-40に戻らずに、オクラホマとテキサスの州境の街テクソーラへ。
テキサスとオクラホマの間だからテクソーラというんだそうで、国分寺と立川の間が国立ってのと同じ考え方ですね。
ここには、テクソーラ唯一のバー、というのを見に寄るのです。
・・・これ、もうやってないんですよね?
看板の文字はもう判別できません。何て屋号だったんでしょうね?
「NO PLACE LIKE TEXOLA」は、「テクソーラのような場所は(他に)ない」つまり「テクソーラ最高!」って感じでしょうかね。
お店がもうやってないとしますと、この言葉がさらにグッとくる気がします。
さあ、テクソーラを出ると、いよいよテキサス州に入りますよ!
テキサス州の通称は「The Lone Star State」。
「ひとつ星の州」ってことで、これは元々テキサスがひとつの国だったことを示しているのです。
その後ひとつの州としてアメリカに併合されるわけですが、テキサスの人々はこれを、
「なあに、テキサスがアメリカを併合したのさ」
と言ったという有名なジョークが残っています。
アラスカに次いで、全米で第2位の大きさの州であり、もともとは独立国だったこともあって、非常に地元を愛する気持ちが強い土地柄が特徴。
特にテキサス州の形をしたものをいろいろと目にする機会があって、楽しいです。
他の州ではあまり見られないことじゃないでしょうかね。
「Everything is bigger in Texas」というのも、よく目にするフレーズです。
州の大きさもそうですが、「オレ達の国では何でもかんでもスケールがデカイのさ!」というのをテキサスっ子は自慢のタネにするわけですね。
そして、何と言ってもテキサスのイメージと言えばカウボーイ!
やはり土地が広いテキサスだからこそ、牧場が多いんでしょうかね。
ちなみに、書き忘れていたので慌てて書くのですが、ワタクシが今までいたオクラホマ州は、通称「The Sooner State(早い者勝ちの州)」。
これは、それまで何もない大平原だったオクラホマ州に、ある時突然、
「何月何日の何時までに、160エーカーまでの土地を線で囲んだら、その土地は囲んだ人にやるけんね」
というおふれを出して、大平原を一瞬にして街にしてしまった、という成り立ちから、その名がついたそうです。
おもしろい話ですよね。
<動画>
テキサスに入って、最初に立ち寄ったのは、シャムロックの街。
この街には有名な「ユー・ドロップ・イン・カフェ」というお店があるので、それを見に。
このカフェが建っている交差点は、ルート66とUS83号線がぶつかっている場所。
US83号線というのは、カナダからメキシコまでを南北に走っているという重要な国道ですので、ルート66が現役だったころはシャムロックの街はずいぶん栄えたそうです。
その後にできたインターステイトは、街を迂回するように作られましたので、街の発展はその時点で止まってしまったのですね。
しかし、だからこそ、こうしてルート66を旅していますと、そういう発展の止まった小さな街に、繁栄した当時を偲ばせる空気が残っていて、観光客としてはそういうのをいいなと思うわけです。
アール・デコ調の建物で、ベージュとうぐいす色の実に微妙な色彩感覚がいいですね!
1939年にできた「ユー・ドロップ・イン・カフェ」は、当時のルート66沿いでは最先端を感じさせる抜群にオシャレなスポットだったそうです。
建物を修復してからは、ビジターセンターとして使用されているとのこと。
I-40に乗って、今度はマクリーンの街で降りました。
「POP」ってのは「ポピュレーション」、つまり「人口」のことだと思われます。
830人しかいないんですね。これまた、小さな街です。
で、この看板の近くにあったのが「テキサスモーテル&レストラン」。
早速登場、テキサス州型の看板ですよ!
テキサス州は、北西の部分が緯線と経線で区切られているので州境が直線でカクカクしているのがチャームポイントなのですが、その部分に四角い看板を当てたセンスがステキ!
ただし、モーテル、レストランとも廃業しちゃってるみたいで、建物は荒れ放題でした。
この看板も、ダメになっちゃうんでしょうか・・・。カッコいいのに・・・。
さて、実はそろそろお腹が減ってまして、昼ご飯を食べたいのですが、この小さな街で食事ができそうなお店は・・・と思ってガイドブックを見ると、街の中心部に「ワイルドフラワー・マーケット」というお店があるとのこと。
「マーケット」って名前ですので、レストランではなくて、食べ物が買えるお店ってこと?
まぁ、いいや、もう空腹が限界だし、何か買って車で食べるか、とお店を目指します。
街の中心部だけレンガ敷き。
お店の向かいで車を降りて、出てみたところにおもしろい建物があるな、と思ったら・・・
この「アヴァロン・シアター」、しっかりオフィシャルのロードサイドアトラクションに指定されてました。
1930年代初頭に建てられ、50年以上の間活躍してきたそうです。
こちらが「ワイルドフラワー・マーケット」。カッコいい屋号ですね。
中の様子がよく解らないので、恐る恐るドアを開けてみますと、
予想と違って、中はレストランでした。
食料品の買い物もできるようですが、メインはレストラン業のよう。
地元の方とおぼしきみなさんが、ワイワイと楽しそうに食事中でした。
「SUBWAY」みたいに、パンの種類から中の具まで指定できるサンドイッチがメインみたいです。
メニューを必死に見て、店員さんの細っこい女の子の説明を必死に聞いて、テキトーに選ぶという態度で臨んだ結果、ターキーベーコン、チェダーチーズ、アボカドソース、レタスにトマトという、やたら美味しそうなサンドイッチが6ドルくらいという破格の値段で手に入りました!
なぜか小袋のポテトチップスがついてきます。
飲み物は・・・と思ってキョロキョロしますが、後から来たお客さんを注意深く観察しますと、どうもこのお店で食事する場合は、まず注文する前に自分でスチロールのコップを取って好きな飲み物を入れることになっているみたいでした。
すかさず真似をして、でっかいコップになみなみとスプライトを注ぎました。
サンドイッチは本当に美味しかったのですが、それよりもテキサスの田舎町の平和なランチタイムを過ごす地元の人達、という雰囲気の中に紛れ込めた感じが実に幸せな昼ご飯でした。
昼食後は「デビルズロープ・ミュージアム」の見学に行きます。
デビルズロープというのは「有刺鉄線」のこと。
「そんなものに博物館が!」と驚いたのですが、元々牧場で放し飼いになっていて逃げ出した牛を集めるのが重要な仕事だったカウボーイは、有刺鉄線の発明によって絶滅してしまったのですね。
そう考えると、一大革命。
ワタクシの両脇の巨大な球は、有刺鉄線が毛糸玉のようにグルグル巻きになったものです。
必見! 有刺鉄線のいろいろ!
有刺鉄線について、これだけ詳しく展示されているのは、世界でもここだけじゃないでしょうか。
その他も盛りだくさんで、当時の牧場運営について、いろいろな部分から学べる充実の展示でした。
さらにこのミュージアムの一部はルート66に関する展示になっています。
またしてもダイナーの様子を再現する一角があったのですが、ウェイトレスと料理人の人形というのは初めて!
ウェイトレスさんが、ものすごいクールビューティーでビックリしました。
そしてユニフォームがキュート!
料理人さんは、ずいぶん雑な作りではありますが、感じが出ていると思います。
入場無料でしたが、一応少額の寄付を。
ぜひ維持していってほしいミュージアムでした。
車で、街の反対側へ進んでいきますと、レストアされた昔ながらのガスステーションがありました。
これもロードサイドアトラクションに指定されてるんですよね。
小さな街なのに、ものすごい見どころ豊富!
街の西の端あたりには、これも伝統あると思われる「カクタスイン・モーテル」が。
ちょっと泊まってみたかったのですが、スケジュールが合わず、仕方なく通過します。
これも次回の宿題ですね!
マクリーンの街は、本当に小さな田舎街ですが、ワタクシは何だかここのことがとても好きになりました。
また訪ねたい街のひとつですね。
マクリーンの街を出て、I-40でさらに西へ。
グルームという街に近づいてきました。
ここは街自体には寄らないのですが、近くにある「傾いた給水塔」が見たかったのです。
これもルート66の見どころとしては有名なんですよ。
これは、昔この場所にあったトラックストップの看板代わりとして、最初から傾けて作られたものだそうです。
確かに、給水塔が傾いているというのは、I-40を走るドライバーの目を引いたかもしれませんね。
トラックストップがなくなった今も、なぜか給水塔だけは残ってまして、相変わらず傾いています。
そして、周りに残った畑が、どこまでも広い!
ワタクシには珍しいことですが、あんまり見事な夏雲だったので、つい写真を。
給水塔のすぐ近くには牛がたくさんいまして、全員、日本人のおっさんに興味津々。
「何だテメェ」「誰だテメェ」「何だそのハデなシャツ」「Tシャツも変だな」
小さな街観光がやたら充実した日でしたが、間もなく目的地のアマリロに到着します。
<つづく>
本日は、エルクシティを出発して、小さな街を次々に攻めつつ、テキサス州はアマリロに到達する予定です。
おおう、テキサス!
ワタクシも、やはりカウボーイですからね!
麦わらのカウボーイハットかぶってるから!
本場・テキサスには、ぜひ行っておきたいと思ってたんですよ!
いやぁ、胸が高鳴るなあ!
エルクシティの「フラミンゴ・イン」で目が覚めてみますと、まだ朝の7時前。
早速喉が渇いてましたし、朝ご飯もほしいので、また「カールズJr」に行こうかと思ったのですが、昨夜の店員さんの印象がよくなかったので、やめ。
とりあえず車で走り出しまして、途中のガソリンスタンドに寄ります。
モチロン、ガソリンは昨日入れ(てもらっ)た分で満タンなのですが、併設のコンビニでブリトーと水のペットボトル2本を買いました。
給油で寄ったんでなくても、コンビニで買い物はできるのですね。
そして、ワタクシはこのガソリンスタンド併設のコンビニが大いに気に入ってしまったのでした。
旅の間中、よく立ち寄って、便利に使ってました。
だいたいのものは手に入るし、いつでも開いてますしね。
エルクシティの外れからまたI-40に乗りまして、まず降りたのはセイヤーという小さい街。
ガイドブックによると、この街には「ベッカムカウンティ・コートハウス」という建物がありまして、それが例の映画版「怒りの葡萄」に登場したというのです。
ワタクシは映画を見たわけではないので「ふーん、そう。ま、一応見ておくか」なんてテキトーな気持ちだったのですが、いざ行ってみますと、セイヤーの街のまさにど真ん中って感じの交差点から真っ正面に見える建物がありまして、
「おい! あれじゃないのか?」
と思って調べてみますと、果たして、その建物がコートハウス。
なんだか、建物だけじゃなくて、街全体の美しさに感動したのでした。
逆光なんか関係ない! これは写真撮っとかなきゃ!
次はエリックという、これまた小さな街に寄ります。
ルート66気分満々のウェルカム看板がイカス!
この街のことは、全くノーマークだったのですが、昨日買った本「Images of 66」に載ってた写真を見て「これは!」と思ったのです。
「CITY MEAT MARKET」という文字がそのまま残っていますが、今は「Sand Hills Curiosity Shop」というお土産屋さん。
いや、本当は、メチャクチャ明るくて破天荒な店主さんのライヴハウスだ、という説明も本で読んだのですが、ともかく風変りで楽しそうなお店ですね!
そして、ワタクシとしては、このロゴ看板天国っぷりに、ひと目でやられました。
お店の横の壁も、こんな感じ。
この時は朝でしたので、まだお店は開いてないようで、写真が撮り放題でした。
一人でタップリ楽しんだんですが、やっぱり明るくてデタラメなこのお店も味わってみたかったです。
次回の宿題だな!
エリックからは、I-40に戻らずに、オクラホマとテキサスの州境の街テクソーラへ。
テキサスとオクラホマの間だからテクソーラというんだそうで、国分寺と立川の間が国立ってのと同じ考え方ですね。
ここには、テクソーラ唯一のバー、というのを見に寄るのです。
・・・これ、もうやってないんですよね?
看板の文字はもう判別できません。何て屋号だったんでしょうね?
「NO PLACE LIKE TEXOLA」は、「テクソーラのような場所は(他に)ない」つまり「テクソーラ最高!」って感じでしょうかね。
お店がもうやってないとしますと、この言葉がさらにグッとくる気がします。
さあ、テクソーラを出ると、いよいよテキサス州に入りますよ!
テキサス州の通称は「The Lone Star State」。
「ひとつ星の州」ってことで、これは元々テキサスがひとつの国だったことを示しているのです。
その後ひとつの州としてアメリカに併合されるわけですが、テキサスの人々はこれを、
「なあに、テキサスがアメリカを併合したのさ」
と言ったという有名なジョークが残っています。
アラスカに次いで、全米で第2位の大きさの州であり、もともとは独立国だったこともあって、非常に地元を愛する気持ちが強い土地柄が特徴。
特にテキサス州の形をしたものをいろいろと目にする機会があって、楽しいです。
他の州ではあまり見られないことじゃないでしょうかね。
「Everything is bigger in Texas」というのも、よく目にするフレーズです。
州の大きさもそうですが、「オレ達の国では何でもかんでもスケールがデカイのさ!」というのをテキサスっ子は自慢のタネにするわけですね。
そして、何と言ってもテキサスのイメージと言えばカウボーイ!
やはり土地が広いテキサスだからこそ、牧場が多いんでしょうかね。
ちなみに、書き忘れていたので慌てて書くのですが、ワタクシが今までいたオクラホマ州は、通称「The Sooner State(早い者勝ちの州)」。
これは、それまで何もない大平原だったオクラホマ州に、ある時突然、
「何月何日の何時までに、160エーカーまでの土地を線で囲んだら、その土地は囲んだ人にやるけんね」
というおふれを出して、大平原を一瞬にして街にしてしまった、という成り立ちから、その名がついたそうです。
おもしろい話ですよね。
<動画>
テキサスに入って、最初に立ち寄ったのは、シャムロックの街。
この街には有名な「ユー・ドロップ・イン・カフェ」というお店があるので、それを見に。
このカフェが建っている交差点は、ルート66とUS83号線がぶつかっている場所。
US83号線というのは、カナダからメキシコまでを南北に走っているという重要な国道ですので、ルート66が現役だったころはシャムロックの街はずいぶん栄えたそうです。
その後にできたインターステイトは、街を迂回するように作られましたので、街の発展はその時点で止まってしまったのですね。
しかし、だからこそ、こうしてルート66を旅していますと、そういう発展の止まった小さな街に、繁栄した当時を偲ばせる空気が残っていて、観光客としてはそういうのをいいなと思うわけです。
アール・デコ調の建物で、ベージュとうぐいす色の実に微妙な色彩感覚がいいですね!
1939年にできた「ユー・ドロップ・イン・カフェ」は、当時のルート66沿いでは最先端を感じさせる抜群にオシャレなスポットだったそうです。
建物を修復してからは、ビジターセンターとして使用されているとのこと。
I-40に乗って、今度はマクリーンの街で降りました。
「POP」ってのは「ポピュレーション」、つまり「人口」のことだと思われます。
830人しかいないんですね。これまた、小さな街です。
で、この看板の近くにあったのが「テキサスモーテル&レストラン」。
早速登場、テキサス州型の看板ですよ!
テキサス州は、北西の部分が緯線と経線で区切られているので州境が直線でカクカクしているのがチャームポイントなのですが、その部分に四角い看板を当てたセンスがステキ!
ただし、モーテル、レストランとも廃業しちゃってるみたいで、建物は荒れ放題でした。
この看板も、ダメになっちゃうんでしょうか・・・。カッコいいのに・・・。
さて、実はそろそろお腹が減ってまして、昼ご飯を食べたいのですが、この小さな街で食事ができそうなお店は・・・と思ってガイドブックを見ると、街の中心部に「ワイルドフラワー・マーケット」というお店があるとのこと。
「マーケット」って名前ですので、レストランではなくて、食べ物が買えるお店ってこと?
まぁ、いいや、もう空腹が限界だし、何か買って車で食べるか、とお店を目指します。
街の中心部だけレンガ敷き。
お店の向かいで車を降りて、出てみたところにおもしろい建物があるな、と思ったら・・・
この「アヴァロン・シアター」、しっかりオフィシャルのロードサイドアトラクションに指定されてました。
1930年代初頭に建てられ、50年以上の間活躍してきたそうです。
こちらが「ワイルドフラワー・マーケット」。カッコいい屋号ですね。
中の様子がよく解らないので、恐る恐るドアを開けてみますと、
予想と違って、中はレストランでした。
食料品の買い物もできるようですが、メインはレストラン業のよう。
地元の方とおぼしきみなさんが、ワイワイと楽しそうに食事中でした。
「SUBWAY」みたいに、パンの種類から中の具まで指定できるサンドイッチがメインみたいです。
メニューを必死に見て、店員さんの細っこい女の子の説明を必死に聞いて、テキトーに選ぶという態度で臨んだ結果、ターキーベーコン、チェダーチーズ、アボカドソース、レタスにトマトという、やたら美味しそうなサンドイッチが6ドルくらいという破格の値段で手に入りました!
なぜか小袋のポテトチップスがついてきます。
飲み物は・・・と思ってキョロキョロしますが、後から来たお客さんを注意深く観察しますと、どうもこのお店で食事する場合は、まず注文する前に自分でスチロールのコップを取って好きな飲み物を入れることになっているみたいでした。
すかさず真似をして、でっかいコップになみなみとスプライトを注ぎました。
サンドイッチは本当に美味しかったのですが、それよりもテキサスの田舎町の平和なランチタイムを過ごす地元の人達、という雰囲気の中に紛れ込めた感じが実に幸せな昼ご飯でした。
昼食後は「デビルズロープ・ミュージアム」の見学に行きます。
デビルズロープというのは「有刺鉄線」のこと。
「そんなものに博物館が!」と驚いたのですが、元々牧場で放し飼いになっていて逃げ出した牛を集めるのが重要な仕事だったカウボーイは、有刺鉄線の発明によって絶滅してしまったのですね。
そう考えると、一大革命。
ワタクシの両脇の巨大な球は、有刺鉄線が毛糸玉のようにグルグル巻きになったものです。
必見! 有刺鉄線のいろいろ!
有刺鉄線について、これだけ詳しく展示されているのは、世界でもここだけじゃないでしょうか。
その他も盛りだくさんで、当時の牧場運営について、いろいろな部分から学べる充実の展示でした。
さらにこのミュージアムの一部はルート66に関する展示になっています。
またしてもダイナーの様子を再現する一角があったのですが、ウェイトレスと料理人の人形というのは初めて!
ウェイトレスさんが、ものすごいクールビューティーでビックリしました。
そしてユニフォームがキュート!
料理人さんは、ずいぶん雑な作りではありますが、感じが出ていると思います。
入場無料でしたが、一応少額の寄付を。
ぜひ維持していってほしいミュージアムでした。
車で、街の反対側へ進んでいきますと、レストアされた昔ながらのガスステーションがありました。
これもロードサイドアトラクションに指定されてるんですよね。
小さな街なのに、ものすごい見どころ豊富!
街の西の端あたりには、これも伝統あると思われる「カクタスイン・モーテル」が。
ちょっと泊まってみたかったのですが、スケジュールが合わず、仕方なく通過します。
これも次回の宿題ですね!
マクリーンの街は、本当に小さな田舎街ですが、ワタクシは何だかここのことがとても好きになりました。
また訪ねたい街のひとつですね。
マクリーンの街を出て、I-40でさらに西へ。
グルームという街に近づいてきました。
ここは街自体には寄らないのですが、近くにある「傾いた給水塔」が見たかったのです。
これもルート66の見どころとしては有名なんですよ。
これは、昔この場所にあったトラックストップの看板代わりとして、最初から傾けて作られたものだそうです。
確かに、給水塔が傾いているというのは、I-40を走るドライバーの目を引いたかもしれませんね。
トラックストップがなくなった今も、なぜか給水塔だけは残ってまして、相変わらず傾いています。
そして、周りに残った畑が、どこまでも広い!
ワタクシには珍しいことですが、あんまり見事な夏雲だったので、つい写真を。
給水塔のすぐ近くには牛がたくさんいまして、全員、日本人のおっさんに興味津々。
「何だテメェ」「誰だテメェ」「何だそのハデなシャツ」「Tシャツも変だな」
小さな街観光がやたら充実した日でしたが、間もなく目的地のアマリロに到着します。
<つづく>