喘息
小児喘息を大人まで持ち越してしまい、普段は大丈夫だが春先に症状が出る。
昔から春は木の芽時と言い。蛇も木の芽も草も花も一斉に出てくる季節である。
だから人間の身体も自然と呼応して、病気などの問題を抱えている人は春先に症状が出る。
それは鼻水だったり、咳だったり、痛みだったり、だるさだったり、精神的問題だったり。とにかく体は季節に応じて反応し、正常な身体に戻そうとする。
春先に症状が強く出る人は何か問題を抱えている人となる。健康な人はこの春先は問題なく通り過ぎ、むしろぽかぽかと暖かくなる春先はとても気持ちが良い季節となる。
ですから、慢性的な病を抱えた人を治療する際には、来年を春先に症状がどう改善しているのか、気持ちよく春を迎えることが出来るかというのが改善しているという目安になる。
大抵、春先を気持ちよく通り抜けると、夏も秋も冬も快適に過ごせる。
春先に躓くと、夏も冬も秋も体調を崩しやすい。
春はその一年を快適に過ごせるかどうかの目安となるのだ。
春は肝の気が旺盛になる。喘息はこの働きがうまくいかず、肺の気が相対的に強くなり肺の津液を乾燥させてしまう。
上焦に気が昇り、それが咳となる。
ですから気が虚している肝の気を補い、肺の経絡を診る必要がある。津液を考えると腎、膀胱、もちろん大腸、心、小腸もそして三焦も関係する。
その中のどこに気の停滞があるのかということが問題である。
今回は肺の経絡に問題があると診て、肺の経絡に鍼をした。
一週間後に再度来院された。
喘息は治まったとのことでした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます