「タデアイ」の種。
「大和な雛まつり」の最終回は「紺屋」の 藍染め について
「大和な雛まつり」は5回シリーズ。
第5回 2019/03/10 藍染め ―― 大和な雛まつり 番外編
第4回 2019/03/01 町家物語館 ―― 大和な雛まつり
第3回 2019/02/28 金魚、源九郎稲荷神社 ―― 大和な雛まつり
第2回 2019/02/26 吊るし雛と藍染め ―― 大和郡山市紺屋町 箱本館「紺屋」
第1回 2019/02/25 大和な雛まつり 懐かしい人に会う
大和郡山市・紺屋川。
大和郡山市・紺屋町は、藍染めを職業とする人が集まった職人町で、
豊臣秀長の時代(1585-1591)に成立したと考えられている。
東西に細長い町で、東西209mで町の中心には幅1m紺屋川が流れている。
ここに150軒近い家があった。江戸時代の初期から現在まで
町の範囲は大きく変わっていない。
その1軒が箱本館「紺屋」。
江戸時代から続いた藍染め商の町家を藍と金魚が楽しめる空間に
再生された。
本館は( 2019/02/26 吊るし雛と藍染め ―― 大和郡山市紺屋町 箱本館「紺屋」 )
の通り。
藍瓶は30個ほどあったという。
裏から出ると工房がある。
工房を覗くと手招きされて中に入る。
「藍染め」についての説明を聞く。
この瓶で染められる。
「藍染め」の主な材料は冒頭の「タデアイ」。
このような花が咲く。
このような葉をつける。この葉を刈り取り
細かく切り、乾燥させる。
適量の水をかき混ぜると発酵が始まり、温度が上がる。
時間が経つと温度が下がり、冷える頃にまた水をかけれ、混ぜ合わせ
発酵させる。この作業を20回以上繰り返すと
「すくも」が出来上がる。
「藍染め」の材料の「フスマ」。これは小麦の表皮。
ほかに「灰汁(天然灰汁)」、「石灰」「日本酒」が材料。
これら
「すくも」+「フスマ」+「灰汁」+「石灰」+「日本酒」を
瓶に入れ撹拌する。
「すくも」の中にいる微生物が繁殖し発酵が始まる。
仕込んでから10日くらいで染めることができる。
作品の見本。
雨
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