さあ、そんなわけで、楽しかった名古屋クリマツアーから帰って来たワタクシでしたが、最後にお土産の話でもしておきたいと思うわけなのですよ。
今回、まずは自分のために買いたいなと思っていたものがあったのですよ。
みなさまご存知の「ご当地キティちゃん」!
アレの中に時々「絶対わざと狙ってるだろ!」と言いたくなるような、ムチャクチャなセンスの悪さを発揮している奴がありまして、最近個人的に注目していたのでした。
で、そんな中、またもmixiのお友達、ミソノ・ナドゥさんが日記で紹介されていたのが「名古屋限定・ういろうキティ」!
写真見て、一発で買うことに決めました!
わはははは!! こりゃヒドい!!
もう、もはやキティちゃんでも何でもなくなっとるやないかい!
違うでしょ? これはキティちゃんのういろうコスプレではなくて、ういろうにキティちゃん風の顔を描いてみただけでしょ?
ベースが完全にういろうの方ですもん。
しかも、取ってつけたような・・・って言うか、これ、ホントに取ってつけたんだろ、ボールビーズの手足がやっつけ感満点!
こんな! こんな手足してましたっけ、キティちゃんって!?
JR名古屋駅コンコースのキオスクで販売されてましたよ!
みなさんも名古屋にいらっしゃった際には、ぜひ!
さあ、そして、こんなもんはほんのコテ調べ。
メインはやはり、ワタクシが世を忍ぶ仮の姿として平日の朝から夕方までいるところ、そちらのみなさまへのお土産でしょう。
ワタクシの中ではこれも定番化してまして、名古屋と言えば「板角総本舗」さんの「ゆかり」だと思うのです!
とても美味しくて有名な海老せんべいでして、本来海老せんは好きでないワタクシも、こ・れ・は・大好物!
少なくとも、これを配って
「(不満げに)えー!?」
っていうリアクションをもらうことだけはないはずです。
アナタの周りにも、きっと一人は熱烈なファンの方がいらっしゃるでしょう。
そして、意外なことにこれだけ有名なのに、実は名古屋の名物とはあまり知られてないと思います。
で、これだけで終わらせては、吉田ナゴヤは務まりません!
この美味しい「ゆかり」に添えて、ワタクシに言わせれば「食べ物のふりをした兵器」こと「安部製菓」さんの「八丁味噌キャラメル」(リンク先、とてもまぬけな音が出ます! 注意!)をコッソリ配る無差別テロ、というのがワタクシの中で譲れない一線なのです!
初めてこの「味噌キャラメル」を、ほんの興味本位で友達数人と食べた時は、数秒後には全員残らず道路にへたり込んでしまったという破壊力!
この衝撃体験を、ぜひみなさまにも!
一昨年は名古屋駅のお土産売り場でコイツを獲得、翌日配った部屋は見事阿鼻叫喚だったわけですが、去年は駅のお土産売り場から姿を消していて、入手できなかったのです。
さては、マズすぎて外されたか!
・・・いやいや、モチロン、この味が好きだとおっしゃる方も中にはいらっしゃるわけで、「マズい」というのはワタクシとその仲間内だけの意見ではあるのですが、まぁ、ワタクシ達には「マズい」わけです。
で、今年はどうしてもこれを配りたくて、予め売ってる場所も調べて名古屋に乗り込んだのでした。
ええ、そこまでしましたとも!
売っていたのは、なんとあの「ジェイアール名古屋タカシマヤ」の地下1階、そう、ワタクシが赤福氷を食べた「赤福茶屋」さんのすぐそば。
そちらに、このキャラメルに使われている八丁味噌を作ってらっしゃる「カクキュー」さんが出店されてまして、そちらで入手!
翌日、早速「ゆかり」に添えて「八丁味噌キャラメル」をコッソリ配りまして、息をひそめるワタクシでした。
さあ、どんな阿鼻叫喚が!
・・・。
・・・しかし。
意外なことに、待てど暮らせどノーリアクション。
一向に惨劇の幕が切って落とされないのです。
おい、どうなってるんだ!
シビレを切らしたワタクシは、隣の席の若手・Q夫くんに聞いてみました。
ワ「キャラメル、食べた? どう? どう?」
Q「・・・いや・・・確かにちょっと変わってましたけど、ボクは好きですよ」
何だよ、いけるクチかよ! つまんねえ!
おい、他の奴らは、どうなんだ!
どいつもこいつもこれが平気ってわけじゃないだろう!
そろそろ悲鳴のひとつでも上げてだな・・・。
しかし、誰も景気のいい悲鳴を上げてくれません。
聞こえてくる言葉と言えば、
「まぁ・・・普通・・・」
「別に・・・」
などという何ともバットを振りきれてないコメントばかり。
あまつさえ、
「美味しかったですよ」
などという奴まで現れる始末です。
おい! そうじゃないだろ!
本当に、どうなってるんだ、これ!?
しまいには、ワタクシの方がおかしなことを言ってるみたいな空気になってきてしまいまして、どうしても納得いかないワタクシ。
とうとう自分では「絶対食べるもんか」と思っていた余りのキャラメルを、半信半疑で口に入れてみました。
・・・。
・・・何これ・・・。
まぁ・・・別に、普通・・・。
この寂しさを、何と表現すればいいのでしょう!
なんと「八丁味噌キャラメル」は、「若干おいしくなっていた」のです!
味噌独特の、やや癖のある風味も失わず、しかし、それでいてキャラメルとして食べられる味にまとまってきています。
おそらくは、最初の企画段階から目指していたのは、こういう姿だったのではないでしょうか。
しかし! しかし、ワタクシは!
断じてこの改変を認めたくないのです!!
ああ! ああ!!
我々の仲間内全員を瞬時にして葬り去った、今なお語り継がれるあの爆発的なパワー!
その後、我々がネタとしてお菓子を配る際に「八丁味噌キャラメル」に寄せた、もはや「信仰心」とすら呼べるほどの絶大なる信頼!
あれこそが、我々の思い描く「八丁味噌キャラメル」の姿だったのです!
それが、今や過去のものになってしまったというのですか!
ごめんなさいね、安部製菓さん。
いっそハッキリ言いますけども、これまで「八丁味噌キャラメル」はマズかった!
しかし! それは、マズかったからこそ、禍々しい光を放っていた、唯一無二の存在だったのです!
そこには、「八丁味噌キャラメル」にしかできない仕事が、確かにあったのです!
いや、わかります。
そりゃあ、お菓子を作ってらっしゃるんだもの、美味しいものを作りたいというお気持ちがあるでしょう。
ワタクシの言ってることの方が無理無体なことだと、自分でも思っています。
しかし! どうですか、安部製菓さん、すべてのお菓子が「美味しい」ことを目指すだけでいいのでしょうか!?
ワタクシはですね、「吉田ナゴヤ堂本舗」という、ヒドいTシャツ屋をやっている吉田ナゴヤという人でしてですね、「カッコ悪いTシャツ」を売っていると公言しているおバカさんなのであります。
そりゃあ、みなさん、オシャレな服を着て、カッコよくなりたい。
しかしながら、みんながカッコいいことだけを目指したら、カッコいいか悪いかの1点だけの価値観でしか判断しなくなってしまったら、世の中はつまらなくなってしまうのではないかとワタクシは思うのですよ。
カッコよくはないけど憎めないよ、とか、マズいけど友達に配るとウケるよ、とか、そういうのがあってもいいんじゃないかと思うわけなのですよ。
カッコいいものだけが、美味しいものだけが売れるとは限らないんだよ、って、胸を張ってそういうためにワタクシは頑張りたいのですよ。
そしてワタクシは勝手に「八丁味噌キャラメル」を、安部製菓さんを、仲間だと思っていたのですよ。
寂しいなあ! ワタクシは、寂しいのです、安部製菓さん!
また気が向いたら、いつかきっと「マズい」お菓子も、わざと作ってみてほしいのです!
そして、王道の裏にある「もうひとつの勝利への道」を、ナゴヤ堂とともに歩いてほしいのです!
・・・おおっといけない、思わずアツくなってしまいました。
ということで、「クリマ騒動記 2010」シリーズ、最後は安部製菓さんへのエールという異例の形での締めくくりとなってしまいましたが、今回も楽しいイベント、楽しい旅となりました!
ナゴヤ堂の「生売(ライヴ)ツアー2010」、まだもう少し続きますので、この後も引き続き、お付き合いをいただけましたら幸いでございます!
今回のクリマも、多数のご来場お買い上げ、誠にありがとうございました!!
<クリマ騒動記 2010・完>
今回、まずは自分のために買いたいなと思っていたものがあったのですよ。
みなさまご存知の「ご当地キティちゃん」!
アレの中に時々「絶対わざと狙ってるだろ!」と言いたくなるような、ムチャクチャなセンスの悪さを発揮している奴がありまして、最近個人的に注目していたのでした。
で、そんな中、またもmixiのお友達、ミソノ・ナドゥさんが日記で紹介されていたのが「名古屋限定・ういろうキティ」!
写真見て、一発で買うことに決めました!
わはははは!! こりゃヒドい!!
もう、もはやキティちゃんでも何でもなくなっとるやないかい!
違うでしょ? これはキティちゃんのういろうコスプレではなくて、ういろうにキティちゃん風の顔を描いてみただけでしょ?
ベースが完全にういろうの方ですもん。
しかも、取ってつけたような・・・って言うか、これ、ホントに取ってつけたんだろ、ボールビーズの手足がやっつけ感満点!
こんな! こんな手足してましたっけ、キティちゃんって!?
JR名古屋駅コンコースのキオスクで販売されてましたよ!
みなさんも名古屋にいらっしゃった際には、ぜひ!
さあ、そして、こんなもんはほんのコテ調べ。
メインはやはり、ワタクシが世を忍ぶ仮の姿として平日の朝から夕方までいるところ、そちらのみなさまへのお土産でしょう。
ワタクシの中ではこれも定番化してまして、名古屋と言えば「板角総本舗」さんの「ゆかり」だと思うのです!
とても美味しくて有名な海老せんべいでして、本来海老せんは好きでないワタクシも、こ・れ・は・大好物!
少なくとも、これを配って
「(不満げに)えー!?」
っていうリアクションをもらうことだけはないはずです。
アナタの周りにも、きっと一人は熱烈なファンの方がいらっしゃるでしょう。
そして、意外なことにこれだけ有名なのに、実は名古屋の名物とはあまり知られてないと思います。
で、これだけで終わらせては、吉田ナゴヤは務まりません!
この美味しい「ゆかり」に添えて、ワタクシに言わせれば「食べ物のふりをした兵器」こと「安部製菓」さんの「八丁味噌キャラメル」(リンク先、とてもまぬけな音が出ます! 注意!)をコッソリ配る無差別テロ、というのがワタクシの中で譲れない一線なのです!
初めてこの「味噌キャラメル」を、ほんの興味本位で友達数人と食べた時は、数秒後には全員残らず道路にへたり込んでしまったという破壊力!
この衝撃体験を、ぜひみなさまにも!
一昨年は名古屋駅のお土産売り場でコイツを獲得、翌日配った部屋は見事阿鼻叫喚だったわけですが、去年は駅のお土産売り場から姿を消していて、入手できなかったのです。
さては、マズすぎて外されたか!
・・・いやいや、モチロン、この味が好きだとおっしゃる方も中にはいらっしゃるわけで、「マズい」というのはワタクシとその仲間内だけの意見ではあるのですが、まぁ、ワタクシ達には「マズい」わけです。
で、今年はどうしてもこれを配りたくて、予め売ってる場所も調べて名古屋に乗り込んだのでした。
ええ、そこまでしましたとも!
売っていたのは、なんとあの「ジェイアール名古屋タカシマヤ」の地下1階、そう、ワタクシが赤福氷を食べた「赤福茶屋」さんのすぐそば。
そちらに、このキャラメルに使われている八丁味噌を作ってらっしゃる「カクキュー」さんが出店されてまして、そちらで入手!
翌日、早速「ゆかり」に添えて「八丁味噌キャラメル」をコッソリ配りまして、息をひそめるワタクシでした。
さあ、どんな阿鼻叫喚が!
・・・。
・・・しかし。
意外なことに、待てど暮らせどノーリアクション。
一向に惨劇の幕が切って落とされないのです。
おい、どうなってるんだ!
シビレを切らしたワタクシは、隣の席の若手・Q夫くんに聞いてみました。
ワ「キャラメル、食べた? どう? どう?」
Q「・・・いや・・・確かにちょっと変わってましたけど、ボクは好きですよ」
何だよ、いけるクチかよ! つまんねえ!
おい、他の奴らは、どうなんだ!
どいつもこいつもこれが平気ってわけじゃないだろう!
そろそろ悲鳴のひとつでも上げてだな・・・。
しかし、誰も景気のいい悲鳴を上げてくれません。
聞こえてくる言葉と言えば、
「まぁ・・・普通・・・」
「別に・・・」
などという何ともバットを振りきれてないコメントばかり。
あまつさえ、
「美味しかったですよ」
などという奴まで現れる始末です。
おい! そうじゃないだろ!
本当に、どうなってるんだ、これ!?
しまいには、ワタクシの方がおかしなことを言ってるみたいな空気になってきてしまいまして、どうしても納得いかないワタクシ。
とうとう自分では「絶対食べるもんか」と思っていた余りのキャラメルを、半信半疑で口に入れてみました。
・・・。
・・・何これ・・・。
まぁ・・・別に、普通・・・。
この寂しさを、何と表現すればいいのでしょう!
なんと「八丁味噌キャラメル」は、「若干おいしくなっていた」のです!
味噌独特の、やや癖のある風味も失わず、しかし、それでいてキャラメルとして食べられる味にまとまってきています。
おそらくは、最初の企画段階から目指していたのは、こういう姿だったのではないでしょうか。
しかし! しかし、ワタクシは!
断じてこの改変を認めたくないのです!!
ああ! ああ!!
我々の仲間内全員を瞬時にして葬り去った、今なお語り継がれるあの爆発的なパワー!
その後、我々がネタとしてお菓子を配る際に「八丁味噌キャラメル」に寄せた、もはや「信仰心」とすら呼べるほどの絶大なる信頼!
あれこそが、我々の思い描く「八丁味噌キャラメル」の姿だったのです!
それが、今や過去のものになってしまったというのですか!
ごめんなさいね、安部製菓さん。
いっそハッキリ言いますけども、これまで「八丁味噌キャラメル」はマズかった!
しかし! それは、マズかったからこそ、禍々しい光を放っていた、唯一無二の存在だったのです!
そこには、「八丁味噌キャラメル」にしかできない仕事が、確かにあったのです!
いや、わかります。
そりゃあ、お菓子を作ってらっしゃるんだもの、美味しいものを作りたいというお気持ちがあるでしょう。
ワタクシの言ってることの方が無理無体なことだと、自分でも思っています。
しかし! どうですか、安部製菓さん、すべてのお菓子が「美味しい」ことを目指すだけでいいのでしょうか!?
ワタクシはですね、「吉田ナゴヤ堂本舗」という、ヒドいTシャツ屋をやっている吉田ナゴヤという人でしてですね、「カッコ悪いTシャツ」を売っていると公言しているおバカさんなのであります。
そりゃあ、みなさん、オシャレな服を着て、カッコよくなりたい。
しかしながら、みんながカッコいいことだけを目指したら、カッコいいか悪いかの1点だけの価値観でしか判断しなくなってしまったら、世の中はつまらなくなってしまうのではないかとワタクシは思うのですよ。
カッコよくはないけど憎めないよ、とか、マズいけど友達に配るとウケるよ、とか、そういうのがあってもいいんじゃないかと思うわけなのですよ。
カッコいいものだけが、美味しいものだけが売れるとは限らないんだよ、って、胸を張ってそういうためにワタクシは頑張りたいのですよ。
そしてワタクシは勝手に「八丁味噌キャラメル」を、安部製菓さんを、仲間だと思っていたのですよ。
寂しいなあ! ワタクシは、寂しいのです、安部製菓さん!
また気が向いたら、いつかきっと「マズい」お菓子も、わざと作ってみてほしいのです!
そして、王道の裏にある「もうひとつの勝利への道」を、ナゴヤ堂とともに歩いてほしいのです!
・・・おおっといけない、思わずアツくなってしまいました。
ということで、「クリマ騒動記 2010」シリーズ、最後は安部製菓さんへのエールという異例の形での締めくくりとなってしまいましたが、今回も楽しいイベント、楽しい旅となりました!
ナゴヤ堂の「生売(ライヴ)ツアー2010」、まだもう少し続きますので、この後も引き続き、お付き合いをいただけましたら幸いでございます!
今回のクリマも、多数のご来場お買い上げ、誠にありがとうございました!!
<クリマ騒動記 2010・完>