バクスタースプリングスの街に入ったあたりに、昔はガソリンスタンドだった建物が今は違う商売になってて、だけど「DX」っていう菱型のガソリン看板だけは残ってるというのがあると写真集で見ていました。
(Daytona責任編集「ROUTE66 & US HIGHWAY」より)
ですが、実際行ってみますと、
建物はサッパリなくなってて、「DX」看板も土台の石を残しているだけでした。
そいつに腰かけて休憩。後に相棒のグレーのマキシマ。
バクスタースプリングスの中心街は、なかなかステキな街並みなのにひっそり静まっているという、なんかちょっとシュールな状態でした。
ロードサイドアトラクションの「カフェ・オン・ザ・ルート」ですが、例によって潰れてます。
このお店は、昔怪盗ジェシー・ジェームスが襲った銀行だった建物なんだそうです。
「バクスター・フリー・マーケット」と「66ソーダ・ファウンテン」の並びが、どちらもイカス!
・・・のですが、どちらもやはり閉まっていました。
寄ってみたかったなぁ。
ワタクシは、この写真の左下隅のレトロな自販機にも大注目!
フィリップスの古いガソリンスタンドを模したビジターセンターですが、これも閉鎖されたようです。
この他にも楽しそうな建物がいろいろあったのに、それが逆に寂しさを一層募らせるという街でした。
これまでもこうした不景気な街をいくつか見てきましたが、なんだかその象徴のような景色に見えた商店街の中の廃墟の階段に座り込んでみました。
ボロボロの階段、使われていない建物、旅するワタクシが着ているのは「私はアメリカ人ではありません」と書かれたTシャツ。
全部が全部夢の国ってわけではない、リアルなアメリカの厳しさみたいなものを感じる写真にしたかったのですが、せめてモデルがもう少しイケメンだったらねぇ・・・。
さあ、この街を南へ抜けると、もうオクラホマ州です。
クアポウの街をほぼ素通りして、やって来たのはコマース。
これまた小さい街ですが、ここでは楽しみにしてたお店があったのです。
どうです? まるで絵本みたいじゃありませんか!
小さな街・コマースのメインストリートであるコマースSt.の突き当たりに、ちょこんと建ってる可愛らしいお店!
「デイリー・キング」というハンバーガーやソフトクリームのお店です。
ルート66関連の本では、このお店のことが載っているのをほとんど見たことがありません。
わずかにワタクシが最も頼りにしてる「EZ66」では、少しだけ触れられていましたが、モチロン写真もなし。
ワタクシはGoogleストリートヴューを見ていて、たまたまこのお店を見つけたのでした。
いやぁ、本当にステキ!
背後に何もないのがまたいいですよね!
早速、お店に入って、絶対食べると決めていたソフトクリームを注文!
これも可愛らしい!
日頃ボンヤリと頭の中でイメージしてるソフトクリームと完璧に同じ形!
最初はメガネのおばさん店員さんが応対してくれてたのですが、途中で奥から、いかにもカルロスって感じのヒスパニック系のお兄さんが現れて、ワタクシを旅行者と見るや、いろいろ写真とか見せて説明してくれました。
ルート66クッキーは、あちこちで買えるのだそうですが、「このお店がオリジナル!」という認定証が店内に貼ってありました。
カ「この建物は1927年にできたんだけど、これは1934年頃の写真だよ」
と言ってカルロスは、この写真をワタクシにくれました!
必死に「1927built 1934」とメモをとるワタクシ。
カ「この写真は1927年当時のコマースSt.だよ。当時のルート66は、この店の前で90度曲がっていたんだ。
実は、この写真は、さっきの写真のこの建物の2階の窓から撮ったものなんだよ!」
うおおお! スゴイ!
やっぱりこのお店も、ルート66の歴史に深く関わってるんじゃないですか!
ソフトクリームはモチロン美味しかったし、お店はステキだったし、「デイリー・キング」、とてもよかったです!
「デイリー・キング」の向かい側には、
この、半分壁にめり込んだ元ガソリンスタンドのお土産屋さんがあって、こっちの方がルート66関連の本では有名なようなのですが、こちらは例によって潰れてました。
うーん、この建物には入ってみたかったけどなぁ・・・。
続いては、Miamiという街。
フロリダ州のマイアミと同じつづりですが、チェンバー・オブ・コマースのドアには、
ご丁寧にも読み仮名がふってありました。
どうもこちらは「マイアマー」と読むみたいですね。
じゃあ、まずは、こちらも昨夜先にネオンをご紹介した、
「ウェイランズ・クークー・バーガー」で昼ご飯です。
どういうものか解らないまま、ウェスタンバーガーとクークーフライを注文。
ウェスタンバーガーは、意外にもトースト型でした。
中はお肉、トマト、レタス、タマネギ、チーズなど。
問題は左のクークーフライです。
フレンチフライのコーナーでも、ダントツに値段が高かったのですが、チリ、チーズ、さらにはネギがドッサリと乗っているのです。
まるでネギ焼きみたい!
アメリカでネギをこんな風に使っているのを初めて見ました。
こうなると、もはやフライドポテトとは全く別物でして、フレンチフライに飽き気味のワタクシも美味しく食べました。
食べてると、近くにいたグループの中の、アロハシャツを着たおじさんがやって来て、
お「66トラベラーかい?」
ワ「はい。東京から来ました!」
お「コールマン・シアターは見たかね?」
ワ「これから行くんです」
お「そうか。絶対見ておくべきだ。いい写真がいっぱい撮れるよ」
ワ「ありがとうございます!」
「コールマン・シアター」は、マイアマーの街のロードサイドアトラクション。
すばらしい外観ですね!
で、内部の写真なんですが・・・実は全部ボケボケで・・・。
あ、でもね! ワタクシに言わせれば、いちばんすばらしいのは、やっぱり外観だったと思います!
宴会場なんかは、現在の日本のホテルのそれとそっくりで、今にも新郎新婦が入場してきそうでしたしね。
マイアマーから、さらに南下します。
この道は、昨夜ヒーヒー言いながらアフトンを目指して走った道ですし、今朝も逆向きに走った道です。
必死に頑張って走ったのですが、アフトンの「ルート66モーテル」あたりに着いた頃はもう午後3時半になっていました。
壁画を写真に撮り、ミュージアムを見学し、ソフトクリームやバーガーを食べ・・・。
あんなに活躍してきたワタクシだったのに、旅程的に言えば、やっと今日のスタートラインに立ったということなのです。
ヤバいぞ! 少しは西へ進まなきゃ!
・・・でも、もう夕方近い・・・。
<つづく>
(Daytona責任編集「ROUTE66 & US HIGHWAY」より)
ですが、実際行ってみますと、
建物はサッパリなくなってて、「DX」看板も土台の石を残しているだけでした。
そいつに腰かけて休憩。後に相棒のグレーのマキシマ。
バクスタースプリングスの中心街は、なかなかステキな街並みなのにひっそり静まっているという、なんかちょっとシュールな状態でした。
ロードサイドアトラクションの「カフェ・オン・ザ・ルート」ですが、例によって潰れてます。
このお店は、昔怪盗ジェシー・ジェームスが襲った銀行だった建物なんだそうです。
「バクスター・フリー・マーケット」と「66ソーダ・ファウンテン」の並びが、どちらもイカス!
・・・のですが、どちらもやはり閉まっていました。
寄ってみたかったなぁ。
ワタクシは、この写真の左下隅のレトロな自販機にも大注目!
フィリップスの古いガソリンスタンドを模したビジターセンターですが、これも閉鎖されたようです。
この他にも楽しそうな建物がいろいろあったのに、それが逆に寂しさを一層募らせるという街でした。
これまでもこうした不景気な街をいくつか見てきましたが、なんだかその象徴のような景色に見えた商店街の中の廃墟の階段に座り込んでみました。
ボロボロの階段、使われていない建物、旅するワタクシが着ているのは「私はアメリカ人ではありません」と書かれたTシャツ。
全部が全部夢の国ってわけではない、リアルなアメリカの厳しさみたいなものを感じる写真にしたかったのですが、せめてモデルがもう少しイケメンだったらねぇ・・・。
さあ、この街を南へ抜けると、もうオクラホマ州です。
クアポウの街をほぼ素通りして、やって来たのはコマース。
これまた小さい街ですが、ここでは楽しみにしてたお店があったのです。
どうです? まるで絵本みたいじゃありませんか!
小さな街・コマースのメインストリートであるコマースSt.の突き当たりに、ちょこんと建ってる可愛らしいお店!
「デイリー・キング」というハンバーガーやソフトクリームのお店です。
ルート66関連の本では、このお店のことが載っているのをほとんど見たことがありません。
わずかにワタクシが最も頼りにしてる「EZ66」では、少しだけ触れられていましたが、モチロン写真もなし。
ワタクシはGoogleストリートヴューを見ていて、たまたまこのお店を見つけたのでした。
いやぁ、本当にステキ!
背後に何もないのがまたいいですよね!
早速、お店に入って、絶対食べると決めていたソフトクリームを注文!
これも可愛らしい!
日頃ボンヤリと頭の中でイメージしてるソフトクリームと完璧に同じ形!
最初はメガネのおばさん店員さんが応対してくれてたのですが、途中で奥から、いかにもカルロスって感じのヒスパニック系のお兄さんが現れて、ワタクシを旅行者と見るや、いろいろ写真とか見せて説明してくれました。
ルート66クッキーは、あちこちで買えるのだそうですが、「このお店がオリジナル!」という認定証が店内に貼ってありました。
カ「この建物は1927年にできたんだけど、これは1934年頃の写真だよ」
と言ってカルロスは、この写真をワタクシにくれました!
必死に「1927built 1934」とメモをとるワタクシ。
カ「この写真は1927年当時のコマースSt.だよ。当時のルート66は、この店の前で90度曲がっていたんだ。
実は、この写真は、さっきの写真のこの建物の2階の窓から撮ったものなんだよ!」
うおおお! スゴイ!
やっぱりこのお店も、ルート66の歴史に深く関わってるんじゃないですか!
ソフトクリームはモチロン美味しかったし、お店はステキだったし、「デイリー・キング」、とてもよかったです!
「デイリー・キング」の向かい側には、
この、半分壁にめり込んだ元ガソリンスタンドのお土産屋さんがあって、こっちの方がルート66関連の本では有名なようなのですが、こちらは例によって潰れてました。
うーん、この建物には入ってみたかったけどなぁ・・・。
続いては、Miamiという街。
フロリダ州のマイアミと同じつづりですが、チェンバー・オブ・コマースのドアには、
ご丁寧にも読み仮名がふってありました。
どうもこちらは「マイアマー」と読むみたいですね。
じゃあ、まずは、こちらも昨夜先にネオンをご紹介した、
「ウェイランズ・クークー・バーガー」で昼ご飯です。
どういうものか解らないまま、ウェスタンバーガーとクークーフライを注文。
ウェスタンバーガーは、意外にもトースト型でした。
中はお肉、トマト、レタス、タマネギ、チーズなど。
問題は左のクークーフライです。
フレンチフライのコーナーでも、ダントツに値段が高かったのですが、チリ、チーズ、さらにはネギがドッサリと乗っているのです。
まるでネギ焼きみたい!
アメリカでネギをこんな風に使っているのを初めて見ました。
こうなると、もはやフライドポテトとは全く別物でして、フレンチフライに飽き気味のワタクシも美味しく食べました。
食べてると、近くにいたグループの中の、アロハシャツを着たおじさんがやって来て、
お「66トラベラーかい?」
ワ「はい。東京から来ました!」
お「コールマン・シアターは見たかね?」
ワ「これから行くんです」
お「そうか。絶対見ておくべきだ。いい写真がいっぱい撮れるよ」
ワ「ありがとうございます!」
「コールマン・シアター」は、マイアマーの街のロードサイドアトラクション。
すばらしい外観ですね!
で、内部の写真なんですが・・・実は全部ボケボケで・・・。
あ、でもね! ワタクシに言わせれば、いちばんすばらしいのは、やっぱり外観だったと思います!
宴会場なんかは、現在の日本のホテルのそれとそっくりで、今にも新郎新婦が入場してきそうでしたしね。
マイアマーから、さらに南下します。
この道は、昨夜ヒーヒー言いながらアフトンを目指して走った道ですし、今朝も逆向きに走った道です。
必死に頑張って走ったのですが、アフトンの「ルート66モーテル」あたりに着いた頃はもう午後3時半になっていました。
壁画を写真に撮り、ミュージアムを見学し、ソフトクリームやバーガーを食べ・・・。
あんなに活躍してきたワタクシだったのに、旅程的に言えば、やっと今日のスタートラインに立ったということなのです。
ヤバいぞ! 少しは西へ進まなきゃ!
・・・でも、もう夕方近い・・・。
<つづく>