朝の日課・・・
川の紋様がすっと続いている。
「Oさん」90歳、雨中を律儀に
「Oさん」は農業の傍ら、47年にわたり能楽の「舞い」「謡い」に励まれている。
結崎能の伝統の保存活動、能楽の普及活動にも貢献されている。
今年の2月にはこれまでの集大成である「おめでとう ありがとう コンサート」を
開催され、代表して舞台挨拶をされた。
( 2017/02/19 おめでとう & ありがとう コンサート )
数年前までは、大阪・山本能楽堂で「舞い」「謡い」を演じられていた。
( 2017/11/19 山本能楽堂で完璧に舞う )
この「舞い」は生涯で最高の出来ばえと言っておられる。
以上のことを先日の「忘年会」( 2017/12/03 忘年会2017 )で
ビデオで皆さんに紹介した。
「近所に住んでいても踊ったはるの知らんかった」
「90歳で舞台あいさつ、真っ直ぐ立ってはるやん」
「わたしも何かしとけばよかった」
などの声が聞こえた。
一番喜んで下さったのは「Oさん」だった。
「ええ服着てるのに誰も見に来てくれへん。yosshyさんだけや、何回もきてもろて」
「テレビでみんなに見てもろて、感謝するわ」
・・・・・
「忘年会」の翌日は午後から冷たい雨が降った。
どうしてもお礼を言わなければと、その雨の中、わざわざ拙宅へ来てくださった。
それも三角巾で腕を吊った状態で。
先月の29日に転んで腕を折ったとのことだった。
「忘年会」を欠席したかったが、「舞い」を紹介してくれると聞いて
いたので、三角巾は服の中に隠して出席したとのことだった。
骨折のことは誰も気づかなかった。
食事をされなかったので、気に入らなかったのか?と思った程度だった。
90歳になっても背筋は真っ直ぐで、日ごろから大変な気力をお持ちだ。
晴